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登場人物まとめ  作者: 湯兎(ゆうさぎ)
運命なんて知るものか!シリーズ
2/13

佐川空也

◆名前

ウィードルセイラ・オーライン(凍湖の守護者)

日本名は佐川空也(さがわくうや)


◆性別・年齢

 男。広域殲滅兵器が落とされて数日後に転生。

 アニルでは連続して五千年生きている。


◆外見

 本性は金目銀髪のアルソート。ただ、神竜のかけらによって封印されているため、どちらにも青が混じっている。

 とにかく美形。とんでもない美人。決して女性的ではないが、優雅というか清雅というか。それでいて全体的に鋭利な雰囲気の持ち主。

 体組成転生のため、仮代がないのがのちに本人の深刻な悩みの種になる。本来なら風の民である一対の金翼を持っていたのだが、幼少期に右の翼を切り落とされた。


◆経歴

 第四世界E-ワールドの発見(?)者。初生はアニル。純血の風の民。神代が終わり人の世が始まる、その狭間の時期に生まれた。彼の実母が夢見で、彼の戦いの運命を視、育児を放棄する。それでも普通に育つ彼に村人は不気味さを覚えており、それは彼が九歳のころに彼に襲い掛かった。ウィードルセイラは片翼を切り落とされ、天馬族の聖地レライン湖に落下。天馬族の長、ライアーに助けられ、村に復讐する。

 ちなみに裏設定ではこのとき、ライアーは空也を助けるのに彼が預かっていた神龍のかけらを使っている。空也の色彩に「青」が混じっているのは、彼より上位存在に影響されているため。ライアーはかけらを一時的に使用するだけであって、それを空也に与えるつもりはなかったが、誤算。

 その後約5000年をレライン湖で過ごす。もともと空也の魔力保有量は風の民の中でも上位に入っていたが、それが群を抜く量になったのは片翼を切り落とされたため。汚染魔力への耐性があるのは、汚染魔力が大量に発生した時期に生まれたことが関係している。

 転機が訪れたのはファイ・イラクス・ルファルドが旧友であるライアーを訪ねてきたこと。ルフォーダ王国で政変が起き、トーティック家が王権を奪取。しかし、数多くあるルフォーダの誓約や禁忌を侵されることを懸念した者たちが勢力を集め、トーティックに戦いを挑む。ファイは古き約定に従い、天馬族にも協力を要請したが、ウィードルセイラがこれを肩代わりする(いわゆる「トーティックの反乱」・「魔術師戦争」)。トーティックの反乱は世界変動以後、アニルで起きた初めての本格的な戦争であり、初めて民間人を巻き込んだ戦争でもあった。

 ウィードルセイラが天馬族の代わりにこの戦争に加わったのは、ある先見をしたため。天馬族の血が多く流される未来を見た彼はこの未来を変えるため、自身が戦闘の最前線に立つことにした。

 この戦争のさなか、ファイはエンシェント・ミスリル、タイプ「イラクス」を考案。戦争状態のため、安全確認不十分の中で実戦投入される。ウィードルセイラはこの戦いにおいて最前線で戦い続け、味方の陣営からも「魔術師」と恐れられるように。ウィードルセイラの馬鹿魔力とイラクス式はとかく相性がよく、彼は戦いの場において連発していた。

 世界変動ののち、魔法使いたちの精神的なつながりは以前より強くなっていた。しばらく大きな戦争がなかったため、このことについては誰も気づかないままに戦端が開かれる。一つの戦場に数百人から数千人が集まったその戦いでは精神の共有による副作用が強く出る。ルフォーダ側もトーティック側も困惑し、戦線はいったん膠着状態に陥った。その後ルフォーダ側が強力な魔法族を数人のみ戦場に送り出し、できるだけ派手に敵を圧倒する作戦に出る。この時に最前線に投入されたのがウィードルセイラであり、彼は文字通り圧倒的な実力で戦場を掌握した。

 しかし多くの魔法使いが忌避する戦場に立ち続けた魔法使いたちは「魔術師」と味方からも畏怖されるようになる。特にウィードルセイラはもともと天馬のもとで育てられ、交友関係が狭く浅かったこともあり、軍の中で孤立する。ファイはウィードルセイラを気にかけていたが、なかなかうまくいかないまま戦場は推移した。

 首都セトラを奪還しトーティックを追い出してよりすぐウィードルセイラは原因不明の衰弱により死亡。ありえない人の死に疑問を抱いたファイは調査を行い、イラクス式が「術者の時を対価に発動する魔法」であることを確認した。これによりイラクス式は禁術に指定され、ファイは古代ルファー語系列の新たな言語体系を編み出し、普及することに全力を注ぐ。

 一方で「時」を対価にし続けたウィードルセイラは、彼が生まれてよりはるかな時がたった現代において転生する。戦い、というか殺し合いに嫌気がさしていた彼はアイズから脱走しようとするが、自身を負かせる魔法使い、晶樹の存在を知ってアイズにとどまることを良しとする。最強、という称号につかれていたのは彼自身。

 その後、晶樹に部分的に騙されていたことを知るが、リルティアナの世話を押し付けられたこともあり、流されるままアイズにとどまり続ける。

 空也という名は晶樹がつけたもの。

 彼自身の記憶と晶樹たちが有している魔法族としての記憶(記録)が食い違うことに気づき、不信感を覚える。検証を始めたのは晶樹。晶樹は魔法族が使用するもっとも古い言葉、ミスリルにアニルに存在しないものが単語として存在することに昔から不可解さを感じていて、魔法族の記憶が何者かによって操作されているのではないかと疑っていた。

 二人の記憶の突き合わせにより、特に神代のころ、世界変動前後の記憶が大きく改ざんされていることが判明する。しかし古い記憶の改ざんとそれを行い続けられる力に警戒した晶樹はこれを公表することはなく、二人だけの胸の内に秘められることになった。

 恵那の暴走を抑えるために晶樹が命を落とす直前、空也は晶樹から記憶を流し込まれる。それは晶樹本人が知りえていた世界変動や光族、闇族の争いの真実だった。

 晶樹の死後、空也は賢十会の一員として晶樹の後を継いだ真藤稔を補佐する。晶樹の最期をみとった稔に、間接的にその原因となった恵那を排斥するつもりはなく、また空也自身も晶樹から受け継いだ記憶から恵那が「世界の御柱」であることを察し、彼女を保護する側に回る。

 しかし現実的な問題として恵那が万が一暴走した際、止められるのはおそらく自身とルーだけであること、そのルーが晶樹が死んだことによりアイズからの離脱を表明したことなどの事情を鑑み、空也は恵那の完全封印に同意し、封印術式を組み立てる。恵那を「守る」ために手段を選ぶつもりはなく、また万が一の事態も避けたかった。

 その後大戦以前からアイズに加わっていた魔法使いたちは広域殲滅兵器の後遺症によって次々に死亡し、約七十年後、『千と百の夜をこえて』の物語の際には彼がアイズの最古参となっている。

 趣味は音楽。研究は自分でするより人がまとめた結果を見て楽しむ方が性に合っている。もくもくと実験を重ねるタイプではない。魔法使いの楽器ではテセ=セ(セルフデイタの弦楽器)、人間の楽器ではピアノを弾くのを気に入っている。口がふさがるので管楽器は本能が受け付けない。時々雪華を訪ねて酒を片手に四泉の森に行ったりする。酔うことは無いが、味覚はちゃんとある。

 凛紅海、風の神シェルファリオンの転生を知ったのと相前後して水津風秋が禁呪を使用する。空也はこの二人がいれば恵那の封印を解くことができるのではないかと考え、秋に取引を持ち掛け、彼の禁呪の成功率を上げる代わりに将来秋が自身に協力するように持ち掛ける。秋はこれに応え、『聖石物語』の際には空也と共に恵那のよき兄役として恵那を支え、空也の無二の戦友として実力を発揮している。

 ただ、空也は秋に晶樹から託された記憶については共有しておらず、『聖石物語』の終盤では世界の御柱であるとわかった恵那を守るための方向性の違いから互いに刃を交えることになる。この時の勝負は転生していた晶樹の横やりによって両者痛み分け。というより魔力断裂によって空也も秋も瀕死の重傷を負ったため、なし崩しに引き分けとなった。

 その後晶樹と恵那を追い、世界樹の残骸が残る場所まで行くことになった空也と秋は晶樹との戦いに突入する。立ち回りがとにかく上手で、他人の魔力の影響を受けにくいという特性を持つ晶樹と彼らでは戦況は拮抗してしまい、どちらとも決着がつかないまま、恵那は残っていた世界樹の魔力にあてられて自身の魂に刻まれていた魔法式を発動させ、アニルとアーバをつなぎ、「世界を変える魔法陣」を展開する。この時晶樹が恵那を世界樹の下へ連れ出したのは、彼女自身に未来を選択させるため。彼自身はまさかここで魔法陣が発動するとは考えていなかった。

 発動した魔法陣はアニルとアーバをつなぎ、修復を開始しようとする。アーバ側からこの異常を知った祥鋭は優姫、クィルの協力で魔法陣の発動地点を四泉の森へ移す(「俺たちの祖先は……この時のために、千五百年かけて四泉の森を聖地にしたんだ!!」)。フラリオーテとアイディンがこの魔法陣の発動に抗っていることから空也たちはこの魔法陣の発動が恵那本人の意思によるものでないことを悟り、秋が魔法陣に風穴を開け、空也が恵那を無理やり引っ張り出す。このあたりは後先考えていない。彼女を文字通り犠牲にする魔法陣などふざけんな、というところかもしれない。

 恵那自身は自分が生まれた時に託されていた魔法陣を発動することを望み、空也たちに別れを告げる。が、空也は恵那のいない世界で生きるつもりはさらさらなく、彼女を追って魔法陣の核に飛び込んだ。

 このへん空也は結構怒っている(「俺は、単なる友人の娘を守るためだけにこんなに長く組織に縛られるほど、お人よしじゃない!!」)。核に飛び込もうとする空也を恵那が拒み、それに対して空也が怒る、というか、告白する、というか。そんなかんじがいいなー。


 このあとさらに第四部として話を続けるのであれば、「世界の御柱」として力を発揮する恵那と共に魔法陣の核として封印されることを選んだ空也が、魔法が終了し、魔法族が消えたアーバで目覚めるところから。魔法族の存在が消えたのはおそらく恵那の魔法式が完全に発動したため。世界間の揺らぎが修正され、二つの世界が再び離れ閉ざされてしまったためではないかと推測される。

 圧倒的な力を誇り、『聖石物語』の最終盤では人間の世界にもう一度かかわっていたアイズは、突然魔法族が消えたことによりその科学力やわずかに残された魔法使いと人間との混血などが狙われていた。残されたアイズの組織員たちは、原因はわからずとも魔法族たちにも予測がつかなかった異常が起きたことを悟り、逃がせるものは外に逃がし、逃げられない者、あるいは逃げるつもりのない者たちだけがアイズに残り、暮らしていた。この大脱走の時に中心として活躍したのは千早。千早は外界にはいかず、アイズの中で残った者たちをまとめていた。

 ただし恵那が封印されたことで人工知能「ノア」も眠りについており、かなり閉ざされた生活を送っていたものと思われる。アイズにはもともとノアズ・アーク、第四世界E-フィールドには頼らない食料や生活必需品自給方法(「庭園、庭、エデン、苑、さあなんて名付けよう?」)があり、千早はわずかに供給できる第四世界からの資源と合わせて自給自足体制を作り出していた。魔法使いの数も減ったし質も下がったが、いないわけではないし、奏法で応用した部分もある。何より数自体が減っていたことが大きい。全員の口を賄うには十分だった。

 恵那と空也が魔法陣から解放されたことによりノアズ・アークも再起動。事情を把握した空也はまずアニルに連絡を取ろうと試みる。しかし空間魔法がからっきしな彼では世界間のことには歯が立たず、途方に暮れたところ、ノアの中で眠っていた秋が目を覚ます。

 実は秋は恵那が展開した「世界を変える魔法式」が彼女を核にして発動したものの、いずれ世界のゆがみが矯正されれば彼女(と自分から巻き込まれた空也)を開放すると知り、火澄乃亜のコールド・アセッツの一つであったコールドスリープ装置を完成させ、恵那と空也が目覚めるまで休眠を試みていた。半分以上人間である秋であるからこそコールドスリープに抗うことなく、二人が目覚めるまで秋はノアの中で眠りにつくことができた。



◆性格・特徴

・神代直後 最初の生

 生まれる前から育児放棄され、精霊たちによって育てられたため、人格形成に大きな影響を受けている。風の民の村で育っていた時は側に人はおらず、言葉や感情をほとんど成長させることがなかった。9歳の時、村人に襲われて片翼を奪われた際の怒りや憎しみの感情を制御しきれず、村ごと崩壊させたのは当時の彼が感情の制御の方法を知らなかったからということもある。

 ライアー達天馬族のもとで育てられるうち、ゆるやかな感情の変化や制御の方法は学習していくが、もともと天馬族自体激しい感情の持ち主ではないので、やはりはたから見ると大きな感情の波は示さない。淡々としている性格は生来のものではなく、環境に起因したものだが、彼の最初の生と次の生の最初の部分において特徴的なものである。

 外見的に変化がないからといって何も感じていないわけではないのだが、それを発露する方法を知らず、感情を示すのが上手ではない。決して機微に疎いわけではないのだが、結果的にそう見えてしまう。5000年生きているからと言って5000年分の経験があるかと言われれば、かなり怪しい。


・2度目の生 暁と曙の狭間

 転生した直後は最初の生の性格を引き継いでいる。つまり感情の発露が上手でなく、外見的な感情に乏しい。情緒的にも十分に発達しているとは言えない、ある意味では大きな子供。

 感情を外に出して発散させることが少なかった分、最初の生に関して内心にため込んでいた鬱屈があり、本人も気づいていないが大きなストレスを抱えていた。それは戦いにかかわりたくない、自身の力を見せたくない、つまりは「異常だといわれたくない」という逃避行動に現れる。素直にアイズから逃走しようとするが、晶樹に阻止され、戦いとなる。この時にもウィードルセイラには晶樹を殺そうという意思はなく、晶樹はそこを見抜いて付け込み、ウィードルセイラを破った。

 この敗北がウィードルセイラが少しずつ変わる一つ目のきっかけとなる。

 自分自身の力を恐れていた彼は、負けることによって重圧が一つ消えた感じで晶樹たちと接するようになる。一途とも素直とも頑固ともいえる、要するに性格にくせがない。

 彼の性格が少しずつ発達してくるのは恵那の世話をするようになってから。最初はかなり戸惑っていたが、子どもの世話は親を成長させるってほんとだね。恵那と互いに学習しあうような感じで感情を表現できるようになる。

 相手に激しい感情をぶつけられた時は困惑するというか、しげしげと相手を観察する感じ。自身が感情を爆発させることがないので物珍しがっている感がなきにしもあらず。

 怒るときは空気を氷結させるタイプ。物理的に氷結することもある。

 基本的に感情が大きく振れることがなく、冷静沈着。戦争経験や超獣経由の特殊な知識の豊富さから晶樹の相談役のようなことをやっていた。彼と晶樹の掛け合いはかなり軽妙。

 時々恵那をあやすために歌を歌うことがあるのだが、恋歌を歌わせたら女性をのきなみノックアウトするくらいの甘い歌声。とにかく甘い。はちみつ並みに甘い。

 普段は凛としたテノールなのに、なぜ歌わせたらこうも甘くなるのか。不思議。


・『千と百の夜をこえて』『聖石物語』

 冷静沈着、報連相はしっかりするが大事なことは隠しておくことも覚えてしまった。晶樹の悪癖を学んだものと思われる。ちなみに基本的に滅私奉公とは縁がなく、全より個を意識して我が道を行くので、どんなに判断が冷静でも司令官には致命的に向いていないタイプ。大勢を見ることには長けているのでやはり祥鋭のよき相談役。

 多くの人とかかわり、様々な考えに触れることで多様性に対して非常に寛容になっている。考えを押し付けることはしない。ただし、自身の意見はしっかり貫く。一歩間違えば独善独歩。ある意味たちが悪い。

 恵那を愛していると自覚したのは彼女を守るために秋と相対した時。それまでも「特別」ではあったのだが、その感情を深く考えることはなかった。恵那が最後に「さよなら」と言ったことでそれを受け入れられない自分をはっきり自覚する(「……さよならなんて、言わせない」)。

 相手の考えを尊重するが自分が譲ることもしない性格は終盤に存分に発揮される。具体的には恵那が魔法陣を発動すると決めた時。その恵那の考えを止めることもとがめることもしなかったが、その魔法陣の核に自らも飛び込むという無謀をやった。「やる」という恵那の考えは尊重するが、「誰も巻き込みたくない」とか、その他自己犠牲のところはきっぱり無視して「彼女のいない世界で生きたくない」という自分の思いを貫いた結果。ほら、たち悪い。



◆戦闘スタイル

 自身の魔力の多さに任せている感が少なからずある。魔法陣はおおざっぱということもなく、繊細ということもなく、まあ無難なところ。秋に言わせてみれば「あらがあって改良の余地はあるんだが、本人の魔力が底なしだから改良する意味がないんだよな……」ということらしい。

 多人数対一の戦闘を得意とする。接近すると剣での物理的な攻撃を加え、距離をとると魔法で追撃してくるオールマイティかつ基本に忠実な魔法剣士のスタイル。それを空也の馬鹿魔力と豊富な戦闘経験でやるので、戦い方にむらがなく、隙が少ない。

 もっとも特徴的なのは余剰魔力で糸をより上げるように空間を掌握するアレンジ・スキル「ケナンの巣」。本来は魔力の糸を張り巡らせることにより空間内を把握する補助系の魔法技能の一つだが、空也はそれにアレンジを加え、極細の魔力の糸で空間を掌握すると同時に相手が糸を通過する一瞬を狙って魔力を実体化させることによって攻撃にも転用している。空也が多数対一の戦闘で圧倒的な優位を確保できる最大要因がこの固有技能。1スタディオン程度なら優に掌握して見せるので、どう対処するか、難しいところ。

 一対一でも牽制や実際の攻撃に威力を発揮するケナンの巣は空也の戦略のかなめである。が、それを攻略されたとしても戦略や戦法の引き出しは多く、彼を倒すのはなかなか至難の技。


 晶樹は高濃度のアムリタを直接ぶっかけるという横紙破りの荒業で空也の魔力コントロールを乱し、そこを突いて彼を倒した。この時の空也は魔術師戦争での経験しかなく、自分と同等、あるいはそれ以上の技量の相手と戦ったことがない。そのため戦い方が浅く、洗練されておらず、戦闘の様子を見た稔でも相手にできる程度。

(「才能は確かに大きなアドバンテージを与えてくれる。でもね、試行錯誤した努力は、粗削りな才能より上を行くんだよ」晶樹)

(「自分より優れた相手を倒す方法を知っているかい? 「これだけは絶対相手に負けない」、その分野で勝負することだ。僕はね、一瞬につぎ込める魔力の最大火力には自信がある。だから君をそのフィールドに引っ張り出した。結果は、この通りだ」晶樹)






◆セリフ集

「俺は、単なる友人の娘を守るためだけにこんなに長く組織に縛られるほど、お人よしじゃない!!」

「……さよならなんて、言わせない」




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