表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

時間を喰らう街 ― クロノポリス年代記

作者:介塚はざま
時間は、燃える。
それは寿命であり、世界を動かす唯一の燃料――時間エネルギー。
Hazama仮説の発見によって、人類は時間の流れを数値化し、制御し、奪い合う時代に突入した。

真鍮とガラスの都市クロノポリスは、巨大時間炉〈タイムボイラー〉によって“今”を配給されている。
その燃料は、ブラックホール近傍でしか生成されない極限物質――時結晶(エキゾチックマニューバ)。
だが供給は不安定で、地上には時間が完全に止まる停止域が拡大を続けていた。

若き郵便屋リイナは、ある日、局長から一通の時間封書を託される。
宛先は都市の理論機構、差出人は不明。
しかしその封蝋には、物理学者なら誰もが夢見る「時空位相差を固定化する式」の断片が刻まれていた。

封書を巡り、密輸組織、科学者、そして時間そのものを操ろうとする影が動き出す。
都市は燃料不足で停止の臨界点に迫り、宇宙では時結晶を巡る命懸けの採掘戦が始まる。

リイナはただ“届ける”ために走る。
たとえ世界の流れが遅くなろうと、速くなろうと――配達のベクトルは変わらない。
だが封が切られるとき、時間は再び設計可能な物理量へと変わり、彼女は世界の寿命を書き換える権利を握ってしまう。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ