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[完結保証]規格外の最強皇子、自由に生きて無双する〜どこへ行っても、後世まで語られる偉業を残していく、常識外れの皇子〜  作者: 西園寺
海洋国編

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第39話:取引

次話は明日29時を予定してます。

「魔王国が、帝国に戦争を仕掛け崩れる前に」


 その一言によって、部屋の空気が重く沈見込む。


 皇帝はすぐには何も言わなかった。

 腕を組み、しばらくレグナを見つめる。


 そして、ゆっくりとアルトの方へ視線を向ける


「アルト」


 低く言う。


「お前が聞け」


「はっ」


 アルトは短く答え、レグナへ向きを変える


そして落ち着いた声で聞く。


「まず確認をさせてほしい」


「魔王の病状はどれほど深刻だ」


 レグナは少しも迷わず答えた。


「回復はほぼ不可能とのことです」


 静かな声だった。


「宮廷の医師たちも、長くは持たないと言っています」


 アルトは表情を変えない。


「そうか」


 そして次の質問を投げる。


「では第一王子と第二王子の内乱は、どの程度まで広がっている」


レグナは少し考えたあと答えた。


「現在はまだ局地的な衝突です」


「ですが軍と貴族はすでに二つに分かれています」


 そして続ける。


「このまま魔王が倒れれば」


「全面衝突になるでしょう」


 アルトは静かに頷いた。


「もう一つ聞く」


「暗力の影響はどれほど出ている」


 レグナの表情がわずかに変わる。


「……すでに大きく出ています」


「第一王子と第二王子は」


「暗力の影響を受け始めています」


 皇帝が腕を組んだまま聞く。


「具体的には」


 レグナは答える。


「感情が荒くなり」


「怒りや衝動を抑えにくくなる」


「判断力も徐々に落ちていきます」


 アルトは少しだけ目を細める。


 つまり、王としての理性が失われていくということだ。


アルトは静かに言った。


「それで」


「第三王子のお前が帝国に来た理由は何だ」


 レグナは一瞬黙る。


 そしてゆっくりと答えた。


「魔王国を守るためです」


 アルトは黙って続きを待つ。


 レグナは続けた。


「第一王子と第二王子のどちらかが魔王になれば」


「暗力を制御できません」


「そうなれば魔族は徐々に凶暴化します」


客間の空気が重くなる。


「国内の争いはさらに激しくなり」


「やがて外へ向かう」


 レグナは静かに言った。


「魔王国は周辺国へ侵攻を始めるでしょう」


 アルトが言う。


「戦争国家になるということだな」


「そうなります」


 レグナは迷いなく答えた。


「そして最後には」


「魔王国そのものが崩壊する」


アルトはしばらく考えた。


 そして言う。


「それで」


「お前はどうするつもりだ」


 レグナはまっすぐアルトを見つめていう。


「私は」


 静かに言った。


「魔王になります」


 皇帝の視線がわずかに動く。


 レグナは続けた。


「そのために帝国へ来ました」


 アルトは聞く。


「帝国に何を求める」


 レグナははっきりと言った。


「協力え推して欲しいのです」


「私を魔王にするために」


 客間が静まり返る。


 アルトは表情を変えない。


「帝国に何の利益がある」


 短く聞く。


 レグナは迷わなかった。


「もし」


「私を魔王にしていただけるなら」


 一度言葉を止める。


そして言った。


「魔王国は」


「帝国の属国になります」


 皇帝の目がわずかに鋭くなる。


 レグナは続けた。


「さらに」


「帝国との同盟」


「軍事協力」


 アルトは静かに聞いていた。


 レグナはもう一つ続ける。


「それだけではありません」


「魔王国は」


「帝国の魔力を受け入れます」


 アルトの眉がわずかに動いた。


「どういう意味だ」


 レグナは言う。


「帝国の魔力は」


「暗力とは性質が違います」


「もし帝国の魔力が魔王国に流れ込めば」


 そして静かに言った。


「暗力の暴走を抑えられる可能性があります」


 客間に沈黙が落ちる。


 皇帝は腕を組んだまま動かない。


アルトはレグナを見つめた。


 もしこの話が本当なら――


 帝国は戦争をせずに魔王国を手に入れることになる。


 だが同時に。


 他国の内乱に介入することにもなる。


 アルトは静かに言った。


「面白い提案だ」


 レグナの目がわずかに動く。


 アルトは続ける。


「だが」


「帝国が動く価値があるかどうか、少しこちらで考えさせてくれ」


 客間の空気が、再び張り詰める


「わかりました、いい返事をお待ちしております。」


レグナは静かに頭を下げて言った。

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