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パラサイト  作者: ふりまじん
秘密
160/202

151話協力

そうなのだ。スペイン風邪と呼ばれたインフルエンザは、多数の死者を出しながら、2年ほどでゆっくりと弱毒化するのだ。


日本では、まだまだ、山を越しては居なかったが、1919年は、流行り病のピークでもある。


そして、文化活動にも新しい風が吹き始める。


日本では、子供たちの為の読み物を作る…赤い鳥運動。

そして、西洋では、ルネサンス時代が再評価される。


頭の中を、北城と見た資料の数々が、整然と並びながら訴えてくる。


ボッチチェリの『(プリマベッラ)』と共に、彼の描いたダンテの地獄が脚光を浴びるのだ。


「何を…考えていますの?」


踊りを止めた私にレイは、話しかけてくる。

「昔読んだ…ウイルス進化論を思い出しましてね。」

私は、90年代を懐かしく思い出していた。


あの頃…エイズの流行と共に、ウイルス感染のメカニズムなどが知られるようになっていた。


大半は、おどろおどろしい、ゾンビ化する…ナンセンスな小説やゲームの類いではあったが。


「そうですわ。私達は、決して、人類の敵ではありませんわ。」

レイは、嬉しそうに微笑んだ。

そして、こう、続けた。

「寧ろ、絶滅を回避するように、協力するのです。 環境に適応できるように。」


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