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[完結保証]規格外の最強皇子、自由に生きて無双する〜どこへ行っても、後世まで語られる偉業を残していく、常識外れの皇子〜  作者: 西園寺
海洋国編

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第41話:帝国側の作戦会議②

次話は明日19時に投稿予定です。

帝国を支える三本柱。


アルノー公爵。

モンテリオ公爵。

ラインハルト公爵。


そして――

帝国そのものである

皇帝と皇太子アルト。


皇帝がゆっくりと口を開く。


「アルト」


低く、しかしよく通る声だった。


「お前はどう思う」


部屋の視線が一斉にこちらへ向く。


魔王国第三王子レグナの提案。


帝国の力を借りて王になる。

その代わり、魔王国は帝国の属国になる。


俺は一度だけ息を吐いた。


そして言った。


「魔王国の属国化には反対です」


空気が止まった。


アルノー公爵が眉を動かす。

モンテリオ公爵が目を細める。

ラインハルト公爵は小さく首を傾げた。


皇帝は何も言わない。


ただ、続きを待っている。


俺は続けた。


「ですが」


「魔王国を帝国に取り込むことには賛成です」


一瞬の沈黙。


次の瞬間。


アルノー公爵が口を開いた。


「……不可能です」


低い声だった。


「魔王国は独立した国家だ」


モンテリオ公爵も続く。


「制度も文化も違う」


「簡単に編入できるものではない」


ラインハルト公爵が静かに言う。


「統治の負担も大きいでしょう」


三公爵。


帝国の最高権力者たち。


その全員が反対している。


皇帝が俺を見る。


「アルト」


「理由を聞こう」


俺は頷いた。


そして言う。


「帝国は何百年もの間」


「三公爵によって支えられてきました」


三人の公爵を見る。


「アルノー公爵は武」


「モンテリオ公爵は作」


「ラインハルト公爵は商」


誰も否定しない。


それは帝国の常識だったから。


だが――


俺は続ける。


「ですが」


「この三つだけでは帝国は拡大できません」


三公爵の視線がわずかに変わる。


「そして」


「今のままでは帝国の安定にも不安が出ます」


アルノー公爵が眉をひそめた。


「どういう意味ですか?」


俺は言う。


「帝国は大陸の三分のニ以上を支配する国家です」


「ですが」


「海を完全に支配していないのです」


ラインハルト公爵の目が細くなる。


「……続けろ」


俺は言った。


「帝国には」


「もう一つの柱が必要と考えます」


沈黙。


皇帝が静かに聞く。


「それは何だ」


俺は答える。


「海です」


その言葉に、三公爵がわずかに動いた。


俺はさらに続ける。


「海を管理する者」


「海を守る者」


「海を使う者」


「それが必要です」


そして――


俺は言った。


「帝国に新しい公爵家を作るべきです」


三公爵の空気が変わった。


アルノー公爵が低く言う。


「新しい……公爵だと」


俺は頷く。


「はい」


「第四の公爵です」


モンテリオ公爵が腕を組む。


「その役割は」


俺は迷わず答えた。


「海」


そして言う。


「海を担当する公爵です」


沈黙。


会議室の空気が重くなる。


皇帝が静かに聞く。


「その領地は」


俺は答えた。


「魔王国です」


完全な沈黙。


三公爵が言葉を失う。


俺は最後に言った。


「魔王国を帝国に編入する」


「そして」


「帝国第四の公爵を作る」


ゆっくりと顔を上げる。


皇帝を見る。


「海の公爵です」


部屋は静まり返っていた。


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