たとえ人道に反しても.....僕は
この作品はロリコンの人達を貶しているわけじゃございません。
そこの所ご理解よろしくお願いします。
なぁ、ロリコンって知ってるか?
詳しい定義は置いといて簡単に言うとちっちゃい女の子が好きな人だ。
別に度を過ぎてなければいいんだが一歩間違えたら犯罪者。
世間的にはあんまり好ましくない目で見られる。
まぁ僕はいたってノーマルな一般男性。
21歳独身。女性経験についてはあえて語らない。
普通の女性に恋心を抱くし撃沈回数も2桁に届かないくらいには恋愛をしてきた。
そんな僕がロリコンになんてなるはずないだろ?
……そう思ってたんだ。
思えばいつの日だろうか。
電車で会社に向かう途中1人の女の子が入ってきたんだ。
小学4年生ぐらいかな?
どこにでもいるようなその顔で無邪気な笑顔でドアの近くで立っていた。
何が揺らいだ音がした。
理由なんてわからない。
その小さな体か?
長いその黒髪か?
無邪気な笑顔か?
純粋なその目か?
わからない。わからない。わからないんだ!
視界が揺らぐような感覚。
吐き気にも似たナニカ。
君以外の全てが色を失っていく。
もう君以外に価値なんてない。
そう断言出来るほどには、僕はおかしくなってしまったみたいだ。
話してみたい。仲良くしてみたい。笑い合ってみたい。手を繋ぎたい。ハグをしたい。キスをしたい。
全部君じゃなきゃダメなんだ。
その日僕は仕事を辞めた。
その後、すぐさま勉強をして教員免許を手に入れる。
裏工作や情報操作で彼女の小学校に配属されることが出来た。
犯罪にも手を染めたがどうでもいいことだ。
その1年後彼女のいるクラスに配属されることになった。
本当はすぐさま同じクラスになりたかったのだがね。
少しミスを犯してしまった。
今更だが彼女の名前は山本静香と言うらしい。
いたって普通の名前。
だけどそれが僕にはとても尊いものに感じた。
彼女だからだろうか?
「先生!ここ教えてくれる?」
「うん、どこがわからないのかな?」
静香と話すだけで多幸感で脳内が埋め尽くされる。
気持ち悪がられてはいけない。
ポーカーフェイスだ。
決して本心を悟られるな。
それからも彼女に好意の刷り込みをしていった。
そして迎えた卒業式。
「先生!今までありがとうございました!」
「うん。これからも頑張ってね。」
「それとね?先生…」
「ん?なんだい?」
「私……先生のことが好きです!」
あぁ、僕のやってきたことは無駄じゃなかった。
静香は僕のことを愛してくれていたんだ!
表情はいつも通りに。
されど心は誰よりもこの瞬間を祝福してる。
「ありがとう。僕もだよ。」
彼女の表情が輝く。
やっぱり君は笑っているのが1番似合う。
さて、この日記もここまでにしよう。
僕はもう彼女の体も心も手に入れたのだから。
めでたしめでたし