やれると思った事、やれた事、やりそうな事
早朝に出掛けた帰り道。コンビニを前に思い付いた事がありました。今日なら『三食トンカツ』が出来るのでは?と。
好きな食べ物を訊かれたら、トンカツと答えています。どれくらい好きかと尋ねられれば、一日三食トンカツでも良いと胸を張ります。
しかし実際に、トンカツを三食続けて食べた事はありませんでした。
いくらでもアゲモノを食べられた10代の頃とは違います。もしかしたら本当は、トンカツを三食続けるのは無理なのかも?そんな不安が常に心の底に潜んでいました。
さすがに三食とも同じお店のカツ丼だとか、三食ともトンカツ定食では厳しいのかも知れませんけれど、でも、お店を変えたりカツカレーを混ぜれたりすれば、問題なくいけると思うのです。
そして目の前のコンビニでは、カツカレーを売っている事を知っています。先日たまたまネットでその記事を見掛けた事も、運命の様な気がします。
その日の一日の予定を考えると、夜には約束があって出掛けますけれど、その目的地そばのトンカツ屋も先日たまたまネットでチェックしていて、食べてみたいメニューがありました。
昼は近所のスーパーで、カツ丼を買う事も出来ます。
これは行くしかないのでは?
心配なのはまだ朝早いので、コンビニにカツカレー弁当が売られていない可能性がある事です。朝からトンカツ系を食べる人がそれ程いるとは思えず、ニーズがなければ売らないシビアさがコンビニにはある事は、経験として知っています。
もしコンビニにカツカレーがなければ諦めよう。でももしカツカレーが売っていたら、今日こそ三食トンカツを試してみよう。
そう決意してコンビニの棚を覗けば、カツカレー弁当が一つだけありました!こうなると、私に買われる事を待っていた様にさえ思えます。
最近はスマホが壊れたり、指を痛めたり、当て逃げされたり、ツイテいない事が多かったので、カツカレーが売られている事にはほとんど期待をしていなかったのですけれど、こうなったらもう、三食トンカツをやるしかありません。
予想と結果が違う事は良くあります。
良い方に予想が裏切られる事はもちろん歓迎です。しかし結果が悪くても、理由がわかれば対策が取れたりしますし、それをああでもない、こうでもない、と考えたりするのは楽しかったりします。
しかし理由が全く分からず、その為に対策も取り難いと、精神的な疲労はかなり。
スマホを修理に出す事になった時、壊れたスマホより代替スマホの方が世代が新しく、これはいつもより原稿書きが捗るのではないかと、とても期待しました。
しかし使い始めるとそんな事はなく。
使い慣れたアプリを入れて、設定も細かく合わせたのですけれど、どうにも使いにくく感じてしまいます。
性能は故障機より代替機の方が、大幅にアップしているとスペック表からは読み取れます。
その上直ぐに、文字入力する時に親指が痛くなってしまいました。
どうして?
もちろん親指が痛むのは、代替機の所為ではないのかも知れません。なろうに投稿する様になってから、スマホでの入力文字数は何倍にも増えました。その疲れがたまたまこのタイミングで出たのかも知れません。
代替機が使いにくく感じるのも、OSのバージョンの細かい違いなどではなく、単に自分が新機種の性能に追い付けていないだけなのかも知れません。
でも、いずれにしても、問題の解決には時間が掛かりそうなのは困ります。
代替スマホを手にした時の期待が大きかっただけに、今の自分にはこれだけしか出来ないのだと言う現実が、スマホを使う度に突き付けられている様でした。
そして現金なもので、自分のスマホが直って来たら、親指の調子もだんだんと良くなって行きました。まだ完調ではありませんけれど、こうして予定外の原稿を書けたりはしています。
今後スマホを買い換えるとしても修理して貰ったこのスマホは、原稿書き用として使い続けるかも知れません。大切にしなければ。
それが分かっただけでも、今回は良かったとします。将来スマホを手放してから、慌てたりしないで済みますから。
さて、三食トンカツですけれど、こちらも思った通りにはなりませんでした。
ただし、ツイテいないと言うのとは少し違います。
カツカレーはスパイスが効いていて、とても美味しかったです。
しかしカレーが前面に出ていて、あまりトンカツ感は受け取れません。トンカツを食べているというよりは、カレーを食べている感じでした。まあ、カレーなのですけれど。
これなら朝から買い求める人も、きっといるのでしょう。
近所のスーパーでは、昼時から少し遅れていたので、目当てのカツ丼弁当が売り切れていました。幸いトンカツ系として、トンカツ弁当が一つだけ残っていました。夕食の予定のトンカツ定食と被る気もしましたけれど、仕方がありません。トンカツ弁当を買いました。
しかし狙っていたカツ丼は、実はスーパーで2種類売られているカツ丼の大盛りの方。トンカツ弁当は美味しかったのですけれど、やはりトンカツ感が少し物足りませんでした。
そして迎えた夕方。
目当てのトンカツ定食は、ネットで見た印象よりも上品な仕上がりでした。衣はサクサクで、しつこさなどは全くありません。
しかし、ヒレカツを選んだのが原因かも知れませんが、気持ちが求めていた程には、やはりトンカツ感を得られませんでした。
こうして三食トンカツへの挑戦は、今ひとつ達成感を味わえないまま、モヤッとした終わり方をしたのです。
その夜、約束の居酒屋で三食トンカツの顛末を話しながら、不完全燃焼感の原因と対策を考えました。
世は常に健康志向。
もしかしたら、経年劣化による胃のアゲモノ処理能力の低下より、胃もたれをさせない為のトンカツの進化の方が早いのかも知れない。お酒を飲みながら辿り着いた原因はそれでした。
そして出た解決策は、お店に頼る事なく、自分で納得するトンカツを作って食べる事。これしかないとの結論に達したのです。
しかし次の朝、酔いが覚めてみれば昨夜の名案も、実現が難しい事に気が付きます。
トンカツ好きを自称していますけれど、実はめったにトンカツを食べません。三食トンカツに挑戦する前の直近1年でも、トンカツを食べたのは2回だけ。好きだと言いながら、トンカツを自分で揚げたりはしていないのです。
納得するトンカツを作って食べる為には、自分で揚げる覚悟を決めるか、納得出来るトンカツを揚げてくれる知人を見付け出すか。
どうにも、納得する三食トンカツを実現するより、同じ日に何回トンカツ料理を食べられるかの挑戦の方が、現実味を感じてしまいました。トンカツの進化で、年々回数を増やせそうな事にも、魅力を感じます。
遠くない未来、トンカツ好きの程度を表すのに三食トンカツではなく、1日で食べたトンカツ料理数を使っていたら、朝早くからトンカツを揚げてくれる知人が見付からなかったのだな、と思って下さい。
書き終えてから、三食トンカツはトンカツ好きには常識なのかも?と思い至りました。
一年中、ラーメンしか食べない人も、いるそうですものね?