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パラサイト  作者: ふりまじん
秘密
53/202

50話 リハーサル2

「どういう事ですか?私はこの段取り聞いてなくて…。」

秋吉は驚いて長山に聞いた。

音無とは、秋吉が主役のアニメ『シルク』の作者、音無 不比等の事だ。

長山の話によると、緊急参戦してきたらしい。


音無は、主にWeb小説で活躍中だが、彼ののホラーはネットでも都市伝説化するほどなんだそうだ。


秋吉の声がひきつりながら、そんな事を叫んでいる。

仕方がない。秋吉は、『シルク』の声優のオーディションで、作者である音無に、随分と酷いイタズラをされたようで、いまだに苦手意識が消えないようだ。


私は、そんな秋吉の事が気にかかってモニターに近づいた。

「すいません、急な申し出だったので、連絡が遅くなりまして。

でも、音無先生は、ネットで国内外で人気がありますから、番宣にはもってこいですよ。」

長山が、秋吉の気持ちを上げるように抑揚を上げて話す。

「ば…番宣ですか。」

番組宣伝の言葉に、秋吉が折れる。

「そうです、途中、『シルク』の動画が10秒流れます。秋吉さんのコメントも1分いれますから。」

と、長山が秋吉を畳み込む。


秋吉が落ち着くのを確認してから、私は作業に戻る。

私は、雅苗の残した資料を調べ、整理をし、そして、スカラベのミイラを探さなければいけないのだ。



私が、彼女の…

若葉わかば雅苗かなえの立場ならどうするだろう?


私は、想像するのが難しい事柄を前にして、少し強めのコーヒーを口にする。

週刊紙を信用するなら、雅苗は、失踪前に溶生に浮気をされて、関係も冷えきっていたらしい。

恋をしなかった分けではないが、相手に浮気をされたり、好き勝手をされてまで、その人物に執着する性格ではない私は、

彼女の思考を他のモデルで想像するしかない。


何年でも、その事の為に頑張れると言うなら、私の場合、研究だ。


好きな課題の研究のためなら、

入れ込んだら、きっと、金とか、時間とか、みんなつぎ込むかもしれない…。


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