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登場人物まとめ  作者: 湯兎(ゆうさぎ)
暁と曙のはざま
3/13

真藤稔

◆名前

真藤稔(しんどうみのる)


◆性別・年齢

 男。19歳。広域殲滅兵器が爆発した時には誕生日が来ていて20歳。誕生日は2月20日。


◆外見

 外見年齢はせいぜい高校生くらい。15歳のころから成長が止まってしまった。本人はもう少し身長がほしいと思っている。現在ぎりぎり170センチ。

 黒髪に深緑の瞳。成長が止まっているため男性としては華奢。というより、たぶん骨格が未発達。


◆経歴

 高麗分家真藤家の出身。母親が魔法使い、父親が人間、本人は広義の純血魔法使い。転生ではなく、地球生まれの魔法使いになる。両親は稔が幼いころに離婚しており、稔は一時期高麗本家に預けられていた。火雨とはそのころからの付き合いで、その後もちょくちょく高麗家にお邪魔していたので、乃亜とも幼馴染のようなもの。ちなみに母親が晶樹の戸籍上の妹。母親は高麗本家から真藤家に養子に行った。

 両親の離婚の原因が結局魔法使いと人間との常識の違いという点であったため、両者の理解は大変なのだなと思っている。

 中学までは普通に青海学園に通っていたが、高校からは通信教育に切り替え本格的にアイズに加わる。晶樹たちはせめて高校まではと進学を進めたが、実際アイズや高麗家の教育の方が質が高く、本人も将来的にアイズに加わることを望んでいたため人間の世界の知り合いを増やす意義も感じられず、さらに中学生の頃に魔法使いの特徴が現れ成長が止まり、生活リズムが変化していたことを鑑み、両者が妥協して通信教育ということになった。せっかく転生ではないのだから人間側の常識もわきまえておいて損はない、と思っていたのだが、世界情勢を見るにかなり危なそうだったので時間が拘束される進学を渋った。本人は通信なら大学まで通ってもいいと思っていたものの、いざ大学進学を考える時期、世界情勢がかなり切迫したことになっていたので今度こそ進学を見合わせる。大学ならいつでも通えるし、というのが稔の見解。そしたら本当に高校三年生の時に大戦が勃発してため息を吐いた。卒業に必要な最低限の課題だけこなしあとは全部アイズの活動に振り分けていたちゃっかり者。いやだって退学なんてしたら晶樹さんが気にするし。

 今生が初めての間違いなく19歳であるものの12歳でアイズに正式に加入し情報系列隊情報統括部隊電脳班に配属、一年後に戦闘系列隊第三分隊に転属、中学卒業と同時に第三分隊の副隊長として抜擢され、そのころソエルであり次期最高司令官であろうといわれていた晶樹と情報系列隊長エリュースに直接指導されていた最年少。将来的に賢十会入りが確実視されていた若手のホープ。

 広域殲滅兵器爆発の際、アイズ本部にいて難を逃れた。

 その後はすぐに琴音と連絡を取り合い、外に飛び出した戦闘系列隊に通信端末を渡して連絡経路を確保した。本人は外に出ることなく、アイズ本部にて情報の収集と整理、部隊の統括を行う。凛燁は駆りだしたが火雨を巻き込まなかったのは忘れていたのと、心のどこかで火雨の実力を信用していなかったため。彼自身も経験不足、いっぱいいっぱいの中だったので、火雨のことまで気が回らなかったし、頼れる相手だとも思っていなかったため無意識下で切り捨てていた。

 晶樹が意識を取り戻した後は戦闘系列隊長に抜擢される。彼が選ばれたのは既に情報系列隊の中心として動いていた琴音と早い段階で情報を共有していたからというのと、それに関連して戦闘系列隊の情報系統が彼に集中し始めていたこと、また知名度が高いことが理由として大半を占める。少し甘い部分はあったものの、凛燁と見事に戦闘系列隊を立て直した。この際火雨を頼らなかったのは、あとで琴音に注意されたが、本人はこれが限界だったと客観視している。

 広域殲滅兵器製造工場襲撃では戦闘系列隊旧第一分隊隊長の美遥を補佐に司令室での全体指揮として作戦に参加。晶樹としては、これから先どうなるかわからない状況でまだ自分たちの手が届く範囲で実戦を経験させたかったという事情があった。稔は自身の空間魔法や機械も併用し、全体管制としての役目を全うした。

 襲撃後、賢十会が八人中四人しか生き残らなかったことを受けて賢十会入り、副司令官を打診される。稔は一度辞退し琴音を推薦したものの、情報系列隊のテコ入れは急務であり、琴音を引き抜くのはエリュースが承知しないだろうと聞かされたため、最終的に受けることになる。正真正銘弱冠二十歳が就任する事に本人は不安を抱えていたが、それまでの功績が大きく表向きに大きな混乱はなかった。ただし戦闘系列隊については引き継ぎ期間が足りずに少々ごたごたした(「お尋ねしたいのですが……俺が副司令官になった場合、戦闘系列隊の指揮系統はどうなるのです?」「戦闘系列隊長には凛燁。火雨はそのまま戦闘隊副隊長として続投、隊長には美遥に就かせて火雨とか後輩をしごいてもらう。これまでの分隊は一時的に解散して、今の班編成をしばらく維持する。落ち着いて来たら分隊に再編成する予定だけどね。あんまり人数が減りすぎたから……特に長になれる能力を持っている人の発掘を急ぐ。せめて指揮権限者の頭数がそろうまで様子見だね」「では、俺が断った場合は?」「美遥を戦闘系列隊長に置いて、副司令官は欠番だ。エリュースと琴音は情報、美遥は戦闘、クライスとミリは医療系列隊をそれぞれテコ入れしてもらわなきゃいけないからね。適任がいない。ちなみにその場合君はナンバーズに引き抜いて僕の補佐をしてもらうことになる。凛燁と火雨は現状維持」「俺に選択権ないじゃないですか」「人手不足の深刻さがわかるだろ?」)。

 大戦介入前は副司令官として各地との調整を急ぐ。大戦介入時は世界中の地点の情報を拾い、襲撃時と同様全体管制を担当した。彼が最前線に出なかったのは適材適所。戦士としてより指揮官として能力が秀でていて、数十人以上の指揮経験があって、作戦の全体指揮として任せられる人の中で、最も前衛に向かなかったのが稔だった。

 大戦介入後は各地を飛び回りつつ連絡と調整に精を出す。細かい調整は性にあっていた。名実ともに晶樹の副官としてめきめきと実力をつける。

 晶樹の死後はアイズ最高司令官として立つ。空也をソエルに置き、動揺したアイズを人間社会から切り離して立て直した。

 約30年間アイズを支え続けたが、61歳という若さで死去。広域殲滅兵器の影響と思われる。

 アイズの女性との間に一女(魔法使い)をもうけた。



◆性格・特徴

 幼いころから魔法使いとしての能力を発現しており、12歳までは訓練の時以外聖石で力を制限していた。今生が初めてのため純血魔法使いであるものの、感覚は現代日本人に近い。思考の瞬発力に優れ、並列処理能力もそこそこ。ただし演算処理能力が高くなく、実戦には向かない。指揮官適正に秀でているとみた晶樹が幼いころからちょこちょこ仕込んでいた。まだまだ経験不足で危うい面はあるものの、晶樹や美遥、凛燁に助けられつつ複数の部隊を運用する指揮能力を発揮する。

 実際に体を動かすより頭を動かす方が得意。理屈はこねくり回すもの。かといって柔軟性がないかというかとそういうわけではなく、人に言い負かされるのが嫌いなだけ。独創力はたぶんあまりない。が、決まりごとの隙をついてしらっとした顔で裏道を使うのは大得意。交渉ごとにはめちゃくちゃ強い。

 口調は丁寧。幼馴染たちにも丁寧なのはアイズの中で年上ばかりで丁寧語、尊敬語を多用していたため、人によって切り替えるのが面倒になった。直接的な原因は明らかに見た目は自分より年下なのに中身は100歳オーバーなリョウにあってショックを受けたこと。たぶん正しくカルチャーショック。失敗は引きずってしまう方。

 学校の勉強では数学と物理がツートップで大嫌い。理屈を理解するのが得意なので、式を覚えて当てはめればいいものが嫌い。同じ理由で歴史の点数もよくない。高校までの成績はよくないが、大学に比する教育では理解度が低いわけではないので、たぶん問題の解き方がわかっていないだけ。



◆戦闘スタイル

 近接戦闘より遠距離、それも相手の知覚外からの超遠距離戦闘を得意とする。単独でも三つ四つの視界を確保しつつ魔法を放つことは出来るが、その際自身の移動を同時に行うことは出来ない。可能な役割としては固定砲台か砲台の照準か、あるいは長距離を見透かすスコープ。魔力量と並列処理能力はそこそこ、演算処理能力は二歩劣る。概算や暗算が下手。

 アイズには彼専用の補助端末「ファヴィーネの目」があり、彼の超遠距離空間魔法の発動を補助している。これを併用すれば同時に確保し、さらに稔が処理できる映像、音声はセットで100前後。

 処理せずただ映し出すだけならさらに1,5倍をカバーできる。

 早く自分の聖石を持ちたいと思っているが、なかなか波長が合うものが見つからない。


◆セリフ集





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