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一少年の物語  作者: 電気駆動丸
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力と友情

登校日、三好が僕の家にきた。

「優作、行くぞ、早く来いよ」

三好はいつもうるさい。またこの日々がやってくる。

「ほら、行くぞ三好」

「うん」

三好と俺は違うクラスだが、近所にある同じ進学校に通っている。俺は東京の良い大学に行くため勉強を頑張る気でいる。

三好はこんな調子だが俺より賢い、いつも遊んでいるくせして勉強に関しては頭がいい。

「今学期こそ俺がお前よりいい点数とってやる」

「そんなことより優作が行きたい大学の勉強しておけよ、落ちたら親父の職つぐんだよなお前」

「うるさい、俺はお前に負けるのはなんか嫌なの、今学期こそ」

三好はこんな調子で俺をからかう。


片道20分電車を使用して学校に向かう。

途中で自販機のジュースを買い飲みながら登校した、まだほんのり暑い季節だ。


「みんなおはよ」

クラス1の美女が登場、祭りにもいたあのまきちゃんだ。

「まきちゃんおはよ」

みんなはまきちゃんに対して挨拶をする、僕はなんとなく無視をする。

昼休み、購買でコッペパンと牛乳、持ってきた苺じゃむを塗りひとり自分の席で食べる。

「優作くんはひとりなの」

誰にでも愛想のいいまきちゃんが話しかけてきた

「そうだよ、1人で食べたいから」

「でもいつもひとりだよね、なんで」

「いいだろ」

「いや、でもいつも2人で登校しているよね、あの男の子はどこにいるの」

図々しいことを聞いてくる、可愛いからってなんでも聞いていいなんて法律はどこにもないのに。

「三好のことか、他クラスにいるよ、あいつは友達多いし、学校では俺と遊ばないよ」

「へえ、三好くんっていうんだ、今度三好くん紹介してよ」

「はあ」

あの可愛いマキちゃんは三好くんに行為があるようです、ハイハイ僕が伝書鳩ね。

昼休みも終わり、ホームルームを経てその日は解散となった。

ケータイのブザーが鳴る、三好からだ

『いつも1人の優作くん

まきちゃんが僕を紹介してだって?えーなんか嫌だな、、

優作もきなよ、優作もその場にいるなら俺も行くわ』

嫌味あるメールを確認し返信を返していく、その日の午後は俺とみきちゃんと三好の3人で近所のアーケード街にデートすることになった。


アーケード街、ここはみんなのたまり場で、よく他学生の人たちもこの場所で遊んだいる程度には人気スポットだ。

「三好くんは普段何をしてるの」

「普段か、俺は精神を鍛えているぜ」

「えー三好くん一人称俺なんだ、以外」

そこに突っ込むんだと思ったが三好も三好で何言ってんるだとも思った。

「まきちゃんは何をしているの」

「私は友達とここらへんで遊んでいるよ」

他愛のない会話が続く、僕は2人の後ろについているだけで何もしない。

そんな中、

「おい、柊木学園のまきじゃねえか」

ドスのきいた声が聴こえる、前方にいる不良グループがどうやらまきちゃんに声をかけたようだ。

「まき、おい、おめえ何度も俺が声かけてんのに無視すんじゃねえよ」

あの学生服は近所にある公立高校の奴らだ、噂に聞いていた不良グループだろう。

「まきちゃん、彼らと知り合いなの」

三好が言う

「いいえ、なんかずっと私の追っかけしてるへんな人たちだよ」

「へえ」

「おいまき、その男どもは誰だおい」

不良の1人が近寄ってくる

「てめえら、弱そうな癖になんでまきの取り巻きしてんだよ、ぶっとばすぞ」

「あーおまえこそなんだ」

「三好、やめろよ」

三好は無駄に喧嘩早い、俺も三好も弱いのに一体三好は何を考えているのでしょうか。

場面は変わり、不良は三好の下腹を殴った

三好が腹抱えながら崩れた

まきちゃんが叫ぶ

不良が三好を蹴る

三好が唸る

そして周りの人は一目散にその場から消えていった

「おい、何してんだよお前」

とっさに口が出た、三好がボコボコにされるのは個人的に嫌いだ。

「何って、てめえもこれからされることをこいつにもしてんだよ」

そう言って不良は僕を殴りにくる、僕もすかさず殴り返した。

気付いたら不良は床につき、俺は次にそいつの襟を掴み殴りかかろうとしていた

「やめろ優作、もう、そいつ気絶してんぞ」

三好が止めにきた、俺が喧嘩に勝つなんてそうそうない、しかもあまりにあっけなくそいつが倒されたので今度は不良達がメンツを守ろうと団体で襲ってきた

「三好、まきちゃん連れて逃げろ」

「は、俺もやる」

「なら誰がまきちゃん守んだよ、周り人いねえんだぞ」

「でも」

「行けよ、どうせ学生の喧嘩で死人なんかでやしねえさ」

「わかった、まきちゃんを安全なところまでやったらすぐ駆けつけるからな」

「家まで届けてやれ」

不良の1人が俺目掛けて跳び蹴りをしてきた

「優作、平気か」

「早く行け」

飛び蹴りを喰らった俺は三好とまきちゃんが走って逃げていくのを確認した。

俺もやられまいとすぐに反撃する。


3分もない、喧嘩はあっけなく終わってしまった。みんな一発入れると膝から崩れ落ちてしまったんだ。

ひとりは体重が軽いのか結構な勢いで八百屋のダンボールに衝突した。

僕はその場で動揺していた、10分はその場にいた、そしてみきちゃんを送り届けたであろう三好が駆け寄ってくる。

「おい、優作、なんだよ、これ」

「分からねえ、分からねえんだ、でも俺、こんなに強くなったんだな」

「俺ってお前、そんな簡単に強くなるかよ、怪我はねえか優作」

「多少、節々が痛い」

「そうか、不良はもう放っておいて退散しようぜ、あいつらなんてどうせ団体で敗れたメンツ丸潰れのバカどもさ、因縁も何もつかねえしもう逃げちまおうよ」

「そうだな、ごめん、心配させたな」

「いいの、こーゆー時は」

「ありがとう」

「、ちなみに本当に1人で優作がやったの」

「ああ、3分さ」

「それは嘘だろ」


のちに警察が来たようで、倒れていた不良はみんなパトカーに連れていかれた、口がきける不良もいたらしいが団体の抗争とだけ話して事の詳細は詳しく言わなかったようだ。

八百屋の段ボールは不良が弁償するなどの軽い噂も広まっている。そして

「なあ、不良の抗争だってよ、てかボコされたのヤジマンらしいぜ」

「まじかよ、あそこ地元最強だと思ってたけどもっとやべえグループがいるんだな、物騒だわ」

「噂ではヤジマン10人、他グループが30人での喧嘩だったとか、やばくない」

「不良連合かもね、怖―い」

このように噂が嘘を重ねとても壮大な事件として語られている。

ただ、アーケード外で目撃していた人たちは学生1人が倒していったと事実を述べているらしいが、信憑性がなく誰も信じてくれなかったようだ。

『やっぱりあのペンダントかな』

特にそれ以降は何もなくいつも通りの日々、ただ家に帰ると帰りの早い親父がいた。

「お前がやったんだってな」

「何を」

「喧嘩、不良グループ、どうなってんだ」

「してないよ、俺にできるわけないじゃないか」

「聞いたぞ、今日、八百屋の店主から、お前がボコボコにしていたと」

「噂だろ」

「ふざけるな、お前、もしものことがあったらどうすんだ」

「うるさい、三好を守るためだったんだ」

「三好より俺は息子のお前が大事だ」

その言葉を言われたショックに反省をした、もう心配させないと言った矢先の出来事だったのでその日1日は夕食の空気が重かった。

そして確かめたくなった、僕の持つ力を、ペンダントの意味を。

手始めに部屋に戻り、握力を確かめる。

ペンが入っているステンレス製の入れ物を握り、潰そうと考えた。

力が入る、その意思が腕全体に伝わりだんだん力は入れ物を壊そうと、重く、強く。

一定の力が加わった頃、既に入れ物は残骸と変わり、まるでプレス機に潰されたかのような形になってしまった。

そこで気付いた、ありえない力を手にしてしまったのだと、そして怖くなった、危うく学生同士の喧嘩で死人が出るところだったと。

ドアをノックする音が聞こえた。

「いいか、入るぞ」

「いいよ」

親父だった、さっきまで入れ物だったステンレス製のゴミを隠す

「優作、さっきは怒鳴って済まなかった」

「平気さ、僕が行けないことをしたのは理解してる」

「ああ、ところでお前、話は変わるが八百屋で働け」

「え、バイトしろってこと」

「そうだ、お前がやった段ボールの弁償代、自分で返済しろ」

「だってそれは不良が」

「優作、後始末もできねえなら喧嘩をするな」

「、わかった」

「よし、んじゃ明日から働け、八百屋の店主も喜ぶぞ」

「明日からって、明日から学校だぜ」

「お呼びがかかっているんだ、きっと午後遅くでも何かできることがあるんだろう、気をつけてバイトしろよ」

それだけ言い親父は部屋から出て行った。

隠したステンレス製のゴミを片付け、僕は床についた。


夢の中で声が聞こえる。

『そうか、力に目覚めたか』

広い空間、いつかの怪我してるおっさんが僕の前にいた。

『あんた、あの時砂になったんじゃ』

『俺はお前のペンダントの中にいる、俺も詳しくは話せないがそのペンダント、危険だぞ』

『そうらしいね、わかるよ』

『俺はそのペンダントを先代から受け継いだ、ちなみに先代は川から拾ったそうでやはりペンダントについては詳しく知らないらしい』

『てことはなんだよ、おっさんも俺も、先代もペンダント関係者は誰もこれについて知らないのかよ』

『ああ、ただ先代と俺なりにできることはほぼ調べ尽くしている。そいつはきっとどこかの星の防護服だ』

『どこかの星の防護服、なんでわかったんだ』

『それは念じるとアウタースーツ、すなわち外骨格が形成されるようになっている。俺も先代も何度もそれを使い実験もしている』

『アウタースーツ、そうなのか』

『試してみろ、そろそろ俺の活動限界だ、また呼びたい時は俺をよべ』

『ま、待てよ』

そうすると消えてった、そして僕も疲れていたらしく、以降なんの夢も見なかった。



「優作、遅刻するわよ、早く起きなさい」

少し遅い時間に起きたらしい、爆睡だ、セミの声はもうしない。

「優作―、きたぞー」

大声が聞こえる、三好だ、僕は行く支度を整える。

「待たせてごめんな、今日は早いな」

「優作が心配で」

「俺は平気だ、お前心配性なのか」

「いや、喧嘩始めたのは俺からだからさ、俺も親父から聞いたよ、八百屋にバイトしに行くんだろ、引目があるんだよ」

「そうか、ならもう喧嘩は初めんじゃねえよ」

「あはは、でもかっこよかったぜ、俺が女だったらお前に惚れてるわ」

「きもいこと言うなよ、、」

学校ではまだ噂をしている奴がいる、と言うか不良連合のことについて話は持ちきりだ。

ただでさえ悪名高き不良グループだった奴らをボコボコにする奴ら、普通に考えても怖いに決まっている。


「優作くん、おはよ」

まきちゃんだ、まきちゃんはあの現場を最初しか知らないから噂を半分信じている。

「ねぇ、優作くん、あの場に優作くんもいたよね、どんなグループが後から来たの」

「覆面だったから分からないけど、やべえ集団がヤジマンを襲ってたよ、俺も襲われてさ、目が覚めたらもう奴らいなくて、三好に担がれながら帰ったんだよ」

三好とはこんな感じに打ち合わせをして、確実にバレないように話をつけることになっていた。


午後、三好と俺は八百屋に行った。

「おじさーん、優作と」

「かなめです」

「おお、きたか英雄、と連れもいんのか」

「英雄ってなんすか、まあいいです、手伝えることありますか」

「連れは必要ねえから帰んな、そうだな、手始めにここの段ボールを運んでくれ」

「僕が始めたんです、僕が悪いから僕残ります」

「か弱そうな奴なんかいらねえよ、と言うか、俺は優作の力持ちなところを買ったんだ、逃げた奴の手なんかいらねえさ」

「おじさん、その言い方はないよ、三好は女の子を守ってその場を後にしたんだ」

「そうだったのか、ごめんな、まあとにかくいらねえのはいらねえよ、そんな気やまなくていいから早く帰んな、駄賃も今から2人分は払えねえからよ」

三好はそう言われたので帰り、午後は俺1人八百屋で働くことになった。


「おやっさーん、出前行きましたで」

「おお、帰ってきたか、優作、おめえがぶっ飛ばした不良が帰ってきたぞ」

「優作さんがいるんすか」

うるさい音鳴らしながら帰ってきたのは俺がダンボール目掛けて飛ばした不良本人だった。

「優作さん、前はお世話になりやした、俺は元ヤジマンの玄です、弟子にしてください」

「弟子だあ、なんだよそれださいなあ、俺は弟子なんかとらねえし、後あの時はぶっ飛ばしてごめんな」

「いやいや、優作さん、俺はあんたに飛ばされて気付いたんだ、弟子にしてくれって」

「めんどくさいなあ」

「優作、こいつが優作をここに呼べってめんどうくさいんだ、その割には仕事ができねえでよ、なんとかしてくれ」

「親父さん、てことはバイトは」

「バイトもしろ、後こいつをなんとかしろ」

「ええ」

結局、玄は俺の舎弟に、そして俺と玄は八百屋でそのままバイトすることになった。

午後8時、八百屋を後にする。

「優作さん、ゲーセンにいきましょうや」

「ゲーセンかよ、もう夜遅いぞ、家に帰るんだ」

「家ですか、なら優作さんの家にお願いしやす」

「へんな日本語やめろ、てか家連れてかねえよ」

「すんません、教養がなくて、エー、帰るんすか優作さん」

「俺はちゃんとしてるの」

「じゃ俺1人で行ってきます、お疲れした」

「いや待て待て、ひとりは危ねえよ、わかった少しだけ俺もついてく」

「やったあ、優作さんいい奴っすね」

「まあな、後お前年上だろ、敬語やめろ」

「強いやつに敬語使わなくていつ使うんすか」

「そっか、不良ってそーゆー生物だもんな」

「ひでえっすよ優作さーん」

アーケード外には広いゲームセンターがある、夜遅くになると家に帰りたがらない少年少女のたまり場になり、警察がよく出動する場所となっている。

「優作さん、ナンパとかしますか」

「しない、ところであの件についてヤジマンの方はどう対処してるの」

「ああ、優作さんの英雄譚ですね、あれはうちの広報である池田が不良連合に負けたって噂を流して沈静化させてるっすよ、なんで優作さんに迷惑はないと思います」

「なんで迷惑かけないようにしてるの」

「だって優作さんは進学校通いでしょ、そんな噂流れたらその場に居づらくなるじゃないっすか」

「不良って優しいんだな」

「いや、半数は優作さんを恨んでますよ」

「ええ、困るわ」

「まきちゃんの取り巻きって時点で不良から目をつけられて当然っすよ」

「困るなあ、俺それ関係ないのに」

「そうなんすか、ところで隣にいた美形の少年、あれも噂になってる三好くんっすよね」

「噂、そうなの」

「たまに聞くんすよ、彼の家から綺麗な女性が出入りしているのを見たって話を」

「ええ、やるう」

ゲーセンで雑談し、その日は解散した。


家に帰るとニュースがついていた、そのニュースでは子供2人が見るも無残な死体となって近所の山から発見されたとの報道があった。

「またあの山よ、猟友会の小池さんが言うには熊などの危険生物の発見はないって言うけどねえ、本当ぶっそうね最近」

「そうだな、なんか立ち入り禁止にもなっているらしいじゃねえか、本当この街はどうなっているんだか、気をつけねえとな」

そんな話の中俺は考える、もしかしたら俺がその怪物を倒しにいくべき存在なんじゃないかと。


優作も三好もキャラ崩壊してる気がするけどそんなことは気にしません。

ここまでお読みいただきありがとうございます。

誤字、脱字等あればご連絡くれると幸いです。

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