0（ゼロ）～無限∞～

ゆらめく陽炎（かげろう）

蜃気楼（しんきろう）みたい

角膜に映る

炎

水晶体の中で

燃え上がる

脳の視覚部位におよぶ

激しい高温

鮮血が

燃え広がる

筋組織

燃え移る

臓器

どこまでも

本当の白さ

ひた隠す

あらわになる

最期

炎くすぶらせ

灰になる

崩れ落ちる

もう一度

生まれ変わる

原子分解

とどまらない

粒子

エネルギー秘めて

真空に

還る

暗黒に

あたかも

存在しないかのように

ゆらめく

闇（やみ）

果てしない宇宙

構成する

闇黒（あんこく）のエネルギー

ダークマターと呼ばれる

魂の存在

限りなく

不可思議に

不可視

もとの何かに戻ろうと

無意識に意識集める拡散された集合体

とらえどころなく漂（ただよ）う

流動的に構成する次元世界

高次元の神に似た

光の浄化

世界の始まりのため

永遠の円環

∞

螺旋（らせん）を描くことで

光の何乗もの速度の

時間エネルギーを圧縮

循環させる

無限

生まれ続ける

0（ゼロ）

膨張の末の拡散

時間を超えて

0に圧縮

生まれる４次元

さらに昇りつめる彼方（かなた）

無限に戻り続ける0（ゼロ）

超えて

空間に浸（ひた）す

手のひら

魂がつながる

時間軸

回転振動が

呼び覚ます

心

すべてが

つながる

夜に目覚めたなら

空っぽの容器に

暗黒物質が満ちる

飲み干した

満月は

魂

闇黒（あんこく）が

肉体をめぐる

変異する

異形

心の真ん中で

無限∞と0（ゼロ）が

生まれては

爆発する

宇宙（うちゅう）開闢（かいびゃく）

0（ゼロ）距離の無限時間

魂が滅びても

無くならない無（む）

それすらも

ひと呼吸ごとに

うごめく

生命の事実

全力で存在しつづける

無限の彼方（かなた）

あなたたちの中で

私たちが生まれ続ける