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エッ、俺? ダークヒーローじゃないの?  作者: おりひん
序章:俺の平凡な生活プランは見事に消えた
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渦の中で(上)

誤字・感想楽しみに待っています。

サブ・タイ考えるのむずいっすね!

結局:適当につけました。

 異次元空間を操る神Side


 最近はとても暇だ。何もする事もないし、お客さん(異次元に飛ばされる者)も来ないし。それでも最近、僕は楽しみを見つけた。その楽しみとは鼻くそをほじくって、異次元空間に投げてみる事だ。それが人や動物にあたると、とても面白い。


 それはいつものように鼻くそを投げる瞬間だった。

 ……お客が来たのだ!


 しかも二人も!!!


 しかし、普通はお客と話すことが出来ない。

 何故って?それは、異次元の移動中に人間は目を覚ませないからである。


 だから、いつもはそんな奴に対して、激辛な物を口に入れたり、腹に落書きを書いたりしている。


 しかし、今回はどうだろうか!


 眩しいほどの光のオーラを放つイケメンは寝ているが、その隣で一緒に時空の波に流されている悪のオーラを放つあざのある男は僕をじっと睨んでいる。その理由はシンプルだ。僕の投げた鼻くそがそいつの顔に命中したからだ。


「なにすんだよ!」


 あざの男は僕に叫ぶ。まさか、僕が見えるのか?普通は神の姿を見える者などいない。これは驚いた!久しぶりに話し相手が出来そうだ!


「僕の姿が見えるの、すごい!君はだれ!?」


「いいから、この空間の流れを止めやがれ!」


「しょうがない、良いよ。しかし、神である僕に向かってその言い方は無いんじゃない?」


 僕は空間の流れを止めた。あざの男は空間の流れが止まったことにびっくりしているようだ。人のビックリする顔はいつ見ても良いものだね〜。


「はぁ?神……チビのお前が?って言うかここはどこだ?」


「神に向かってそんな口の利き方をしないでよね!じゃないと、地獄に送っちゃうよ?」


 僕は冗談で異次元から地獄の扉を呼び寄せ、あいつの前に近づけた。すると、あざの男は、


「すみません。神様!許してください!」


 と土下座をし始めた。


(この空間でよく土下座が出来るなと僕は感心した)


「まあ、いいよ。僕は心が広いしね」


「君も薄々気が付いているかもしれないけど、ここは異次元空間だよ。どう、驚いた!?」


 あざの男はしばらくぶつぶつ言って、自分の顔から鼻くそを外した。


「その、神様……俺たちはどこに流されているかご存知でしょうか?」


「まあまあ、落ち着いてよ。丁寧語で話さなくて良いから、先に僕の質問に答えてよ。君の名前は?」


 どうやらあざの男の名前は、黒気剛くろき つよしらしい。さて、そんな暗いオーラを放つ彼にどこに飛ばされているか教えてあげようかな~?どうしよう、まあいいか。


「君が向かっているのは、レヴィス王国だ……と言っても君は分からないだろうな~。まあ、魔法の存在する国かな。君の国の言葉では、異世界トリップって言うのかな?」


 あざの男は即座に土下座をして僕に言ってきた。「元の世界に戻してください」と……僕は土下座に弱い。元の世界に戻してやる気にもなりかけたが、暗いオーラを放つ彼の生き様を見るのも面白そうだから、やっぱりやめた。テキトーな嘘でも付いちゃお!


「僕は一応、神だけど自分の意思で行き場所を変えることが出来ないんだ。だから悪いけどそんな事は出来ないよ」


「それは嘘だな」


 っえ!?僕の心を読んだ?

 彼は真面目な顔をしながら続けた。


「俺も普通のばら色の高校生活を送っていなかったので、嘘を見抜くことが出来るようになったんだ。さっきのは嘘だな」


 クソッ!嘘だと分かった瞬間なめやがって。


「正直のところを言うと、君の生き様に興味があってね。そう、その暗いオーラを放ちながらどうやって生きていくかが……」


 剛は周りも見渡した。どうやら自分が暗いオーラを放っていることに気が付いていないようだ。


「おっ、俺!?」


「残念だけど、君以外に僕は話していない」


「俺が暗いオーラを放っていると?」


「そんなに信じられないのなら、僕の言っている言葉に嘘が無いか確かめてみれば良いじゃん♪」


ちょっと長かったんで、3話(?)に分けました。

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