プロローグ1
初投稿です。温かい目でみてやってください。ちょこちょこ修正するかもです。
今日は、夏休み明けの始業式だ。だと言うのにその後すぐに模試がある。なんで今日なんだよ、明日にしろよというのはこの学校のほとんどの生徒の意見だと思う。そして今やっと半分終わったところである。これから昼休憩だ。やったね!
しかしまだ古典、世界史、英語が残っている。面倒くさい・・・。だいたい、世間はグローバル化だなんだと言うが、ここは田舎なのだし英語なんてしなくてもいいだろうに。世界史なんて勉強してなんの役に立つんだよ、と思っている。
まぁ、そんなことより昼ご飯だ。いつものように、神崎 朱莉と一ノ瀬 歯車と3人で食べる。
神崎 朱莉は幼馴染で、胸が・・・まぁ、なくはないという女子だ。肩にかかるくらいのストレートボブに垂れ目で優しそうな顔をしている。168cmと女にしては高身長だが、結構可愛い。見た目は。
「おい一ノ瀬、早く昼食の準備をしたまえ。行動が遅いんだよ。君はあれか?実はナメクジだったりするんじゃないのか?」
しかし彼女は、なんというかちょっとアレなのだ。よって近づく男子はいないらしい。それどころか友人がほとんどいないまであるとか。
「いやいや、僕じゃなくて神崎さんが早いんだよ。ってかナメクジってなんでだよ!全然違うよ。そんな事よりこれを見てくれよ!」
箱型のなにかをこちらに見せながらそう答えたのは一ノ瀬 歯車だ。こいつとは高校に入ってからの付き合いである。なんかもう、引くほど機械が好きなのだ。
そこそこ顔が良く何度か告白された事もあるが、「僕は将来、女性型のアンドロイドを作ってその子と余生を過ごすんだよ。だから生身の女の子に興味はないんだ。ごめんね。」
などと言って全て断ってきたのだとか。つまりアホだ。変態だ。
「なんだこれ?またなんか作ったのか?」
「うん。ちょっと爆弾を作ってみたんだ。」
「・・・・・・・・は?いや何言ってんのお前?頭大丈夫?」
「大丈夫だよ!いやー、夏休みはずっとこれ作ってて宿題とか何もやってないよー。大変だったんだからね?1から作るのは。爆発しなかったりしてもショボかったり、何度失敗した事か。あ、安心していいよ?これは威力はそこそこだし、強い衝撃を与えたりしなければ爆発しないから。」
「おい!どこが大丈夫なんだよ!?宿題やってないとか知らねーよ!全く安心できないんだけど!?」
「火薬を爆発物に使うには資格がいるのではないのか?というか爆弾作るなんて犯罪だろう?君は鴨並みの知能しか無いのか?」
「えっ、犯罪になるの!?まぁ、見つからなければ犯罪ではないよね、うん。でもこれは帰ってから慎重に解体することにしようかな。はぁ〜ぁ、せっかく頑張って作っ「痛っ!おい若島君、押さないでくれよ!あっ、ごめんよ一ノ瀬君。」
ーーーーガチャンッ!!と一ノ瀬は手に持っていたそれを落とした。
「おいおい一ノ瀬、それはしっかり持っていてくれよ。危ないだろ?おい、一ノ瀬?おーい。」
「ーハッ。やばいっ!爆発するっ!皆んな逃げろー!」
「はぁっ!?ばっ、おまっ、こんな衝撃で爆発!?アホかー!」
「まずいっ、もう時間が!逃げーーーー
爆発の瞬間、俺は、床が白く光っているのを見た気がした。
その日、ある田舎の高校で事故が起き、男子生徒10名、女子生徒8名がこの世界から退場した。しかし、そこには1人分の遺体しかなかったという。