夏色の空
夏色の空に白い猫のような雲と
今日も誰彼構わず照らす太陽
蝉の大合唱に 「暑い!」という声
汗だくのマラソンランナー
帽子被ったワンピースの女の子
真夏の風景が今年も私の脳を刺激する
たとえば 空をカメラに収めたくなる
ふいに 水浴びしたくなる
本能に従うという最高の贅沢を
この夏も 堪能できる
何もできやしないと 落ち込むことも
色々あるんだってことも
この太陽の下なら隠さずにいられる
泣いたっていいんだ
汗と混じって分かりやしないから
苛々しても 暑さの所為だって言い訳しよう
夏色の空と時々降る夕立に操作不能な感情
たまに鳴る鈴の音は夕暮れの風
たまに出る涙の味は自分でも分からない
夏を感じて
空に 精一杯 手を伸ばした