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True Love  作者: 碧衣
7/7

社内恋愛の始まり


碧衣SIDE


初めて日和以外の人に私の過去を話した。


もし、この話を聞いて少しでも神坂さんが引いたなら、告白を断ろうと思った。


けど、神坂さんは引かず、一番欲しい言葉をくれた。





"絶対浮気なんてしない。碧衣ちゃんだけを愛するって誓うよ。それと、どんな時でも碧衣ちゃんの味方でいるし、碧衣ちゃんがもし辛い思いをしているときは支えるし助けになる"






凄く…嬉しかった。


もう一度、人を、この人を信じてみたい


…そう思えたの。






でも、後から聞いた話だけど、

神坂さんは日和を男の子だと思ったみたいで…


神坂「碧衣ちゃんが他の男とデートするって言うから、俺やきもち焼いちゃって…。ごめん。」


って謝ってくれたんだ。


確かに日和は見た目ボーイッシュだけど…女の子なのにー笑






でも、良かった。

神坂さんと付き合えて。






そう思い、次の日出社すると…


星川「碧衣ちゃん、おはよう!」


歓迎会の時、アプローチ(?)された星川さんが挨拶してきた。


碧衣「あ、おはようございます…。」


星川「今日も可愛いね。やっぱり俺と付き合わない?」


断ろうとした時、いきなり後ろから誰かに抱きつかれた。


神坂「だーかーらー!!碧衣ちゃんはダメですってば!!!!碧衣ちゃんは俺の彼女なんですから!!!!」


神坂さんの爆弾発言に、星川さんはあんぐり口を開けて固まっている。


碧衣「あ、神坂さん…。」


神坂「おはよ!!こんな人ほっといて、事務所行こうか?」


そして私は神坂さんに引っ張られる形で事務所へ入った。



すると…



美空「あ、来た来た。もう二人のこと、社内中で噂になってるよー!星川が碧衣にフラれたーって言いふらしてるみたい…。」


と、美空さんがニヤニヤしながら私と神坂さんのところへ来た。


碧衣「あ、そうなんですか…。」


どうりでさっきから皆私たちを見てひそひそ何か言ってるんだ…。


神坂「まぁ、良いんじゃない?これで碧衣ちゃんを狙う奴減ると思うし!!」


碧衣「え??私なんて可愛くないし性格も悪いし、狙う人なんていませんよ??」


私がそう言うと、美空さんと神坂さんが同時にため息をついた。


碧衣「え??え??何ですか二人して!!」


神坂&美空「…この子、無自覚にも程がある…。」


実は、神坂と美空と一緒にいるようになってから、碧衣が少しずつ本当の笑顔で笑うようになり、それから碧衣の人気が急上昇したのだ。


神坂「とにかく!碧衣ちゃんは可愛いよ!だから変な人には付いていかないこと!いい?」


碧衣「……はい……。//////////」


神坂さんに可愛いと言われ、ちょっと照れながらも返事をすると、神坂さんの顔が赤かった。


美空「あらー!神坂くん、顔真っ赤よ?笑 照れちゃったんでしゅねー、可愛いでしゅねー神坂君は!笑」


美空さんがそうからかうと、神坂さんは走ってどこかへ行ってしまった。


美空「逃げたし…、もう、からかいがいのないやつ!!!さて碧衣ちゃん、そろそろ朝礼だし、行こうか?」


碧衣「はい!^^」


それから本日の業務が始まった。


皆からの視線を気にしないように仕事していたら、午前中だけでも凄く長い時間仕事していたような感覚だった。


そして昼休み。


神坂「碧衣ちゃん!お昼行こう?」


碧衣「あ、はい!」


神坂さんがお昼に誘ってくれて、屋上へ向かった。


碧衣「あれ?」


神坂さんの手元を見ると、市販のパンだった。

もしかして、普段からコンビニとかで食事を買ってたりするのかな…。

気になった私は、聞いてみることにした。


碧衣「神坂さんは自炊とかしないんですか?」


神坂「俺、びっくりするくらい家事全般出来ないんだよね…。だから飯は外食かコンビニ弁当が主食…。」


え!?

それじゃぁ体に悪いよね…。

うーん…あ、そうだ!!


碧衣「あの、もし良かったら私、お弁当作ってきましょうか?一日三食コンビニじゃぁ体に悪いですし…。それに一人分も二人分も変わりませんから!^^」


私がそう言うと、神坂さんは凄くびっくりしたような顔をした。


神坂「え!?まず碧衣ちゃん、そのお弁当自分で作ってるの!?凄く美味そうだなぁ…っていつも思ってたんだけど!!それが毎日食べれるのなら俺、凄く嬉しいけど…本当に良いの?」


そう、碧衣は趣味:お菓子作りと言っているが、お菓子だけではなく実は料理も凄く上手いのだ。


碧衣「あ、はい!私は大丈夫です!お料理好きですから!^^」


神坂「そう?じゃぁ、お言葉に甘えちゃおうかな!…実は俺、好きな子の作ったお弁当食べるのが密かな夢だったんだよね…!笑」



"好きな子"


神坂の何気ない一言が碧衣は凄く嬉しかった。



もう恋なんてしない。

人なんて信じない。

入社当時の自分はこんな感じで人と接してきたのに、この人だけはいつも笑顔で接してくれ、しかも好きになってくれた。


碧衣は改めて、幸せを噛み締めたのだった。


神坂「ん?碧衣ちゃんどうしたの?」


碧衣「いえ、何でもないですよ?ただ、幸せだなぁって……あ!!!」


思ったことがそのまま口に出てしまい、慌てて自分の口を塞ぐと、


神坂「碧衣ちゃん、かわいすぎ…。」


チュッ


な、なんと、おでこにチューされました…////


碧衣「か、神坂さん、ここは会社ですー!!」


神坂「良いの良いの、誰もいないし! あ、でもここには今度するからね?笑」


そう言って神坂さんは私の唇を撫で、屋上を出て行った。


な、な、な、何なのよー!!

碧衣は心の中でそう叫びながら、赤くなった頬を抑えたのだった…。





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