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パラサイト  作者: ふりまじん
秘密
124/202

116話聖骸布

本を開くと、しおり代わりにポストカードが挟まれていた。

宛先はない。

裏には教会の写真が印刷されていた。

「トリノの聖ヨハネ大聖堂…?」

北城のぼやきに、次はダジャレなのか?と、困惑した。

「トリノ……。トミノとトリノ…次はダジャレか?」

北城の台詞に思わず呟いた。吉江先生の見事な謎の次は、トミノの地獄から、トリノを想像しました…的な話が痛く感じた。


が、北城は笑わなかった。無表情にポストカードを見つめていた。

「これは、トリノの物らしいな。雅苗は…トリノへ行ったのかもしれない。」

北城は難しい顔をする。

「トリノ?ああ…2010年に彼女はプロヴァンスに出張していたんだな。」

私は長山の話を思い出していた。


2010年、長山は当時流行っていた2012年人類滅亡説による特番の撮影のために南欧にいて、偶然、若葉 雅苗と再会する。

そこで、雅苗はノストラダムスに興味を示したと言うのだ。


疫学者のノストラダムスに。


「2010年…か。では、聖骸布を探せ、と言うことかもしれないな。」

「せいがいふ?」

私は、聞き慣れない言葉をおうむ返しに聞き返した。


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