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星くれるギザ歯は最強です。

※番外編です。空野奏多様主催の「ブルジョワ評価企画」参加作品です。。


小角伏人

好きなジャンルは、現実世界恋愛、ハイファンタジー。恋愛は爽やかな作品が好き。ハイファンタジーはとにかくスカッとするもの。


来馬晶

好きなジャンルは異世界恋愛。侍女とかが身分違いの恋にがんばるとかかわいい話が好き。

「ヌルフフフ……」

「ころしていいってことか?」

「ネタをご理解頂けて嬉しいですが、ワタクシ超生物先生ではないのでご遠慮頂けますでしょうか!?」


ギザ歯を見せつけ笑ってくる暗殺者来馬。やめれ。


「で、何で笑っていたんだよ? 教えろ、ころすぞ」


ええー、なんでこんなにこの人ころすが似合うのー、ギザ歯ってすごーい。


「ええと、このサイトを見ておりまして」


と、俺が見せたのは、アニメ化された転生モノがスタンピードしまくっている日本最大級の小説サイト。


「ああ、これか」


来馬も俺の影響か、元々なのか、サイトは知っていたし、よく読むらしい。


「で、本日も名作に出会えたわけよ。☆5つと」

「え?」

「え?」

「星付けてんだな」

「う、嘘、だろ……付けてないのか……?」

「付けてない」

「下着」

「ころす」


ごーめーん。セクハラしてごめーん。


「いや、付けろよ」

「付けてるわ! かわいいの!」


おうふ。勝手に自爆したんですけど来馬さん。

勝手に真っ赤になってんですけど。

何このギザ歯娘、かわいいかよ。


「で?」


真っ赤な顔で話題転換しようとしてくる来馬さん。


「あ、えーと。評価なんでするのかってこと?」

「おう。なんかさ、ランキングとか見ててもあんま変動ってねーし、星貰えたところで雀の涙だろ。意味あんの?」

「あるアル!」

「なんで急に○楽だよ」


数あるアルキャラの中で言い当てるとは……! まあ、俺の○ぎみー風が功を奏したか。


「いいか、☆ってのは、貰えない人たちこそ欲しいんだよ! 貰えない人たちは毎日毎日自分の作品画面で、アクセス数チェックして、評価ポイントを確認して、ため息をつくのがルーティーンなんだよ! そんな変わらない真っ暗な日々の中、贈られた☆の輝きはたとえ、少量であったとしても眩しい光なんだよ! 光あれ! カーぺ・ディエム!」

「お、おう、そうか……そうかもな。アタシも、確かにモデル駆けだしの頃の方が、純粋に褒められて嬉しかったかも」


現役モデルである来馬が、光の国の話をしていた。


「そういう話じゃないわ! そういう話かもしれんけど、なんか、ちょっとソッチはクオリティ高くない!? もっと闇の国だわ! いや、闇の国ではないわ! すみません作家の皆様! でもな、90万ある作品の中で、日も当たらないまま奥の方に追いやられてる作品がいくらあると思う!? 90万ある作品の中で出会えたことは奇跡じゃない!? その出会いに☆を贈ってみてもいいと僕は思うんだ!」

「○スチルの歌詞みたいに言うな」

「クラスカースト最底辺の僕ですが、あなたが初めて☆評価をしてくれた人ですと今となっては神作家になったクラスのアイドルが告白して付き合うことになったんですけど何か、みたいになるかもしれないじゃない!」

「ありそうなタイトルみたいな言うな」

「いいじゃない! ☆くれたっていいじゃない! タダなんだよ! その☆をあげないことで餓死する作家もいるかもしれないし、その☆あげることで続けたり、更新早くなったりする可能性があがると思えば、ウィンウィンじゃない! ☆なんてあげてもあげても沸いてくるのよ!? ☆無限スキルなのよ! お星持ちさまなんだから、スターブルジョワなんだから、バンバン配ったらいいじゃない! 足元が暗い? なら、ほしをあげよう、どうだ明るくなったろうって言えばいいじゃない! 書き手の未来が明るくなります!」

「どっかの金持ち風刺漫画みたいなこと言うな」


ヤバいスイッチが入った俺に引いている来馬。

ふははははは! おそれおののけ!


「てか、おまえ、もしかして、やってる?」


あ。


「やってねえ! 俺はやってねえよ!」


やべえ、やってるヤツのセリフだわ、これ。


「書いてるだろ」


名探偵キバンがギザ歯を見せて笑っている。


「いや、あまりにも書いてる側の心情だったからな。なんだよ、おまえ書いてるのかよ。なんだよ、教えてくれりゃあよかったのによ。ええー、小角せんせいよお」


ギザ歯が迫る。迫るギザ歯。

うわあああああああ。


「ああ、そうだよ! 書いてるよ! 書くよ! 誰だってあるだろ! ぼくのかんがえたさいきょうのしょうせつが! そして、それを共感してもらいたいじゃない! ☆貰えた日には一話一気に書き上げたよ! 私はすごく好きですっていうコメントもらえたら五話寝ずにかけちゃったよ! 唯一のコメントでそれ以降もらえてないけどな!」

「お、おう……分かったよ。だから、教えてくれよ。☆を……」

「いや、こういう関係になった以上、フラットに見れないかもだから☆はいいです」

「真面目か。じゃあ、せめて、どんな作品か教えてくれねえ? からかったけど、本当に読んではみたいんだよ」


ぐぬぬ。知り合いに、しかも、彼女に己の作品を読まれるのは恥ずかしさがある。

しかし、彼女だからこそ、知ってもらいたいという思いもあったりなかったりなかとみのかまたり。

あまりにも必死に迫ってくるので、観念して作品名を伝える。


「……!」


おや? 来馬のようすが……!

進化すんのか!? キバチュウから、ギザチュウに!

まあ、なるはずもなく、真っ赤になった。なんでや。


「あの、その、作品に唯一コメントしたの、たぶん、アタシだわ……星も、それはあげてる、はず……」


運命ってあるのね。


おかげで完結、ゴールインしたわ。ありがとな。


あ、でも、ギザ歯に関するエッセイだけは読まないでね。

恥ずか死ぬから。


空野奏多様主催の「ブルジョワ評価企画」参加作品です。

企画としてとても素晴らしく共感し書いてみました。

読み手のみなさんにいつも感謝していますというお話です、一応……。


読んでくださり、本当にありがとうございます。

みなさんのおかげで今日も書いています。

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