同窓会(改)
今日は母校で同窓会が開かれた。その日、僕には微熱という絶好の口実があった、同窓会を休むための惨めな口実…ゲームに没頭する、他にやることがないから。
夕方、通知が鳴る。友達もいない僕にはスマホの通知というのは、宝くじで500円を当てたような気分になるものだったのだが、それは矢尻のとがった矢に変わった。BEREALのリンクがグループラインに次々と張られていく、生身のニキビ面の高校生には自分を守る手段などない。約6本の矢が急所をかすめながらも確実に刺さる。
それから少しして、僕はなぜか自転車で母校に向かった、ぼろぼろの体で。いくまでの道のりは微かに…いや大いに興奮していた。もしかしたら級友に会えるんじゃないか、昔好きだったあの子が今日休んだ僕が急に現れたら喜んでくれるんじゃないかと、そんなことは起こるはずがないのに。小学生のころみんなで帰り道に使っていた大きな道路の向かい側に着く、大勢の同年代らしき人が見えた。
”逃げた” 、というよりも反射的に体が足が熱いスプーンの上に水を垂らしたときのように、そうなるべくしてハンドルを右に切った。
家路につく。帰るとまたゲームに没頭する。
深夜、69期生20250427というラインアルバムが投稿された。
実に楽しそうだ。
しかし、その輪の中に自分はいなかった。




