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Lost World Online  作者: vitaminZ
第一章 失われた世界
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第三話 初戦闘

今回初の戦闘です。

結構グダグダだと思うので間違っている点は教えてください。


『いきなり難易度は高いけど僕がリードするから安心してね。』


その言葉にはかなりの説得力があった。


第一の理由が彼のレベルだ。

今の現状だとかなりのハイレベルプレイヤーだ。


もう一つの理由が彼の装備だ。


背中に背負われている剣は俺のロングソードより長くところどころ装飾が施されている。


名を、水の直剣(オデッセイ)という。


武器屋でもかなりレア度の高いところにあった剣だ。


その二つ名の通り高い攻撃力と水属性を持つ優秀な剣だ。


今回の討伐目標のゴーレムの弱点は水属性と聞いたからピッタリの武器だ。


俺と違って盾を持っていた。

見るからに頑丈そうな見た目で表面には何かしらの模様が彫り込まれていた。


名を、カイトシールドという。


すべての属性に対して高い耐性を持つ盾だ。


そして、防具。

これは一番驚いた。

昨日公式サイトを事前に調べている時に見た防具だったからだ。


これだけなら驚ろかないかもしれないがすべてがレアドロップでしか手に入らない代物だった。


すべて揃えると(スキル)が発動するらしい。


スキルとは一定の条件を満たすと発動するものでプレイヤーに様々な効果を与えてくれる。


この防具の効果は自動回復という物だった。


その名の通り一定の感覚で一定の量体力が回復する物だ。


これを発動するにはとある防具とアクセサリーを装備している状態で発動するというのが基本だ。


このレアドロップを揃えるのだから相当やり込んだのだろう。


それに比べてほとんど普通の服同然の防具と貧相な剣一本…。


こういう差を見せつけられるとやる気が出るタイプの俺にはちょうどよかった。


とりあえず、クエストを受注し出発した。


このゲームではクエストを受注したら自力で現地に向かわなくてはならない。


今回の目的地は砂漠だ。


正式名称は、ルルネーラ大砂漠というらしい。


アノールからまっすぐ西に行くとあるらしい。


身支度を整え出発をした。


街を出てしばらく歩いているとさっそく戦闘になった。


敵はイノシシLV1だ。


『リュウジ君、今回は君が前に出てくれ。

指示は僕が出す。』


『了解した。』


『攻撃の仕方はわかるかい?

…と言ってもまだ剣技(ソードスキル)を覚えていないか。

直接攻撃をしようとするんじゃなくてイメージをするんだ。』


『よくわかんないがやってやる。』


俺は目を閉じて集中した。

直接攻撃するんじゃなくて頭でイメージをして…。


目を見開いた瞬間俺の体はイノシシに向かって剣を振り下ろしていた。


すごい手応えだった。

はじめて攻撃をしたからこれが普通なのかどうかわからないが手応えがあった。


次の瞬間イノシシは呻き声をあげてポリゴンの欠片となって爆散した。


俺の目の前には戦闘で得た経験値と戦利品が表示されていた。


『すごい。いきなりクリティカルヒットだなんて君才能あるかもよ?』


よくわかんないがグッドのジェスチャーをしておいた。


このあと三回ほど戦闘になった。


そうするとさっそく俺のレベルが1から2になった。


『お、さっそくレベルが上がったね。

とりあえず好きなようにステータスを振り分けなよ。』


昔からオンラインゲームをやっていたから容量はわかっている。


とりあえず、剣技(ソードスキル)両刃直剣(ロングソード)に全部振り分けた。


どうやら一つ剣技を覚えられるようだ。


『どれを覚えたらいいと思う?』


よくわかんないからとりあえずシフに頼んだ。


『そうだね。とりあえずはじめはこの両刃直剣基本剣技の《スラッシュ》がいいと思うよ。』


『そうか。サンキュー。』


こうしてはじめて剣技を覚えた。


しばらく歩いているとようやく目的地についた。

また例の如く効果音と共にルルネーラ大砂漠の文字が浮かび上がってきた。


『さあ、ゴーレムはこの砂漠のどっかにいる。』


『どっかにいるってこんな広い中から探すのは骨が折れるぞ。』


『大丈夫。僕の索敵スキルでちょちょいのちょいだよ。』


索敵スキル。その名の通り周囲のプレイヤーやモンスターの位置を把握する事ができるスキルだ。


上げといて損はないスキルだ。


『いた。しかも結構近い。』


『え!?マジか!』


急にテンションが上がってきた。


『よし、このまま奇襲で一気に攻めよう。』


『オーケー、把握した。』


シフの指示通り進むとちょうど後ろ姿のゴーレムがいた。


想像していた通りかなり頑丈そうだ。


『僕が先に行くから後から続いてきて。』


『わかった。』


俺がいつでも応戦できる体制になった瞬間シフは一気にゴーレムの懐に駆け込んだ。


どうやらゴーレムはボス扱いらしく、他のモンスターと違って体力がしっかり表示されBGMが流れはじめた。


そんな事より目の前の光景がすごかった。


どんな感じにすごいか具体的にいうとシフが圧倒的に強すぎた。


いきなり突っ込んだかと思ったら剣技を発動しゴーレムが怯んだ。


その隙にさらに剣技を叩き込んだ。


そしてゴーレムは呆気なく転んだ。


『今だ!リュウジ君!!とどめを刺せ!!』


俺は考えるより先に走り出した。


剣を引き抜き足に力をいれ力強く地面を蹴った。




そして、ゴーレムの頭上から弱点と思われる胸の脆い部分目掛けて突っ込んだ。


『…う、うおおおおああ!!!』


そして、さっき覚えたばかりの剣技スラッシュを全力で叩き込んだ。


『ぐおおお…おお、お。』


呻き声をあげながらゴーレムはポリゴンとなって爆散した。





◇◇◇





『ふぅー、お疲れ。』


『ああ、お疲れさん。』


『すごいね。まさか本当に倒すとは思わなかったよ。』


『倒せないと思ってこのクエストやってたのかよ。』


苦笑いで答えると、シフは首を横に振った。


『いやいや、そんな事ないよ。さっきの戦利品確認した?すごかったよ。』


何がすごいのかわからないが、とりあえず見る事にした。


どのアイテムにも新しく手に入れたという事でNewのロゴが入っていた。


スクロールしていくと一つだけ文字が金色になっているものがあった。

黄金石の原盤と書かれていた。


『…なんだこれ?』


『それがゴーレムのレアドロップだよ。

ドロップ確立は0.1%らしい。

僕のにも入っていたよ』


『0.1%って、すげーな俺たち。』


『うん。持っている人は見た事ないよ。』


『これで生産できる武器が増えたよ。』


『よし、帰って確認してみようぜ。』


そして俺たちはルルネーラ大砂漠を後にした。


ちなみにゴーレムとの戦闘で俺のレベルは2から5に上がっていた。





感想など書いてくれると嬉しいです。

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