夢は叶えようとするな
最近分かったこと。人は夢を叶えようとしてはいけない。叶わない夢を求め続けなければいけない。
宇宙の片隅に眠る創造の真理を追い求め続けてやまない孤独な数学者のように求め続けなければいけない。それをロマンと呼び、恋い焦がれ、追い求め続ける。
何十回もの後悔と何百回もの裏切りと何千回もの挫折と何万もの敗北を味わったとしてもだ。永遠の難問に挑み続けるのだ。
あなたが尊敬している先人たちは夢を叶えるために生きたのではない。その最果てに位置する真理を求め、その過程で本来叶えようとねがうべき夢の星々を手に入れていったのだ。
例えば、かつての偉人に憧れてあなたが学者になりたいとしよう。その為にあなたは大いに勉学に励むだろう。そういう夢への取り組み方だ。けれどその偉人は学者になるために勉学に励まないだろう。そもそも勉学に励んですらないのだ。ただこの世界を形作る現象を追いたいという真理の探求を彼らはしているだけ。
今の学校の教育も同じ。勉強を好きになるような教育をしていない。いい点数をとらせようとしているだけに教鞭を振るい、学生は勉強していくだけ。本来は学生の好奇心を煽らなくてはならない。好奇心に煽られた学生はその真理を探り、掘り進めていくのだ。だから、学者になるものは真理を求めていく最中で気づいたらなっているようなものである。これが本来正しい人のありかた。探求者のマインドを持つことなのだ。
ロマンという朧気でかつ確固たる存在で瞼の上を通り過ぎる理想にただ人は恋をしていく。そう、人生とは恋愛。ロマンという理想の人に恋慕し、 していくうちにさらに深さを知り、さらに恋を募らせていくのだ。
だから少年少女よ。夢なんざ見るな。ロマンと恋愛しろ。
やるべき、ロマンに愛されるアプローチは自ずと決まってくる。