神坂の決意
今日は、親友の日和とご飯行く約束。
楽しみだなぁ…。
早く仕事終わらないかなぁ…。
そんなことを思っていると、
神坂「何か今日の碧衣ちゃん、うかれてない?…もしかして……デート!?!?」
神坂さんが私に突然話しかけてきた。
まぁ、友達同士でもデートってよく言うし、肯定しちゃおう…。
碧衣「はい、デートなんです^^ もう楽しみすぎちゃって…!」
と私は笑顔で返した。
神坂「えっ…そ、そうなんだ…。そっかぁ…。」
何故か神坂さんはがっかりした顔で去って行った。
うーん…私、何か変なこと言ったかなぁ?
美空「碧衣…。今日、デートなの?」
今までのやり取りを聞いていた汐莉さんが話しかけてきた。
碧衣「はい、親友と○○○(某有名ファミレス)でデートです^^」
美空「その親友って女の子?」
碧衣「はい、もちろんですよ!」
美空「そ、そっか…。」
(あーあ。神坂くん、絶対男だと誤解して今頃落ち込んでるよ…。可哀想に…。)
何か汐莉さんまで考え込んでる…。
碧衣「あ、あのー、私がデートっておかしいですかね?」
美空「あ、そういうことじゃないよ?これは、神坂くんの問題…かな?」
そう言って汐莉さんは、神坂さんのところへ行ってしまった。
……。
神坂さんと汐莉さん、美男美女でお似合いだなぁ…。
ズキッ……。
………ん?
何で私、こんなに二人を見ていて苦しいの?
…後で日和に相談してみよう…。
美空SIDE
美空「おーい、神坂くん!」
私は、碧衣ちゃんのことで落ち込んでいるであろう、神坂くんのもとへ来ていた。
神坂「……なんすか?」
うわっ、テンション低っ…。
美空「碧衣ちゃんのデートの相手、気になっているんでしょ?」
そう言うと、バッと顔を上げ、
神坂「えっ!!!!!ま、まさか美空さん、相手知ってるんすか!?!?」
と、動揺を隠しきれていない感じで私に言った。
美空「知ってるっていえば知ってるけど…知ってどうするの?」
神坂「そ、それは…その…。」
ふふっ…困ってる困ってる…笑 ←ドS
美空「ちなみに場所は、○○○だってさ。自分の目で相手を確かめてくれば?笑」
私は先程碧衣ちゃんに聞いた、親友さんと会う場所を教えた。
神坂「えっ、で、でもそれはちょっと…。」
あー、もう、イライラする!!!
美空「あんた、碧衣ちゃんが好きなんでしょ!?なら、相手の男に宣戦布告するぐらいしてきなさいよ!!」
私が一喝すると…
神坂「……そうっすね……。うん、じゃぁ今日、行ってきます!!!!」
美空「よし、行って来い!!それで碧衣ちゃんの心も掴んで来い!!」
そうして神坂くんは本日、碧衣ちゃんのデートに潜入することに…。
まぁ、相手、女の子だけどね!!笑
頑張れ、神坂くん!!!!笑
完全に状況を楽しんでいる美空さんでした。笑