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Lost World Online  作者: vitaminZ
第三章 率いる資格
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第三話 銀狼男の御伽話

御伽話と書いてフェアリーテイルと読みます。

「さあ、やって参りました三回戦!司会はテイルちゃんにかわり私、団長ことリュウジが務めさせていただきます。」


『イェーイ!!!』


「三回戦!疾風の式神の紅一点、テイルちゃん!」


「頑張りまーす!」


『イェーイ!!!』


「紅一点って、私がいるじゃない!」


「なんのことだかさっぱりですな。」


「なにを…!」


「対するは、対人戦に関しては向かうところ敵なし!孤高の一匹狼ルーク!」


「対人戦の経験は少ないんだが……」


「それではさっさと装備明かして始めちゃってー!」


なんでこんなにテンションが高いのかって?


そんなの試合のプレッシャーから解放されたからに決まってるじゃないか。


「団長!後で白黒ハッキリつけましょうね!」


前言撤回、本番はここからだ。


「ルークさん!早く始めちゃいましょう!」


「ん?ああ。」


なんというか緊張感があまりない。

どちらもリラックスしているように見える。


「まさか、これが強者の余裕とでも言うのか!?」


「いや、あんたが緊張しすぎなんだよ。」


なんだかんだで初めてまともなツッコミが来た気がする。


「いいや、そうとは言い切れないよ。」


「と言うと?」


「二人ともかなりの実力者だからね、自分の力に自信が有ってもおかしくないよ。」


(今日のお夕飯何にしようかな〜。)


「そうは見えねぇぞ。」


「確かに。」


多分天然だからだと思います。ハイ。





◇◇◇






「団長!もう明かしてもいいのか?」


「ん?ああ、どうぞどうぞ。」


例の如く、二人のステータスと装備が載ったデータが全員に送られてきた。


ルーク Lv101


テイル Lv104


そんなに大差はないけどやっぱりこいつらヤバいと思う。


ルーク 使用武器 水剣メルクリア 武器種類 大剣


テイル 使用武器 妖精の宝剣 武器種類 ダガー


名前だけじゃピンとこないけど某RPGゲームのノリだと中盤あたりの装備かな?


ルーク 使用防具 メルクリアの鎧


テイル 使用防具 妖精王妃の衣


メルクリアってどこかで聞いたことある気がする。


ルーク ジョブ 上級騎士


テイル ジョブ 魔法戦士


テイルは宣言通りのジョブになっている。


「まあ、気楽にいこうか。」


「負けませんよ〜。」


「よーし、いざ尋常に……はじめ!」


俺の掛け声と共に両者は一気に距離を詰め合う。


はじめに仕掛けたのはルーク。

巨大な剣を横に一閃。


しかし、テイルはそれをしゃがんで回避し、そのままルークの懐に潜り込み反撃に転ずる。


ダガーの素早い連撃になす術もなくルークは吹き飛ばされていく。


飛ばされたルークを追いかけるようにスキル“エアダッシュ”で距離を詰めさらに追撃をしようとするテイル。


ルークは即座に体制を立て直し、スキル“グランドストンプ”で迎え撃つ。


グランドストンプは体術の一つで技の出る速度がかなり速く使い勝手のいい技だ。


さらに広範囲に攻撃が及ぶので集団戦で重宝する。


グランドストンプの速度を利用した不意打ちは俺もよく使う。


このゲームの仕様で攻撃中や回避中に攻撃を当てるとカウンター判定になりダメージが増えるため速度が速い技は対人戦でよく使われる。


あの速度では回避は間に合わない。


「……っ!」


予想通り、ルークのカウンターが成功した。


テイルのHPは半分ぐらいに減っている。


「さて、どうなるかな?」


「ルークの勝ちだな。」


「果たしてそうなるかな?」


「どういうことだ?」


「彼女は追い込まれるほど厄介だからね。」


「……魔法陣展開。」


そう呟くとテイルの足元に魔法陣が現れた。


「さあ、妖精乱舞のはじまりだ。」


突然現れた魔法陣に危険を感じたルークは安全圏と思われる場所まで後退していた。


その直後、テイルの魔法陣が完成した。


魔法陣の中から出てきたのは3人の少女。


究極召喚魔法(アルティメットサモンマジック)御伽話(フェアリーテイル)”。」


召喚魔法、その名の通り使い魔や召喚獣を呼び出す魔法だ。


その中で最も強力な召喚魔法がこの究極召喚魔法だ。


「アイギナ、アマルテイア、エウリュディケ行くよ。」


三体の妖精がルークに襲いかかる。


正面の攻撃を受け止めると右からの攻撃、右の攻撃を受け止めると左と正面から。


全く隙がない。


ルークのHPがどんどん減っていく。


しかし、ルークはまだ慌てない。

あくまで冷静なままだ。


「勝負あったな。」


「これは挽回するのは難しいよね。」


「いや、まだだ。」


「ん?」


「あいつは、この程度じゃやられないさ。」


終わらない連撃に痺れを切らしたルークは再びグランドストンプで妖精達を蹴散らし一気に後ろに下がった。


「あんただけじゃないんだぜ、究極に達したのは。」


究極符呪魔法(アルティメットエンチャントマジック)“銀狼の雄叫び”。」


ルークの武器の周りに無数の魔法陣が展開された。


呪符魔法、武器に属性を付けたり、威力をあげたりする魔法である。


その武器の能力を最大限に引き出す為に必要でもある。


そして、この銀狼の雄叫びは武器にだけではなく、自分自身の能力も向上する。


正確には防御力と魔力を全て攻撃力と素早さに変えるのである。


「はあああああ!!!」


四対一の状況にも関わらず、同等の戦いをしている。


ルークは全ての攻撃をいなし確実に反撃をしている。


一方、テイルの方は召喚魔法の制限時間もあり徐々にダメージを受けている。


お互いの体力も限界に近づき全ての力を込めた最後の一撃がぶつかり合う。


砂埃が上がる。


勝者は……。


「流石に、女子に負けるとカッコウが付かないからな。」


猟団最強決定戦 第三回戦 勝者ルーク。


次回はリーフ対シフです。

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