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08.ヒロインの名前を決められました、ほか(10話、最終話)

【第10話「青い空、白い雲」を書いてみました】

【水着回を書いてみました】

 第10話は、いわゆる水着回です。海の大怪獣を登場させるためにロードムービー型の物語にして、大海を航海することにしたときから、水着回を挟み込むことを決めていました。

 ドラマ・アニメや漫画の連載物などで、タイミングよく季節に合わせたイベントが挟み込まれることが多いですが、私は特にこうしたエピソードが本筋の話と絡んでいる作品を目にすると感心してしまいます。自分にはそんな才能はないですが、微エロは苦手なこともあって挑戦してみようと思い、メインプロットの段階で水着回を入れてみようと決めました。



【ハウツー本にヒントを求めてみました】

 とは言っても決まっているのは、砂浜でプレイヤー姉をビキニ姿で登場させる、ということだけ。第10話用のエピソードは次のようなもの。

 ・姉弟の正体を明かす間接的な描写

 ・ショウの魔法を強化

 ・ハンティング図鑑

 水着を着せてどうするのかは考えておらず、どうにもならないので、手元にある物語創作のハウツー本をパラパラと眺めてみました。

 そうして目に止まったのが、キャラクターの作り方。「ライバルが主人公を輝かせる」といった話でしたが、これを読んで、翔一とショウの違い、同一人物の18歳と30代の違いを扱えていないことに気づきました。これは水着回にぴったりだと思い、とある男子固有の身体現象への自制力と、女性を見る目の変化をネタにして、話を書くことができました。



【移動手段は動物にしました】

 この世界は動物を移動手段に利用しています。サイに馬や牛をかけ合わせたような架空の動物を用意しました。宇宙人プレイヤーたちもこの動物に騎乗して移動しています。雰囲気作り優先です。物語上の理由は、宇宙人たちが原生人の往来をコントロールしようとしているため、としました。同様に通信事業も宇宙人たちの組織が運営しています。

 そのためこの世界にはモーターやエンジンなど動力のたぐいが、宇宙人拠点にしかないことにしました。人々や街の描写に注意が必要になってきます。この設定でもっとも困ったのが、外航船。帆船でも良かったのですが、作中で扱うにはそれなりの知識を仕入れる必要がありそうで億劫でしたので、動物の力を利用した外輪船としました。この第10話で紹介しています。

 ショウや宇宙人プレイヤーたちを騎乗させたかっただけなのですが、そのための設定がここまで波及することになるとは思っていませんでした。世界観構築は実に厄介なものです。



【各話のタイトルから「あらすじ」がわかるようにするかどうかを考えました】

 本作品は全部で31+1話あるのですが、当初各話のタイトルはその回で初登場する人物や土地、アイテムなどにちなんだものを付けていました。第10話は終盤、自己陶酔的に盛り上がってポエムっぽい文章になったりしたので、それに合った雰囲気のタイトルとして「青い空、白い雲」としました。合わせて既存のタイトルも見直しました。

 この際に考えたことは、タイトルは目次に表示され、あらすじを表すことにも利用できるということ。私自身も「なろう」作品を読むときに、まずあらすじを、次に目次を見て、作品の内容が好みに合うのかどうかの手がかりにしています。一方でタイトルの付け方を誤ると、ネタバレにもなりかねません。

 結局タイトルは、特に後半は、その話を読み終わったときに「それでこのタイトルなのか」と読者に思ってもらえるようなものを付けるようにしました。上手く付けられたと思っているタイトルはそう多くはありませんが、どれも時間をかけて付けています。



【最終話「なんでもないもの」を書いてみました】

【最終話が降ってきました】

 第10話の次ですが、最終話の話です。水着回の締めくくりで、ショウだけが女性と遊ぶのは収まりが悪く、異空間のヒロインも水着現界させて翔一と遊ばせることにしました。そうしたら。


 このヒロインのキャラが私の中で固まり、「この物語の最後はこうなる!」と自然と結末が思い浮かんだのです。

 メインプロットのエンディングは、ショウが姉弟と出会い、その正体を知るところまでしか考えていませんでした。ショウがその正体を知ってどういうアクションを起こすかすら決めていません。ですので宇宙マスターとなった翔一の結末については、考えるどころか、この作品の中で書こうとすら思っていませんでした。それが突然「見えた」のです。

 この物語、この体験談でも記してきたように、基本的には設定からエピソードを作っているのですが、こうしてエピソードから設定が固まることもありました。この両方のサイクルを上手く回せたら物語を考えるのが楽になりそうな気がするのですが、そのコツは掴めていません。



【ヒロインの名前を決められました】

 更に第10話によって、ヒロインの名前を決定できました。ここまでヒロインの名前は、「アクトレ(女優=アクトレスより)」とか「イドル(アイドルより)」とか、どうにも決定的な名前を付けられない状況だったのです。それが「ローリー・フェイヴ」と決めることができました。この名前の由来は最終話のネタバレになるので、ここでの記載は避けます。読者からすると取るに足らないネーミングに見えるかもしれませんが、作者的にはこの物語を書き進める上で大きな前進となりました。

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