最終話 決意
第一章はこれで完結です。
『……もうやっていけないよ。』
『ど、どうしたんだ団長!?』
『……ほっといてくれ。』
『くそ!!誰か精神科医を呼んでくれ!!』
『ダメだ!!ルーク!!このゲームに精神科医が居るとは思えない!!』
いきなり訳のわからない会話をしているがそこはご愛嬌ください。
なんで俺がこんなにボロボロになっているかって?
そりゃあ可愛い子にあんな事言われたらこうなるよ。
この調子だとテイルはしばらくベースにこないだろう。
理由?このタイミングで聞くかな普通。
とにかく彼女には一度俺の見る目を変えて貰わなければならない。
そのために何をするか?簡単だ。
『強くなってやる。』
『団長がこわれたぞ!!』
『手遅れだったか!!』
『うるせぇ!!』
とりあえず黙って頂きたい限りです。
『だ、団長?』
『とりあえず今日は落ちるから、後はよろしく。』
『え、あ、うん。』
そして、俺はログアウトした。
◇◇◇
『あー、散々だな。』
ポツリとつぶやくがもうどうしようもない。
とにかく彼女にもう一度会う前になんとか見直して貰わなくてはならない。
『あー、どうすっか。』
強くなるといっても何をどうすればいいのか具体的には決まっていない。
レベルをあげるだけじゃ明らかにダメだろうし、武器も揃えるのが大変だ。
となると残りはジョブだけだ。
『そうだ、訓練兵だ。』
特殊ジョブという事だけあって何かしら優位に立てるのだろう。
そういや、テイルがスピード特化って言ってたな。
調べてみるか。
ー数分後ー
『なるほど、訓練兵は兵士になるのか。』
そりゃあ当然か。
『兵士になるには兵士育成学園にいく必要があるのか。』
なんで学園なのかは知りません。
どうやら他にも学園というものはあるらしい。
騎士育成学園やら魔導士育成学園やらいろいろあるらしい。
どのジョブも特殊ジョブらしいがな。
どうやら俺の将来のジョブは兵士らしい。
『兵士にも種類があるのか。』
その種類はまだ明らかになっていないがどれも強力なジョブらしい。
学園に入るには条件を満たさないといけないらしいがこの際めんどくさいとか言ってる場合じゃない。
一刻でも早く成し遂げなければならないのだ。
しかし、学園に行くには長い間団を離れる事になる。
その旨をみんなに伝えなくてはならない。
そして、また俺はVRにログインした。
◇◇◇
『あ、団長。』
ログインしてすぐに三人の顔に会った。
『やあ、ジョブは決まったのかい?』
どうやらシフもログインしていたらしい。
『ああ、その事で話に来た。』
そうだ、しっかり伝えなくては。
『俺はしばらく団を開ける事になってしまう。俺の勝手で悪いがどうか頼む。俺にも目標ができたんだ。』
そして、俺は頭を下げた。
俺の独断で仲間に迷惑を掛けてしまうのだから当然だ。
『何言ってるんですか。いいに決まってるでしょ。』
『そうだ。団長が頭を下げる必要はない。』
『僕もそれでいいと思うよ。』
俺の周りはいい奴ばっかりだ。
『ありがとう。テイルが来たら伝えといてくれ。俺の行き先は兵士育成学園だ。』
『学園に行くんですか?なかなか厳しいと聞きますが。』
『ああ、望むところだ。』
『学園は他のプレイヤーもいるはずだ。よからぬ事を考える奴もいる。十分に気をつけてくれ。』
『おうよ。心配すんな。』
『リュウジくん。兵士学園はここから西に30キロ離れた場所にある長旅になるから準備は入念にね。』
『ああ、わかった。』
そうして俺の新しい物語が幕を開けるのだった。
次回から第二章です。