ルーデになった。主人公の名前。
「はあ"?出ていく?」
「だって…お前はもう、一人で魔王倒せるやつだし…」
「そうそう…お金だって君の方が割合多いし…」
「闘ってたのは俺の方なんだ。当たり前だろ。そんなに嫌なら鬼ごっこでもするか?」
「う…」
「えぅ…」
辺りに沈黙が落ちた。
「もう…殺したり…脅したりしない…?」
と一人の子供が言ったが、それ以外はおれとそいつを見捨てて逃げた。
「じゃあ、お前、俺の荷物持ちな」
「え…?けほ…こほ…ん、え、重い…」
「何だよそれぐらい持てよ16才」
ぼろりと涙を溢したのは、おれとは関係ない生理現象か何かだろう。
「ラスボス、どんだけ強いんだろうなぁ…」
「あ、う、あぁ、…。あーーー!」
一人前に助けてと叫べるこいつは甘えたれだ。
そして、弓が飛んできた軽く弾いたが。
その弓はどうやら強いらしい。
そうだ、泣いてるこの子供は、私の人生の荷物持ちとして本当に居るのだろうか…?
殺してしまったら楽だろう。こいつもおれも。よしだ。
「死ね」
「ひっ!」
ガキっと音がなる剣同士で鍔迫り合い。
「お、俺が…荷物持ちになるから…!」
よく戻ってこれたものだ。
「大丈夫だからな、…」
「う、うん…」
「夜煩くするなよ、デバガメするから」
「殺すぞ!病気なんだから、教会で…」
「そんな金の掛かることなんてするかよ。そいつは賭けで貰ったやつだから。ああでも確かに三人旅ならこの服とかいらねぇかも」
ぐずぐずと泣いているのは俺への嫌みか…?
「じゃあ次の町か…でもまあ、着の身着のままだしなぁ…」
「お前…人の心ないのか?」
「そんなもん12で捨てた」