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パラサイト  作者: ふりまじん
秘密
66/202

62話 再開

暗くなりはじめる部屋の明かりを私はつけた。

そろそろ、私も、メインの仕事をはじめなくてはいけない。


私は、秋吉達の収録用の動画の確認と、温室のショクダイオオコンニャクの動画をチェックし、

行方不明のスカラベのミイラを探す事を依頼されていた。

秋吉達、撮影チームの打ち合わせが終わったようだ。

秋吉は長山と何やら話して画面からフェードアウトする。

ショクダイオオコンニャクも、今のところ、開花の様子はない。


私は、スカラベのミイラを探す事も含めて、とりあえず、本棚の整理に取りかかる事にした。


スカラベも気になるが、雅徳さんの研究も気になった。

溶生さんの病気も心配だし色々混乱する。


そんな雑念を降りきって、本棚をひと枠づつ、丁寧に調べた。

また、例の隠し戸があるかもしれない。


が、探しても、そんなものは見つからない。

本棚には、雅苗の個人的な本や、小説の類いがあり、温室や林の昆虫の観察日記が並ぶ。


不思議なのは、ここにショクダイオオコンニャクのレポートが無いことだ。


どうして、無かったのだろうか?


雑念が浮かんでは消え、混乱を誘う。

一度、深呼吸をした。


そして、己に言い聞かせた。


仕事中だ。まずは、棚に整理した書類から、引き取り手のありそうな資料のレポートを書こう。


私は、レポート用紙をとりだし、ある程度、棚にまとめたファイルを1冊取り出した。

目を通し、レポートに題名を書き出して行く。


トントン…


集中しはじめた私の背中にごしにドアを叩く音が響く。

反射的にドアを見ると、秋吉がドアの前にバックを持って立っていた。





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