第2話 始まりは龍の巣から
少し長いかもです。 間違いなどあれば遠慮なくお申し付けください
「う…こ、ここは…」
どうやら建物の中のようだがジメジメしている。それに身体が少し軽いな。手も小さくなって…
「あれ!?手がちいせぇ!!」
身長が180あった友也は勿論手も足も大きかった
「それに目線が低い…中腰くらいか…。」
どうやら体が縮んでしまったようだ。
「ふむ、これはコ○ン状態だな。前世の知識も友人の名も忘れていない。今なら名探偵になれそうだ」
しかし何故こんなに冷静なのだろうか。そう言えばエリシアとか言ったか…あの時は名前しか聴き取れなかったが念じろとか言ってたな…。
「繋がった!!」
「うおぉ!ビックリした!」
「無事ですか!私もし繋がらなかったらどうしようと…」
相変わらず声は可愛い。そう言えば顔見てなかったな。まぁご想像にお任せしますというやつだ。
「繋がったということはこれからも会話出来るのか?」
「はい!会話どころか私もこの世界に来ております!!」
「へ?」
「あのあと天界に戻ろうとしたのですが貴方にほぼすべての力を分け与えた為、それも叶わずこの世界のどこかに飛ばされたようです。そしてなぜだか身体が縮んでしまったみたいです…」
なるほど、ということは俺に力が分け与えた影響を受けたのだろう。
「ん?天界?なに?女神様かなんかなの?」
「はい!改めまして、異世界転移局 青年担当 女神エリシアと申します!」
マジか…そりゃ可愛いよね。1度会いたいよ女神様
「そう言えば力を与えたって言ったけどそんな強くなった感じしないんだけど」
「この世界ではステータス画面が存在し、オープンと念じると手のひらからステータス画面が現れ、それを見ることができます!」
なるほど、早速使ってみよう オープン
音もなく手のひらから現れた画面には数字が記載されていた。
山口友也 12歳 人間
HP 5000
MP 2800
攻撃力 8200
防御力 5200
魔法攻撃力3600
魔法防御力4700
【称号】
異世界転移者(隠蔽) 女神の力を受け継ぐもの(隠蔽)
龍神王に育てられしもの(隠蔽)
【スキル】
観察眼 極
隠蔽
龍神王の加護
女神の加護
闇属性無効
天才肌
転移
おお、なんかすごいのは分かる。そして12歳なのか今は。確かに中学から急に伸びたからな。それでも162はあったはずだ
しかしまぁ女神のナンタラは分かるが…
「なぁ、龍神王に育てられしものってのがあるんだけど…。」
「そんな物あるわけないじゃないですか!それが付くのは…」
その声と同時に渋い声が話しかけてきた。
「目覚めたか人の子よ。そして我が義息子よ」
そこには体長30メートルはあろうかという真っ黒の龍がいた。
そしてその横に白い龍と黒い龍がいた。恐らく子供であろう。黒竜の爪の半分くらいしか無い。
ちなみにおれの首くらいに2匹の頭がある。
「貴様はここに召喚されし者。我が領域内で召喚されたなら我が息子となる」
なんかめちゃくちゃなこといってるけど!
「女神もここに呼べ、召喚は女神しか行えぬからのぅ。」
どうやら色々と知っているようだ。だが、
「呼ぶと言ってもどうすれば宜しいのでしょうか?」
「なに、そやつの名前を念じて転移といえばここに現れるであろう」
早速言われた通りにしたところ、とてもこの世のものとは思えない美しい女性が目の前に現れた。
「あれ?ここどこ?あ!友也さん!会いたかったですよぉぉ!…ってドラゴン!?しかも黒龍…ということは龍神王様!?」
色々忙しいやつだな
「お主が女神か」
「は、はい!女神エリシアと申します!」
少し緊張しているようだ。同じ神でも色々と地位があるのだろう。
「我は代々この世界を見守る龍族の王、そのさらに上の神として存在する龍神王 マギアクルスという」
「そしてこの子達は我の血を引くもの、白がクレア 黒がルイだ まだ人語は話せないが理解はできる。あと数ヶ月もすれば話せるようになるだろう」
「「クァァ!」」
元気よく鳴いた二匹の龍からは幼いながらも気品溢れるオーラが出ている
「挨拶していないのは自分だけですね。 山口友也と申します。」
「うむ、転移者はランダムで召喚されるのだが、これも何かの縁であろう。この世界には冒険者と呼ばれる職業が存在する。15歳から登録出来るのでそれまでは我が育てよう。」
おお、龍神王様めっちゃ詳しいな。流石世界を見てるだけのことはある。
「よろしくお願いします!」
「うむ、して、そこの女神はどうする?我のところで友也と過ごすか?」
「は、はい!是非よろしくお願いします!!」
「よかろう!今日はめでたき日!家族が増えた日だ!我が特製の飯を作ってやろう!」
え!?家事できんの!?そんなでかい鈎爪で?!
するとみるみる龍神王は小さくなり、なんと人間になった。
「変身できるんですね…」
「我は龍神王ぞ、この程度は容易い。して、我らだけでも寂しかろう、我の知り合いを連れてこよう」
そして、その知り合いこそ、後に友也たちと共に世界を救う者達との出会いであった
この辺とかはスラスラ出てくるんだけどねぇ。
この先どう書こうかね!