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一少年の物語  作者: 電気駆動丸
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初めて

「そんな、嘘だろ」

『俺たちは抵抗する一本のやりだ、迫りくる怪物を全て倒し、自由を掴み取るしかないんだ』

「なんでそんなことになっているんだ」

『核兵器さ、人々が生み出した核兵器は知っているな、あれは異星人からしたら一種の文明のスタート地点、そう、星を滅ぼせる力なのさ』

「それだけで」

『だからだ、短く話すと異星人は銀河で大規模な戦争を行なっている。そして、そこで使用される兵器はレーザーキャノンと呼ばれる超規模融解砲だ。まだ人類が生み出していない兵器ではあるが、これらは核分裂を凝縮し放たれた後の高速中性子を照準軌道に乗せ、核分裂反応を相手の戦艦に引き起こしそのまま破壊することができる。そう、核分裂を使用した兵器であり、核兵器とは文明発展のモノリスでもあるのだ。簡単に言えば人間が持つ核兵器は彼らからしたら原人の木の棒、一応の脅威ではあるのだ』

「そ、そんな、そんな壮大なことを言われても」

『異星人は味方を欲しがっている、そのため核にたどり着いた文明の星に試練を与えているんだ。核を知らせたのはすまない事に私の過ちだったがな、まあ伝えなくとも人間が成長すればいずれその戦争に加わる事になったろう、ただ早くステージを上がってきてしまったのさ』

「そんな」

『であるからこそ今は危険なんだ、今この地球上に試練を耐えれる機械は俺たちを残して存在していない』

「てことはあんたが全ていけないのか」

『そうさ、だからわかっただろ、お前は特別じゃない、人間の想像など彼らからすれば造作もない程度の低いゴミなのさ』

「そんな」

『井の中の蛙なのさ、理解したか優作』

「ああ、わかった、そして恨むべき相手でもあることを俺は理解したよ」

『そんなこと言うな、反省しているんだ』


まだちゃんと理解していない、理解できるはずがない、この空の向こうでは宇宙人同士で大規模な銀河戦争、そして人間は原人と同じ程度の知識しか持たない、こんなの高校生になったばっかりの俺に理解しろなんて無理に決まってる。

『とにかく、メフメトリアンの情報を事前に見ておけ』

「なぜ、メフメトリアンなの」

『移動中に教えてやる、早くしろ』

「なぜ、おじさんはさっきから休まずにずっと話せるの」

『スーツを着用しているからだ』

「死んだら僕もそこに行くの」

『やり残したことがあるならな』

「先代もみんないるの」

『いない、俺が来たからな』

「へえ」

『その本だ、見つけたな』

そうすると自然と手を伸ばした先に怪人ファイルと名前がつけられた蔵書があった。

『メフメトリアンは23Pだ』

メフメトリアンの見た目が載っている、人をたべる特性があり、怪力、素早い性格らしい。

『メフメトリアンはいわば雑魚怪人だ、倒せないならお前はこの先生きていけない』

この目が何個もあり、耳のデカく図体の大きいエイリアンこそ、今日僕が殺害しなければならない怪物、横井さんや近所の子供を食べ、殺した獰猛な獣。

『メフメトリアンは環境を変える、山が閉ざされたのもきっと現地の奴らには手に負えないほどに環境が狂っているからだろうな』

「そんなにやばいやつなのか」

『メフメトリアンは脳みその発達こそ程度が低いが、その体液、体臭から自分の暮らしやすい環境にメタモルフォーゼさせる。いずれ必要となる環境適応能力を鍛えるにはいい経験となるだろう』

「早くやらないと」

『シックスセンスを使え、すぐ場所はわかる』

俺はすぐ基地の外に出た、今日、メフメトリアンを殺すんだ。

上空2000メートル、雲の高さだ、その中で山全体を見下ろすと1箇所だけ異様な場所がある。

神社の隣の、そう、カブトムシを取り合ったあの蜂蜜の場所だ。

『あそこ、やはりいたんだ、あそこに、メフメトリアンが』

想像する、怪物を探すための機関を想像する。みるみるうちに僕の頭はスコープ状になり、怪物を探しやすい見た目へと変貌した。

人が見える、猟友会の人たちだ、その先に、いた。

「メフメトリアンだ、あの場所、彼らが危ないな」

『冷静に対処しろ、人1人死んでも、構わない、お前が戦えるタイミングで突撃しろ』

「うん」

あまりにも冷静な返事をしてしまった、人1人死んでも構わない、そんなわけあるもんか。人が死ぬと言うことはすなわちあの場にいるおじさんが死ぬと言うこと、あの場のおじさんは猟友会のメンバーで、見知らぬ顔ではない、それどころか僕の小さい頃の誕生日にプレゼントを持ってきてくれた、下田さんだ。そんな日常にいた人が、僕の目の前でメフメトリアンに殺されたとしても冷静に対処しろだって、そんなこと

「出来るわけないよな」

すぐに向かった。おじさんが死ぬ前に、化物に殺される前に僕が殺さないといけない、僕が

音を大きくたて降り立った、きっと猟友会の人たちも気付くだろう、そして何より

「ぎゃおおおおおおお」

メフメトリアンも、


メフメトリアンが声を立てた、気付いたようだ

想像しろ、スピーカーを、人が来る前に

「猟友会の皆さん、逃げてください、実験を行います」

何度か放った、実験といえばみなも退散するだろうとの希望を残して

『やるぞ、優作』

「おう、こい、メフメトリアン」

前方から現れる、横井さんや子供を食らった化け物が、全長3メートルはあろう図体のでかい化け物が

『やってやろうじゃねえか』

殺すと決めた時から僕の想像はあいつを斬殺するための兵器を作り出していた。

『図体がデカくったって』

「武器が勝れば」

ブレードだ、手を変形させ切り味のいいブレードを作成した。これは俺が想像する上で一番扱いやすいと思った形のブレードであり、そしてかっこいい。この業物を向かってくる化け物相手に振りかざす

「ぐぎゃおおおおおおお」

怪物の片腕を切り落としたこのブレード、爽快感で痺れる、自分に酔いしれる。

『まずい、もう1匹だ、向かってくるぞ優作』

天狗になっていた次の瞬間にはもう吹き飛ばされていた、痛かった。激痛が走った。

『優作、しっかりしろ、想定外の攻撃にはこのスーツは強くない』

嘔吐しそうになるほどの苦痛、昔喧嘩した時に食らったパンチの数十倍はきつい一撃。

「やられる、やばい」

その時、最悪な光景を目の当たりにした、もう1匹の化け物は猟友会と書いてある蛍光タスキが巻かれた手を口に加えている。

「お、お前」

『優作』

下田のおじさんが死んだんだ、特に親戚でもないが自分の知っているおじさんが殺された。

そしてメフメトリアンは2匹いたのだ、オスとメス、最悪だ。

「そんな、ばかな、」

『平気か優作』

「そんな、そんな」

事実をはっきりと理解した僕はその場で立ち止まり、何も考えられなくなっていた。

「しゅるるる」

怪物は唸る。

「あ、あ、」

『優作、しっかりしろ』

「うわあああああ」

がむしゃらに走り出し、空を飛び、考えた。

こいつらに一撃を、怒りの炎をぶつけるために。

「俺の人生を変えやがって、詫びろメフメトリアン」

『優作、よせ、こんな雑魚どもに本気になるな』

「今は黙ってくれおじさん」

『街が飛ぶぞ、いいのか』

その言葉を聞き堪える、そして。

「畜生、たむけだ、怪物ども」

認識の領域外から無意識のうちに構築され、次第に自分の腕の形が変化する、波動砲だ。

放たれた波動弾の威力は彼らを瞬く間にチリとかした、あたり30メートル付近を吹き飛ばし、後図されもなく消えていった。

『帰るぞ、優作』

「ああ。」


次の日、母親は言う

「昨晩、近所の立石さんがあの山で何やら熊に襲われて片腕が持ってかれたらしいのよ、原因はクマかもしれないって猟友会の」

「誰に聞いたんだその話」

最後まで話を聞かずに僕は返事をした

「いや、猟友会の下田さんよ」

「下田さんからか」

勘違いだった、僕は下田のおじさんが死んだと勘違いしていたのだ

「何、あなた覚えているの、下田さんのこと」

「ああ、プレゼントをくれた人でしょ、思い出にいる人だから覚えているよ」

「そう、特に深い関わりもないのに物覚えがいいのね、あんた」

とにかく、昨晩死人は出なかったらしい。立石さんには申し訳ないけど、僕は安堵をしながら学校へ登校した。


ニートの駄文です、見たければ見てください。

誤字、設定の崩壊等の発見がありましたら連絡お願いします。

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