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天才鍛冶付与師?俺の作る武具がゴミな件  作者: のほほん


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第13話

エドガーとリリィは、Bランク依頼の目的地であるグレートマンモスの生息地へ向けて、早朝に出発した。馬車を手配していたので、まずは馬車で山の麓にある村を目指す。


「リリィと遠出するのは初めてだな」


馬車の揺れに身を任せながら、エドガーが隣のリリィに話しかけた。


「うん、とても楽しみ!」


リリィは窓の外を眺め、興奮を隠しきれない様子だった。初めての本格的な遠征、そしてBランクの魔物との対峙。全てが彼女の冒険心をくすぐる。


夕方、目的地の村に到達した二人。日が傾き、空が茜色に染まり始める。


「宿はないから野営になるぞ」


エドガーはリリィに告げた。リリィは「うん」と短い返事をして、彼の言葉に頷いた。


エドガーは村長の家へと向かい、野営してもいい場所の確認を取る。


「野営するにもお金がいるからな」


村長に指定された場所の使用料と馬車の保管料として、エドガーは村長にお金を渡した。これも冒険者としての基本中の基本だ。


野営の準備を終え、簡素な夕食を済ませた二人は、明日に備えてグレートマンモスの討伐戦略を練り始めた。


「リリィは左から、俺は右から、足を狙うぞ」


エドガーは、地面に棒で簡単な図を描きながら説明する。


「グレートマンモスの皮膚は硬く、攻撃が通りにくいから、普通は魔法で攻撃するんだが、俺の武器なら問題なく攻撃が通る」


エドガーの言葉には、自身の武具に対する絶対的な自信が込められていた。彼の作った武器は、一般的な武器では通用しないような魔物にも、確実にダメージを与えることができるのだ。


「注意すべきは、足場と長い鼻、あとは踏まれないことだな」


グレートマンモスは巨体ゆえに、その踏みつけは脅威となる。また、長い鼻も器用に使いこなして攻撃してくるため、警戒が必要だ。


リリィはエドガーの説明を真剣な表情で聞き、頭の中で戦いのシミュレーションを繰り返していた。明日、初めて対峙するBランクの魔物。どんな戦いになるのか、不安よりも期待が勝っていた。


翌朝、夜明け前の薄暗い中、エドガーとリリィは山へと足を踏み入れた。山頂に近づけば近づくほど、雪が行く手を阻む。時折、足元が滑りそうになるが、二人は慎重に進んでいく。


しばらく歩くと、突如として目の前に巨大な影が姿を現した。体長は5メートルを超える、まさにグレートマンモスだ。その圧倒的な存在感に、リリィは思わず息をのんだ。


「さて、やるか」


エドガーが低く呟くと、リリィは力強く頷いた。

エドガーとリリィは同時に防具と武器にマナを流す。エドガーの装備は白く輝き、リリィの装備は銀色に光る。全身にマナを纏わせた二人は、迷いなくグレートマンモスへと駆け出した。


「リリィ、左から足を狙え!」


エドガーの指示が飛ぶ。リリィは加速しながらグレートマンモスの左側に回り込み、前足へとレイピアを突き出した。


「え?全然硬くないよ!」


リリィのレイピアは、グレートマンモスの分厚い皮膚をあっさりと貫通した。その予想外の感触に、リリィは驚きの声を上げた。


「それは俺の武器だからなだけだ」


エドガーはそう言いながら、自身もグレートマンモスの右の前足へ剣を振るう。エドガーの剣が当たると、グレートマンモスは苦痛に満ちた悲鳴を上げた。


「一気に行くぞ!」


エドガーの言葉に、リリィは応えるように前足へレイピアで多段攻撃を繰り出す。その素早い連撃は、マンモスの巨体を確実に削っていく。負けじとエドガーも、前足へ連続攻撃を加えていく。


グレートマンモスは傷ついた前足で巨体を支えきれなくなり、前のめりになった。その次の瞬間、エドガーが電光石火の速さでグレートマンモスの首に数回攻撃を仕掛け、その巨大な首をはねた。


「よし、終わり」


エドガーの言葉に、リリィは呆気に取られていた。あれほど巨大で強そうに見えた魔物が、あっという間に倒されてしまったのだ。


「え?もう終わり?」

リリィはまだ実感が湧かないといった様子で尋ねた。


「そら、俺一人でも狩れるからな二人だとさらに楽になったがな」


「さてまだ素材取りの解体が残ってるぞ」


エドガーは苦笑しながら、グレートマンモスの解体に取り掛かる。リリィも手伝い、二人で協力して毛皮や牙、骨、そして上質な肉を解体し、持ってきたソリへと載せた。


「ここからが一番しんどいんだよな」


エドガーはため息をついた。巨大な素材を麓の村まで運ぶのは、彼にとっていつも苦痛だったのだ。だが、今回はリリィが一緒にいる。いつもは一人で運んでいた道のりも、今回は少しは楽になるだろう。

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