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新たな出会いを異世界で〜手違い勇者の異世界放浪記〜  作者: もっちち
1章 冒険の始まり〜アルフレート王国編〜
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第6話 到着!アルフレート王国

「「「「ぎゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」」」」


なぜ悲鳴をあげてるかって?! 後ろに虎が来てるからだよ!

「確かに1匹なら処理できるけどなぁ!あんな沢山相手なんて無理だァァァァ!」


そう、俺たちの後ろにはさっきの虎がざっと50匹ほど追いかけてきている


「友也くん!あたしもう限界…」

「な…!クレア!!」

「はい!お姉ちゃん!しっかり捕まってて!」


流石龍なだけあって力は尋常じゃない。

エリシアを走りながら抱えてスグに俺たちに追いついてきた。

え?お前が運べって? またまたご冗談を~

女の子どうしの方が向こうも安心でしょう?

決してヘタレではない。ほんとに必要な時だけ俺も動くから。うん。


「こういう時は兄ちゃんが抱っこしてあげなきゃ」


くっ!…弟に諭された…。

「す、すまん…」


「ホントだよお兄ちゃん!お兄ちゃんに助け求めたんだから本当ならお兄ちゃんが助けてあげなきゃ!」


「い、いえ!私は助けてもらっただけ有難いです!それに友也くんのとっさの指示で助かったのですからとても感謝してますよ!」


少し赤くなりながら話す女神…いいね!


「すまんな、次は俺が責任もって助けるよ」


「次あったらそれはそれで困るんですけど…」


しかし、なぜこんな話できるほど余裕かって?

それは龍神王様の元で生活した成果だ。ほとんど家から出してもらえなかったが魔王様もよく稽古をつけてくれた。わざわざ異空間を作り出して訓練場を作ったくらいだ。ほんとなんでもありだなこの人達は。


「もう少しでアルフレートだ!それまで持ちこたえろよ!二人とも!」


「「うん!」」


アルフレートには魔物よけの結界を街を覆うように張っている。街から半径2kmのモンスターを完全にシャットアウトし、森に住むモンスターは1匹も入ってこれないほど強力な結界とか。

龍族などの高位のものは通してしまうそうだが警報がなって警備隊が出動するそうだ。

そのため二人には予め俺の隠蔽を応用して龍族というのを隠している。

そうこうしている内に虎たちが追いかけてこなくなった。どうやら結界内に入ったようだ。


「ふぅ…。一時はどうなることかと思ったよ」


「お兄ちゃん助かったね!でも私たちなら余裕で倒せたのにどうして逃げたの?」


「そうだぜ兄ちゃん!なんで戦わなかったんだ?」


「それはな…」


と言ったところで前から人の気配を察知した。

新たに複数個のスキルを獲得し、そのうちの一つ

気配察知 極が反応した。

(20人の兵士らしき人物を発見、敵意は無い模様)

そう脳内で響いた。 この声の主を棒読みちゃんと勝手に呼んでいる。

スキルレベルアップ時などにも話してくれて、とても役に立っている。


「お兄ちゃん!なにか来ます!」


「敵かもしれない!油断するなクレア!」

二人とも気づいたようだな。


「二人とも、敵意はないみたいだから構えないでいいよ。」


「そ、そうですか。お兄ちゃんが言うなら間違いないですね。」


「そう言えばエリシア。怪我はなかったか?」

「え、えぇ…少し疲れましたね 。怪我は今のところありませんのでご安心下さい!」


「そうか、良かった。少し横になってて大丈夫だぞ」

「い、いえ!まだまだ歩けます!大丈夫です!」

「そうか。無理はしないでくれよ?」


「は、はい!ありがとうございます!」


相変わらず笑顔が素晴らしい。こちらが癒される…


「おい!そこの冒険者!無事か!」


俺たちの前まできた兵士の一人が話しかける


「はい!大丈夫です。あなたがたは?」

「我々はアルフレート王国一般兵だ。街の警備や君たちのような結界内に逃げ込んだ者達を保護している。」


この国には一般兵の他に騎士団や特別討伐隊などの様々な軍隊を持っているという。どれもこれも龍神王様からの知識だ。


「助かりました。どこか休めるところを案内して頂けますかね?」


「了解した。ただし身分証明などがない場合は通行料として銀貨一人1枚頂く規則となっている」


さすが異世界、この辺はテンプレだな


「では4枚払います」


そう言って袋から銀貨4枚を出す

銅貨 銀貨 金貨 大金貨の順で価値が変わる。

銀貨50枚ずつで金貨1枚となり、金貨50枚で大金貨1枚となる。 銅貨は100枚で銀貨1枚だ。

銀貨一枚はだいたい1000円くらいらしい。これはエリシアから聞いた。 この国は難民の受け入れもしているため、通行料は他国より良心的だそうだ。


「確かに受け取った。ではこちらにどうぞ、馬車を用意しております。」


用意周到だな。手慣れている


「馬車だぁ!」

「俺馬車って初めて乗るぜ!」

「こらこら、はしゃがないの」


何にせエリシアの足の負担が減るのは有難い。


「ではよろしくお願いします。」

「うむ。では街へ引き返すぞ!」



そう言って馬車は動き出し、ついに初めての異世界の街 アルフレートに到着したのだった。

やっと街へ到着!しかし平和そのもののはずの世界の裏で蠢く怪しい影が…

それらの話は次回からして行きます。


さて次回からはアルフレート王国編です!

乞うご期待!!

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