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無属性魔術しか使えない魔術師  作者: 401
第一章 奴隷編
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第三話 魔力

 翌日。


 いや、寝て起きただけで目が見えないから実際に日が沈んで登ったのかはわからんが。


 なんか気がついたらお腹がいっぱいになっている。寝てる間に授乳したんだろうか。


 まあいいか。

 いいだろ。

 いいのさ。


 さて、なんか右手がめっちゃ痛い。

 体痛めるってこういうことか。


 痛いのは右手だけだから、やっぱ防御力強化は体を痛めたりすることはないようだ。


 ところで回復力強化とかできないかな。手が痛い。


 できた。

 治った。便利だな。


 これが他人にもできたら回復役になれたかもしれないのに。


 さて、何しよう。

 することないな。

 また魔法の訓練でもするか。


 へその下に力を入れて、気づいた。


 昨日まで無理矢理引っ張り出していた魔力が普通に使えるようになっている。


 感覚的に表すなら、深いところにまで手が届くようになった感じ? だろうか。


 あー、これはあれか。魔力を使い切ってから寝ると、朝起きたら増えてるっていう定番のやつか。


 ……「小説家になろう」の主人公達は毎日普通にあんなことをしていたのか。

 普通に死ぬかと思ったのに……。


 ということは昨日の暴走するような魔力を制御するのは普通の技術だったりするんだろうか? 【無】属性だったから操りにくかったってだけで。


 あのアホめ。なんてことをしてくれるんだ。


 だがしかし、これで魔力を増やす方法がわかった。


 目の開かない赤ん坊の間はまだ保護されてるわけだし、この間に魔力を出来る限り増やそう。

 奴隷とかになってしまった時に(というかなるのはほぼ確実)、防御力強化とか回復力強化とか使えたら便利だろうし。


 さて、昨日のあの魔力。防御力強化を全身に使えば制御できるかな。いや、同じ面積に使う量を多くすればいいのか?

 ……どっちもやるか。


 よし、いくぞ。


 まず普通に使える量を使い切る。

 これは簡単だ。普通に使えるんだから普通に使い切れる。


 次に、無理矢理引っ張り出す。

 これが難しい。

 家具の隙間に手を伸ばすような感じで、届くようでなかなか届かない。


 届いたらその瞬間、津波のようにわっと力が押し寄せてくる。


 即座に全身に行き渡らせ、防御力強化に使う。


 ……やっぱキッツ!


 ……………………!


 ……ふぅ。終わった。


 毎日こんなことしなきゃならんのか。大変だな。

 まあ一日一回、トレーニング時間三分足らずだ。流石に俺にもできるだろ。

 …………できるよね?


 疲れたので、寝た。




 ああ、ちなみにこの世界に紙おむつという文化はないらしい。

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