第3話 来ちゃったよ
今回も戦闘はありません すみません
龍神王様が笑いながら巣を出ていったなか、これからの方針をエリシアと考えていた
「えー、っとエリシア様?」
「エリシアでいいわよ、友也くん」
「ならエリシア、俺のステータスどう思う?」
俺は再びステータス画面を開き横にいるエリシアたちに見せた。たちって言うのは二匹の龍にも見せている。知能は高いらしい。見せてもわからないかも知れないが一応ね。
「うーん、私の前の力があった時はこれのステータスの5倍はあったんだけど…。結界をとどめる力に注いだりしたせいで5分の1くらいしか伝わっていないようね…」
「そうなのか…。この世界だとこのステータスならどれくらいの力なんだ?」
「ん?本気で地面殴ったらどこぞの木○葉の里みたいに国一つ陥没するわね」
おいおい…。俺魔王になれんじゃんそれ。
「けどそれくらいの力があるってだけで女神の私でもこれの五倍のステータスがあったのよ?この世界の魔王は基本引きこもりだけど恐らく20倍はあるわよ」
おっとー、チートかと思ったけどそ〜でもなかったようだ。まぁ強いに越したことは無いこれでも十分だろ。
「しかし、レベルが表示されていないのはどういう事だ?普通ステータスといえばレベルの応じて変わるのがセオリーじゃないか?」
「レベルは1から表示されるのよ。この世界じゃ私達は産まれたての子供と同じ扱いなのよ。産まれたて子供はみんな0からなのよ。何故かは知らないけど、そしてステータスはそれぞれ人によって違うけど大体1~10くらいだわ」
ふむ、あれ?意外とチートじゃね?俺TUEEEEくる? 一応確認しておこう
「ちなみに魔王はレベルどれくらいなんだ?」
「10よ」
「え!?」
は、はは、聞き違いかなぁ~
「魔王は引きこもりって言ったわよね」
「うん」
「そのせいでろくに魔王城からでないから子供の頃に外で遊んで以来事務的なことしかしてないの。だからレベルはすごく低いわ」
はいー!魔王チートすぎんだろ!しかも真面目に働いてんのかよ!ごめんねNEETだと思ってたよ!
「でも、魔王でそれなら俺もレベルあげればすぐ超えられるんじゃないか?」
「この世界は簡単にレベルを上げることが出来ないの」
「え!?」
さっきから驚きが満載だぁ!
「最初、転移する前に話したわよね。この世界である程度国に貢献したらそれが元の世界にも反映されるって」
「はい」
「この世界でも同じで、ただモンスターを狩ればいいってわけじゃないの」
なんてこったい
「例えば、この世界にもギルドと呼ばれるものがあるけど、そのギルドの成果によってレベルが上がったりするのよ」
「つまり依頼をこなしていくと少しずつだが上がっていくと?」
「そう、でもさっきも言った通りモンスターを狩ればいいってわけじゃなく他の仕事。偉い人の護衛だったりと様々な仕事をこなして…要は万能な人ほど上がりやすいってわけ」
「それ以外にレベルを上げる方法は?」
その考え方なら魔王が子供の頃に遊んだだけでレベルが上がるはずがないのだ。
「難しいけど、自分よりレベルの高いものを倒すと上がるわ」
「なんだ、簡単じゃないか。なぜそれでモンスターを倒してもレベルが上がらないんだ?」
「レベル差に応じて上がるのよ」
「どれくらい?」
「100以上よ」
は?
「つまり魔王はレベル差100のやつを子供ながらに倒していったと?」
「そういうこと」
魔王…。やっぱあんた魔王だよ…
「100レベ差もあれば結構上がるんじゃないのか?」
「そうね、1体倒す事に20レベルくらい上がるわ」
「え?でも魔王は」
「そう、彼は10レベルよ。理由は彼のステータスによるわ」
「彼のステータスは今の友也くんより高く、生まれた頃からHPが10000を越していたの」
どこの伝説のサ○ヤ人だよ
「その影響で一体につきレベル1上がるって感じね」
「つまり10体倒しただけか、もっと倒していると思うがな」
そう言えば2匹の龍はすやすやと寝ている。まぁ言葉を理解出来てもあまり分からないだろうからな。
「レベルは10上がる事に必要な経県値が倍に増えるのよ」
「なるほど、でもそれでも20体だろ?可能な範囲だと思うが…。」
「魔王はステータスに依存して経験値が普通の50倍必要なの」
まじか魔王大変だな
「それで上げるのを飽きたのか」
「そう、そして普通の人はそんな事せずとも普通に暮らしているだけでレベルは簡単に上がっていくわ」
「なんで?」
「国民は税金を収めるでしょ?普通に暮らしているだけでも国に貢献しているわけだから冒険者と違って1年で最低でも1レベはあげることが出来るのよ」
「冒険者はギルドを通して国に貢献しなければならないから上げるのが難しいってわけか。」
「まぁそんなとこね。ちなみに100レベと言ったけどあれは魔王と友也くんの場合であって普通の人は5レベ差あれば経験値が入るわ」
「え!?まじかぁ…」
なんか取ってつけたような説明だったけどまぁ気にしないでおこう。
「帰ったぞ」
そこには龍神王様と…もう二人いた
「こいつらは我の古い友人だ。誘ったら来てくれおったわ カッカッカッ!」
「自分で無理やり脅して連れてきたじゃないか!僕の休日を…はぁ。まぁおめでたい日だからいいか。」
「そうだそうだ。我の家族が増えためでたい日だ!存分に祝うがよい!」
「はいはい、ささやかながら僕もプレゼントを用意したよ。そこの二人が新しい家族かな?」
「はい。山口友也と申します。」
「私は女神エリシアと申します!」
「へぇ!マギやんの新しい家族って人と女神様だったんか!」
ま、マギやん?
「そうだ、おっと紹介が遅れたな。二人とも」
「俺っちはグランマギア!龍神王と対になる存在ってとこだ!よろしくぅ!」
「「よろしくお願いします!」」
すげぇ元気。ほんとに対になってんな
「次は僕ですね。私の名前はアルト 現577代 魔王だ」
あぁ、来ちゃったよ魔王
なんかめんどくさい設定作っちまったなぁ笑笑
まぁなんとかなるさ!
しばらく戦闘はないので戦闘シーンが来たら通知しマース
あ、ちなみにレベル差が5以上開くと小学生と高校生くらいの力差が出ます。