高麗玲貴
◆名前
高麗玲貴
◆性別・年齢
女性。130歳くらい。
◆外見
外見年齢は20過ぎ。仮代は黒髪赤眼。本性は紺色の髪に青い瞳。
◆経歴
前最高司令官で前高麗本家当主で晶樹の母親。百年近くアイズの最高司令官を務めていたが、大戦勃発直前の世界情勢がめちゃくちゃきな臭くなってきていた時に晶樹に最高司令官を譲って引退する。そのまま消息不明になっていて、兵器製造工場襲撃後にひょっこりアイズ本部に戻ってきた。最高司令官を引退した後は南大陸をあちこち放浪していたとのこと。ちなみに南大陸のことについてはすでに「発見」はされているものの、「交流」はほとんど行われていない。玲貴はもともと南大陸が発見された時から興味を持っており、大戦が勃発する前に見ておきたかったらしい。独特の文化を楽しむ一方、南大陸に存在した血の受け皿の一族とも接触。情報交換を行った。南大陸の血の受け皿は独力で呪いの対抗策を見つけており、自分たちの生活が破壊されるような積極的な交流は望まないと玲貴に伝えた。地球でもまれに見る過酷な環境である南大陸は閉鎖的な部族が多く、部族同士で言葉も違えば習慣も違う。南大陸の魔法体系はなかなか興味深い。また血の受け皿の部族は入植しようとした西大陸の人たちを手ひどく追い返したこともあるという。
血の受け皿の部族の下でしばらく過ごしていたのだが、広域殲滅兵器爆発で本人も重傷、部族にいた魔法使いたちも多くのけが人が出る。爆発した場所から物理的に距離が離れていたのでアイズや高麗家、凜家、オブライエン家よりは被害が軽かった。
その後、部落の人たちの勧めもあって帰国。アイズに復帰して賢十会、のち、戦闘系列隊長に就任し大戦介入後、晶樹のカードの一枚として働く。同時に彼女は南大陸の保護と交流に力を注ぐ。兵器の開発が進んでいる東西両大陸に比べて南大陸の人々が戦闘能力で劣っていることで力ずくで植民地化されることを避けようとしたため。表舞台に出たアイズの影響力を使わない手はないと対等の関係を築くことに腐心した。
十年後、晶樹の死によりアイズが人間社会から完全撤退したあとはアイズを後進に任せて高麗家の立場から同様の運動を続ける。アイズは人間社会とかかわる際、注意深く「高麗家」と「アイズ」を切り離しており、両者が密接な関係にあるということは外部に知らせていなかった。仮の姿と本来の姿を使い分けることで一人二役をしているものが多かった。玲貴もその一人。
三十年後、稔の死後は最高司令官として再び立つ。本人はつなぎのつもり。当時は沈黙の三十年を越えて生まれてきた子供たちがようやく二ケタの年齢になり始めたころで、大部分はまだ魔法使いか人間かも判別できない時期。人材が育っているとは決して言えず、むしろ広域殲滅兵器爆発を経験した魔法使いたちが次々に亡くなり始めていて人口は減る一方。子どもたちに急いで教えることを教えないと先に大人たちが全滅みたいな結果になるかもしれないと危機感を持っていた。同時に唯一広域殲滅兵器爆発を体験していない大人の魔法使いである空也に念のため、かなりの知識を教え込む。たぶんこいつは死なないだろうという判断による。
兵器爆発後約55年後に死去。彼女の後は高麗祥褒が継いだ。
保有魔力量一万以上。計器を振り切れさせた一人目。ただし本編開始時にはアイズから出奔していたためその当時アイズに所属していた「計器を振り切れさせる五人」には含まれていない。
◆性格・特徴
◆戦闘スタイル
◆セリフ集