表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
[完結保証]規格外の最強皇子、自由に生きて無双する〜どこへ行っても、後世まで語られる偉業を残していく、常識外れの皇子〜  作者: 西園寺
海洋国編

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

39/47

第38話:魔王国と言う国

次話の投稿は明日の19時です。

「帝国は――」


 レグナはゆっくりと口を開く。


「魔王国について、どこまでご存知なのでしょうか」


 アルトはその言葉を聞き、少し考える。


 試しているのだろう。


 帝国がどれだけ情報を持っているのか。


 皇帝は軽く息を吐いた。


「そこまで詳しいわけではない」


 正直に言う。


「魔王国は閉鎖的な国だからな」


 そして続ける。


「分かっているのは、魔王を中心にした王政国家だということ」


「魔族を中心にした国で、人間の国とは体制が少し違うという程度だな」


 アルトも口を開く。


「魔力と違う力暗力を使用していることそして軍事力が強いこと」


「そのくらいですね」


 レグナは静かに二人を見る。


少しの沈黙。


 そして小さく笑った。


「なるほど」


「帝国でも、その程度ですか」


 嫌味ではない。


 むしろ、納得したような口調だった。


「魔王国は、外に情報を出さない国です」


「ですので、それが普通でしょう」


 レグナードは椅子に軽く腰掛け直す。


「では」


 静かにレグナが口を開く。


「本題に入りましょう」


 彼の視線が皇帝に向く。


「今回、私が帝国へ来た理由」


 レグナは一度、ゆっくり息を吐いて、そして言った。


「……本来ならば、このような話を他国にするべきではありませんが」


皇帝とアルトをレグナは順に見る。


「ですが」


「今回、私がここへ来た理由を説明するには必要です」


 客間の空気が静かに張り詰める。


 皇帝が低く言う。


「続けろ」


 レグナは頷いた。


「現在、魔王国では」


「第一王子と第二王子による内乱が起きています」


 アルトの目がわずかに細くなる。


「内乱?」


 皇帝も眉を動かした。


「王位争いか」


「はい」


 レグナは静かに答える。


「ですが、問題はそれだけではありません」


「現在、魔王――」


「つまり私たちの父ですが」


「重い病にかかっています」


 客間が静まり返る。


 アルトは黙って聞く。


 レグナの声は落ち着いていた。


「魔王国という国は」


「普通の王国とは少し違います」


「魔王がただの統治者ではないからです」


 皇帝が聞く。


「どういう意味だ」


 レグナは静かに言った。


「魔王国には――」


「暗力と呼ばれる力があります」


 アルトはその言葉を頭の中で繰り返す。


(暗力)


「魔族はこの暗力の影響を直接受けます」


 レグナは説明を続ける。


「そして魔王は」


「その暗力を安定させる存在です」


 皇帝が腕を組む。


「つまり?」


 レグナは答えた。


「魔王がいることで」


「魔王国は平和を保てる」


「そういう仕組みです」


アルトが聞く。


「逆に言えば」


「魔王が暗力を支配できなければ?」


 レグナードは静かに頷いた。


「暗力は暴走します」


「魔族は少しずつ凶暴化していくと言うわけです」


 皇帝の表情がわずかに動く


 レグナードは続けた。


「この五百年、魔王国が安定していたのは、歴代の魔王が暗力を支配してきたからです」


 そして少しだけ声を低くする。


「ですが」


「第一王子と第二王子は、暗力を完全には制御できておりません」


 アルトが聞く。


「それで内乱か」


「はい」


 レグナは答える。


「さらに問題なのは」


 そこで一度言葉を止める。


「二人とも」


「すでに暗力の影響を受け始めていると言うことです」


 皇帝が言う。


「凶暴化しているということか」


「その通りです」


 レグナードは静かに頷いた。


「このまま」


「暗力を安定させられない者が魔王になれば」


「魔王国は劇的に変わります」


 客間の空気が重くなる。


 レグナははっきりと言った。


「魔王国そのものが、凶暴化すると言うことです」


 アルトの目が鋭くなる。


「つまり」


「戦争国家になると?」


 レグナは否定しなかった。


「最悪の場合、そうなります」


 皇帝が静かに言う。


「それで」


「第三王子であるお前が帝国へ来た理由は何だ」


 レグナは二人を真っ直ぐ見た。


「簡単です」


「私は」


 一瞬の沈黙。


 そして言った。


「帝国と話をするために来ました」


「魔王国が、帝国に戦争を仕掛け崩れる前に」


客間の空気が、重く沈んだ。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ