第二話 フレンド
はい。一日で2話投稿ですw
『へぇ〜買ったんだ。LO…ふ〜ん。』
『聞く気ねぇだろ?』
『いやそんな事ないよ。』
いきなりどうでもいいような顔されて心に深いダメージを負った俺は目的その2を実行する事にした。
『フレンドになろうぜ!』
『却下。』
やめて!俺のライフはもうゼロよ!
前やってたネトゲでもそうだったがこいつはあまりフレンドとか仲間とかを作ろうとしないかわいそうな独立主義らしい。
『…わかった。他にいい仲間探すもん!
俺がめっちゃ強くなってフレンドになっとけばよかったって思ったて知らないんだからね!』
『ウザい。…消えろ。』
なんでこんな奴しか友達がいないんだろう。
もう立ち直れない。
授業開始のチャイムが鳴った。
ー昼休みー
『ねえねえ、君が《山本隆二》君だね?』
久しぶりにフルネームで呼ばれて若干驚いたが悪意がなさそうなので話を聞く事にした。
『そうだけど…君は確かB組の《紗倉涼兵》君だっけ?』
『そうだよ。知ってたんだ。ちょっと嬉しいなー。』
ちょっと嬉しいなという感想より名前が合っててよかったという安堵感に包まれていた。
しかし、俺に何の用があるのだろう。
確か初対面だったし…。あれどっかで話したっけ?
『ごめんね。君とは初対面だし何の繋がりもないよ。』
俺の考えている事が分かるのかと言いたくなるくらい絶妙なタイミングで俺の心のつぶやきに答えてくれた。
『ハハハ、そうだよね。
で、俺に何の用?』
ようやく本題に入れた。
なかなか手こずるぞこの人は…。
『そうそう、さっそくだけど君は確かLOをやってるよね?』
『そうだけど…。何でそれを?アイツ以外に話してないのに…。』
『その、アイツから聞いたんだよ。』
『え?マジ?』
これは驚いた。
アイツが俺以外にゲームの話をするなんて…。もしかして俺より友達多い?
『あ、そ、そうか別にいいけど。
君もやってるのかな?』
『そうなんだよ!僕もやってるんだよ!
だから是非僕とフレンドにならない。
これが言いたかっだけ何だ。
どう?』
もちろん答えは決まっている。
『ああ勿論だぜ!
よろしくな!』
そんなこんなで仲間確保。
ー放課後ー
ちなみに俺は最強の部活、帰宅部のため問題ない。
さっそくログインをしゲームの世界へ…。
◇◇◇
目が覚めた。
家の中にある椅子に座っていた。
なぜだか昨日の夜の事はよく覚えてない。
よくよく考えたらログアウトしたのかも覚えてない。
そう考えるとなんだか怖い。
とりあえずメニューを開き昨日買ったロングソードを装備し街へと出かけた。
武器を装備するとしっかりと背中に背負われている感覚がするため改めてVRMMOの凄さを実感した。
しばらく、街をぶらついているとメールが届いた。
誰から来たのかはだいたい予想がついている。
送り主:Shifu
件名:フレンド申請
どうも。僕だけどわかる?
学校で言っていたフレンド
の事覚えてるかな?
承諾してくれたら嬉しいな
。
読み終えてOKをタップしたら承諾するかしないかという画面が表示された。
もちろんYesだ。
ちゃんと承諾されたらしくフレンドの欄に新しく名前が入っていた。
フレンドの欄にShifuの名前がちゃんと入っていた。
タップをすると相手の状況やログインしてるかなどが確認できる。
ステータスもレベルだけなら確認できるようだ。
レベル25いまの時点ではかなりのハイレベルプレイヤーだ。
こんなにレベルの高い人とフレンドになれた俺はなんて幸せ者なんだ。
メニューを閉じようとした直後またメールが入ってきた。
送り主:Shifu
件名:今から
一緒にクエストいかない?
いい感じのを見つけたから
ギルドに集合ね。
ギルドの場所はこの街の真
ん中にあるよ。
よし、行くか。
ギルドについた。
思ったより広く混雑していた。
普通のネトゲならカックカクになるレベルだ。
掲示板の仲間募集のところを覗いた。
『えーっと、シフ、シフ、シフ…あった。』
クエスト名:ゴーレム討伐
募集人数:二人
『え、マジか。』
このゲームにはランクなるものがあるらしく、俺は現時点でBランクが受けられる最高だ。しかし、レベル1で勝てるはずがない。
とりあえず、受ける事にした。
受けて少ししたら一人の男が近づいてきた。
うん。この人もかなりの美男子だ。
髪の色は青色で短く整えられている。
鼻も高く背も高い。
あ、あれこれ前にも言った気が…デジャブ?
『やあ、リュウジくん。リアルネームとは斬新だね。』
『あんたのほうこそ聞いた事ないような名前だぜ。』
さっそく、握手を交わしいい感じだ。
そして、俺の初戦闘が幕を開けた。
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