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無属性魔術しか使えない魔術師  作者: 401
第三章 魔術編
29/43

第二十七話 試験

四月四日 流石に適当過ぎたので修正しました


 修正はしましたが、今回の話の描写は科学的じゃないです。

 フィクションです。

 嘘です。

 熱雷のも大概ですが。

 正しい燃料気化爆弾や、熱雷の知識を学んでください。

 試験当日。


 私は、ゼロの指示通りに魔道具を制作し、試験に赴いた。


 ゼロは、「新奥義の特訓に行く」とかいうまるで思春期の十四歳みたいなことを言って、冒険者ギルドに行ってしまった。


 「物体強化ランクアップ」なんていうすごい魔術を見せてもらいはしたけれど、ゼロってそんなに強いんだろうか?


 でっかい剣を持ってたから、見た目より力はあるんだろうけど。


 頭は切れるみたいだから、頭脳タイプ?


 けど、性格的には後先考えずに壁があればぶっ壊すようなヤツみたいなんだけどな。


 いつかギルドの依頼をやっているところを見せてもらおう。


「次、アーサー・エレクトラム!」

「はい」


 同じ魔道具科のアーサーが試験場に出ていく。


 一応、万が一のことがあって被害が出ないように、的の周辺には、外からの攻撃を通し、中からの攻撃を通さないという、結構高ランクのバリアが張られている。


 ガシャン、と巨大な金属製の弓を試験用の的である巨大藁人形に向かって構える。

 弓には、とてもまともに射れるとは思えない大きなやじりのついた矢をつがえている。


 …………腕ぷるぷるしてるし。


 付与の質を上げるために、無理してあんなでかい弓を金属で作るからだ。大体、そこかしこについてる趣味の悪い装飾、実用的じゃない上に、本来のフォルムの歪みを隠すためのやつだよね?


 …………魔道具の成績悪いくせに、こんなことばっか言ってるから、みんなに生意気だって言われるんだろうな。


「撃て!」

「はい!」

「……」

「……」


 …………タメが長いな。


 ヴーンという音で射線上に【嵐】属性の加速魔法陣が展開されていく。

 三角錐の大きなやじりが弓の握りに当たると、鏃も魔道具だったようで、緋色の光が灯る。


 そして、ビュンっと加速魔法陣を貫いて矢が発射され、巨大藁人形の肩ギリギリに命中し、大爆発が起こった。


 ぶわあ、と試験場の地面の砂を同心円状に巻き上げつつ、風が舞う。


 ……【爆】属性。高威力系の属性を持ってる人は羨ましいな。


 煙が晴れると、巨大藁人形はバラバラになっていた。

 全壊。満点だ。

 私的には準備時間と精度と、特に射程に難点があると思うが、試験は満点だ。


 そりゃ、一応当たってはいたし、連続使用も可能だろうから減点はされないだろうけど、私的にはマイナスだ。


「次、レイナ・オブシディアン!」

「っ! はい!」


 ジャコン、とゼロのアイデアで作った「ぐれねーどらんちゃー」を持って試験場へ。


 「燃料気化爆弾」とか「ぶりーぶ」とかなんかごちゃごちゃ言っていたが、要は「爆発するものを撃ち出す筒」らしい。


 【錬】魔法で強化した、砲弾。

 外壁に【土】魔法で一点だけやわい部分を作ってあり、外面全体に着火の魔法付与をしてある。

 中には、【風】【火】魔法で高圧高熱にした燃焼性の高い錬金術油が入っている。


 なんとおっとろしいモノを女の子に持たせるのだろうか。


 「すごいことになるから出来る限り離れろ」と言われているので、忠告通り試験場ギリギリまで離れる。

 そして、筒奥部の、【火】魔法で常に加熱してある金属の部分に、【水】を入れる。

 銃身内部で、【風】魔法も使って圧力を出来る限り上げる。

 バゴォン! と水が一瞬で蒸気に変わり、それに押し出された砲弾が巨大藁人形に向かう。

 反動がきつい。

 着弾し、【土】で作った部分――――放出弁――――が開放され、気化した錬金術油が、内部に施した【風】魔法もあいまって、一瞬で広がり、蒸気の雲を作る。

 砲弾が壊れ、破片が中空に舞う。


 みんな一瞬音に驚いたようだが、蒸気の雲が出来ただけで何も起きないところを見て、失笑の声を漏らす。


 で、一瞬誰か、多分アーサー辺りが立ち上がる気配がして、その0,3秒後。


 舞った砲弾の破片に刻まれた着火魔法が発動し、蒸気の雲に点火。



 巨大な爆炎の塊が、藁人形を包み込む。



 そして、炎が晴れた時、藁人形のあった場所には、もはや何もなかった。


※※※※※


「どうだった?」


 ゼロが、ニッコリ笑いながら私に問いかけてくる。


 何も知らない人から見ればそれは天真爛漫な天使の微笑みだろうが、私にとってはもはや悪逆非道の悪魔の嗤いである。


「…………魂とか、とらないよね?」

「とって得になるんなら取ると思うぞ」


 ヒィッ!


「で、どうだった?」

「あ、うん。満点だったよ」

「そうか。そりゃあよかった。それと、レイナにもらった赤熱した砂を撒くやつすげーわ。一発で戦意失ってやがった」

「…………へ、へえ。よかったね」

「ああ、盗賊のボスとか『目がぁあああ、目がぁあああ』何つってのたうち回って――――」

「人に使ったんかい!」


 その後、ゼロにギルドの依頼をしているところを見せてもらう約束を取りつけたりしていると、思い出したようにこんなことを言った。


 天真爛漫な天使でもなく、悪逆非道な悪魔でもなく、いわば、狂喜乱舞の狂戦士バーサーカーのように。


「あ、そうそう。魔法大会と武闘大会の出場方法教えてくれないか? 両方で優勝するつもりだから」

「え?」

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