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03.執筆ソフトウェア環境を見直してみました

【長文を書いていると……】

 書き始めてほどなく、エディタや日本語入力ソフトに不満を持つようになりました。

 エディタは何年も使用しているものなのですが、どうにも長文を書きづらいのです。日本語入力はパソコンOS標準のものでしたが、これも長文を入力していると、それまで我慢できていた変換精度の低さにストレスを感じるように。そこで、小説執筆にまつわるツールを一通り見直しました。

 なお、以下、具体的なソフトウェア名は記載していません。それらがベストだという話でもありませんので。ただ、特定しようとすればできると思います。



【エディタを見直してみました】

 ネットで小説を書くのに向いているというエディタを見つけては、ダウンロードして試してみました。中にはデータベースを持っていて、登場人物や設定やプロットを管理できるという興味深いものもありました。

 そうしていろいろ試していると、何に不満を感じているのか、整理されてきます。機能ではなく、主に文章の見え方に不満を感じていたのです。

 そこでエディタの行間をデフォルトの「ゼロ」から「1/4行」に変更、フォントサイズも10.5pから12pへと大きくすると、ずいぶんと読みやすくなりました。「カーソル行」を「下線モード」に変更し、日本語入力OnとOffとで色が変わるようにすると、入力もしやすくなります。

 悩んだのはフォントサイズの設定。半濁点と濁点の違い、例えばパとバの違いをひと目で分かるようにするには14pまで大きくする必要があります。私の使用しているディスプレイと解像度では、ここまで大きくするとかなりの画面面積を取られてしまい、視線移動範囲も広くなり、文章全体の見通しが悪くなってしまいます。ここは見通しを優先して、12pに留めました。



【日本語入力を見直してみました】

 こちらはエディタと比べると、それほど選択肢はありません。無料のもので納得できるか、有料のものに手を出してみるのかの、2択になるかと思います。

 私は超大手検索サイトが提供している無料のもので充分でした。変換精度はOS標準のものと大差ないのかもしれません。ただ誤変換された場合でも、納得のできる誤変換が多いので、ストレスを感じにくいような気がします。



【推敲ツールについて検討してみました】

 エディタや日本語入力を調べている過程で、推敲を支援するツールも目に入りました。その中でとても興味を惹かれたのが「入力文字読み上げソフト」です。推敲用のソフトではないのですが、推敲にも有用とのことで試してみて、実際に購入しました。

 歌うソフトの方は知っていましたが、こちらも凄いです。開発会社のWebサイト上で試せますが、いろいろな声優さんの声が用意されており、かなり自然に文字列を読み上げてくれます。私の拙文が、格調高い文学作品のように聞こえます。一方で脱字や余分な字があればすぐに気付けますし、主語と述語が合っていない文も不自然に聞こえます。自分の目で追って読み返すよりも楽で、推敲がかなり捗るようになりました。同音異義語間違いの検出には使えないのが弱点ですが、推敲ソフトは高価ですし、この点は気合いでカバーしています。



【バックアップについて検討してみました】

 私はWeb小説はタブレット端末で読んでいます。自分の書いた小説も、パソコンでは横書き表示、タブレット端末では縦書き表示で読み返していました。ですのでパソコンとタブレット端末の2箇所にデータが保管されている状態にはなっていたのですが、こまめにコピーを取ってはいませんでした。また意識してコピー操作をしないと、バックアップを取れないのも煩わしかったです。

 そこでクラウドストレージサービスを利用するようにしました。複数のサービスを試すことまでは、していません。最初に試した超大手検索サイトのもので支障は感じられず、そのまま使っています。PCにファィルを保存すれば、自動的にサーバーにコピーしてくれます。容量については、テキストファイルなので、不足することは無いでしょう。

 またこのサービスを利用することで、タブレット端末へのファイルコピーも楽になりました。いちいちUSBケーブルを抜き差しする必要がなくて、どうしてもっと早く気づかなかったのだろうと思うくらいに重宝しています。



【履歴管理について検討してみました】

 小説を書くにつれ、何百文字も書いた文章をバサッと消したくなるような場面が出てきました。理由は設定の矛盾に気づいたり、独りよがりで不要な描写だったりと様々なのですが、こうした文章を消すのには多大な意志の力を必要とします。


 そこで古い版を残しておきたくなるのですが、方法はいくつかあるでしょう。

 単純なのはファイルを丸ごとコピペして、古い版を残しておく方法。本格的に行うのなら、バージョン管理システムを利用する方法。

 私は没文章を残しておく専用ファイルを1つ用意して、そこにカット&ペーストするようにしました。不思議なもので1度書いた文章でも、再び書こうとすると2度目はうまく書けなかったりすることがあります。数回程度ですがこのようなケースで、没文章用ファイルから回収して文章を復活させました。

 なおクラウドストレージサービスにも履歴機能があるのですが、全ての版が残るような機能では無いもよう。欲しい版が消えることがあり、私は使用していません。



【地図作成を検討してみました、が】

 ついでに。

 小説の設定として、地図もいくつか作成しました。これを清書して小説の挿絵にしようとしたのですが、簡単なものでも他人に見てもらうレベルに仕上げようとすると、描けませんでした。

 マウスでも大変だと思うのですが、私はトラックボールを使用しているので、なおさらまともな図になりません。お絵かきソフトではなくプレゼン用ソフトを使ってみても、丸や四角の図形を組み合わせていては道路案内のようになってしまい、雰囲気が出ないです。

 今回の作品では、地政学的要素は物語の展開に関係していないこともあり、断念しました。しかし、何か地図を書くのに良いソフトってないのでしょうか? ゲームソフトの地図エディタで流用できるものがあるかもとも思いましたが、それらを調査するところまでは手が回りませんでした。

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