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漢!漢!漢!!!熱き勇者達の冒険章  作者: レモネード
第1章 始まりは筋肉と共に
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第16話 確かな手応え

久しぶりに投稿します!

  ~数時間前~


 俺たちは王都から出発した。そういや何気に馬車を使っての移動は初めてだったな。

 今までは近隣の森や村ばかりだったから徒歩での移動ばっかりだったからなぁ…


 俺たちは途中までギルが強化をかけた馬に引かれた馬車に乗っていたのだが、これが少々遅い。いや、普通の馬車に比べたら2倍くらいの速さは出ているはず。


 だけど俺が日本にいた頃、両親が車を運転すると一般道で60~70キロ出すのが普通だった。そのせいもあって30キロないくらいでは遅く感じる。


 早く村に着かなければ被害が出るかもしれない、その思いもあって俺はギルの代わりに馬に強化をかけることにした。


 ギルには絶対無理だから止めとけ言われたけどやるだけやってみようということでやってみた。


 馬に強化をかけるときには少々癖があった。

 自分にかけるのとは全然違う。自分にかけるときには魔力を持続的にかけ続けるため魔力がなくならない限りはかかり続ける。それに俺の場合は体の中に魔力を巡らせて強化する。

 それゆえ魔力循環と似てる点があるのでコツは掴みやすかった。


 だが他人、それも馬にかける場合は自分にかけるよりも遥かに難しかった。上手く相手の体に魔力を巡らせることができないのだ。魔力の質1人1人違うらしいので、そのせいもあるのだろう。


 それに魔力を持続的にかけることができないので、対象の体内にかけた魔術が暫く持続するようにしなければならない。

 簡単に言えば電源プラグを差し込み、継続的に電力を得るタイプの電化製品と電池式の電化製品かの違いって感じだ。

 そして東日本と西日本とのw数の違いみたいなところもある。まあ魔力は家庭の電力と違って出力を変えられるので完全に無理な訳ではないけどな。




 1時間くらいあれこれと試していたらようやくできた。効果は大体ギルの2倍ってところだ。つまり通常の4倍程度。最初でこれだけできれば上等だろう。


 これが高級車で良かった。スプリングがあるから揺れがまだ少ない。馬車が故障したら…そんときは謝ろう。


 成功したときにギルに「出来たぜ?」とドヤ顔で言ってやった。


 ギルは一瞬イラッとしたようだがすぐに自分の仕事が減ったと思ったのか「んじゃあこれで俺はゆっくり寝れるってワケだな。あとはよろしく!」っていって車内に入っていった。

 

 にゃろう…


 --------



 俺たちは目的の村に着くと、村長への挨拶もそこそこに大蛇討伐に赴いた。


 そして奴はいた。堂々と居座っており、まるで俺たちを待っていたように、俺たちを見ると顔を上げた。


 …何だか話に聞いていたよりもでかい気がする。

 話に聞いていたサイズでは人2~3人いっぺんに飲み込める位だったはず…


 それがどうだろう、奴は小屋程度なら容易に飲み込むことができるんじゃないか…?、大体幅3メートル位はある。



「シャアアア!!!」


 奴はその口を大きく開けて咆哮した。



「くっ!!!」


 頭が揺れる。これはただの咆哮じゃない!!

 周りを見ると仲間たちも咆哮が効いている様子で、特にサンポが苦しそうにしている。

 恐らく魔力が込められているのだろう。耐性の少ないサンポにはきついみたいだ。



「普通の大蛇(タイラントサーペント)じゃねえなありゃ…」


「だよね~。やばい雰囲気がびんびんしてくるよ。多分上級の中位から下位くらいには強いよあれ。」


 頭を押さえながらギルとサンポがそう話す。やはり通常の個体とは違うらしい。



「気を引き締めていきましょう!傷は治しますが毒を持っているかもしれません。なるべく攻撃は受けないでください!」


「よぉし!!行くぞ!!!」


「……」


 グレゴリーがそう言うとマキシムさんと、カイは走り出した。俺も少し遅れて二人についていく。



「ぬぅん!!」


 マキシムさんは大蛇の正面からバトルハンマーを振り下ろした。流石に正面からの攻撃を受ける気はないのか、大蛇は身をよじって軽く避けようとする。だがマキシムさんの攻撃はブラフ。


 バトルハンマーが大蛇の手前で落ちて、凄まじい衝撃と共に土煙を立てる。


 そこにカイが刀で大蛇の身を斬った。



「…ちっ」


 だが大蛇の身には大した傷はついていない。様子見の一撃だったせいか、表皮を傷付けただけに留まった。



「行くぜっ!!」


 カイが一旦離れたのを確認した俺は、強化を20%ほどの出力でかけて踏み込む。

 そして一瞬で奴の背後に回る。

 気合と共に灰棒を螺旋状に回し遠心力を乗せて右上段打ちを打つ。


 だが大蛇は攻撃を見ることなく、身をよじり躱してきた。



「なっ!?」


 そんなんありかよ!?

 ウネウネと動いてて当てにくい。今まではこういうタイプのやつとは戦ったことがないからやりにくいな。


 そう考えていると大蛇がこちらを向き俺に噛みつこうとしてきた。


 早い!?


「ツトム!!下がれ!!」


 その声のすぐ後、空気を切り裂く音が聞こえた。

 俺はすぐにバックステップで下がる。


 すると風の刃が奴の首元を切り裂いた。右を見ると少し離れた所からギルが魔術を放ったようだ。

 ギシャアアア!!lという鳴き声を上げながらよろける。だが傷は浅い。表皮を切って血が出てるが対したダメージは受けていないようだ。



「ちっ!硬ってえぞそいつ!!」


 ギルが舌打ちをし、悪態をつく。

 それもそうだろう。今の風の刃は派手ではないが中級魔術「エア・ブレイド」だ。これまではギルが使えば大抵の魔物は真っ二つだった。


 そんな魔術が軽く傷をつけるだけということは相当硬いらしい。



「シャアアア!!」


 どうやら大蛇はギルを狙うことにしたらしい。怒りの声をギルに向かって発している。



「はい、余所見!」


 その隙をついてサンポが大蛇の首もとに何やら液体の入った瓶を投げ受ける。

 ほれは先ほどギルがつけた傷らへんに当たり、中の液体が傷口に入る。

 すると、大蛇は叫び声を上げながら凄い勢いでとぐろを巻いた。


 今の液体が相当効いたらしい。



「おお、やるな!」

「へへ、アシッドスライムの強酸さ。やっぱり傷口には攻撃が通るみたいだね。」


 なるほど…、それならギルやカイに傷をつけてもらえばそこからダメージを与えられそうだ。


 見るとマキシムさんとグレゴリーがとぐろを巻いておとなしくしている大蛇に攻撃している。


 マキシムさんは相変わらずのパワーで重い一撃を何度も繰り返している。

 グレゴリーはマキシムさんよりは軽いが、かなり早い連続攻撃をしている。音が相当えげつない。人間が食らえばミンチになってそうだ。


 だがそんな二人の攻撃はあまり効いていないようだ。どうやら打撃はダメージが通りにくいらしい。大蛇は沈黙を保っている。



「二人とも、一回下がれ!!」


 ジルが指示を出し、ひとまず全員が大蛇と距離をとりつつ集まる。


「うーむ、攻撃が通らん!」

「私も駄目なようです。」


 先ほどまで攻撃していた二人が言う。


「あれは俺が攻撃しても同じようなもんだと思う。」


 多分全力を出せばいけるとは思うけど、制御の効かないほどの強化をした攻撃をして、もし避けられたら厳しいことになるだろうしな。


「まだギルの他の属性魔術も試してないけど、とりあえず奴の表皮に傷をつけられればそこから深手を負わせられるはずだ。」


 炎魔術とか効きそうな感じもするが果たしてどうだろうか。



「試すか?」


 ギルがそう聞いてくる。大蛇はすでにとぐろを巻いていたのを止めて、戦闘体勢に入っている。皆油断せず、大蛇の方を向きながら話している。



「…いや、俺が斬る。」


 だがそこでカイがそう言って、再び刀を抜いた。どうやらもう一度斬り込みに行きたいらしい。



「いけるか?」

「…感触は覚えた。次は斬れる…」


 頼もしい限りだ。カイは物静かな男だがこれで結構負けず嫌いな節がある。今度は本当に斬れるだろう。



「じゃあ、任せる。皆もそれでいいな?」


 皆頷く。確認をとったカイは一歩前に出て、大蛇を見据えた。


 その間大蛇は律儀に待っていた。結構お利口さんじゃないかなんて心の中で思ったが言わないでおく。水を差すことになるし。



「…斬る。」


 そう呟いた瞬間、カイはその場から消えた。

 いや、消えたように見えた。それほどの速度で走り出したのだ。恐らくこの中でカイの動きを目で追えたのは俺と、グレゴリーくらいだろう。



 そして数瞬後には大蛇の体のあちこちから、切り傷が現れ、血が吹き出した。



「ギシャアアアアアア!!!?」


 突然のことに大蛇も理解できていないのだろうか。痛みを堪えようとまた丸まった。



「充分です!」


 そういうとグレゴリーが大蛇の前に立ち、両の手を突きだした。

 上半身の筋肉が盛り上がり、僅かに気が揺らめいて見える。



「発勁」


 大蛇の体に付いている無数の傷から再び血が吹き出した。それだけではない。どうやら内部に気を通し、ズタズタにしたのだろう。かなりえげつない。そしてその一撃は大蛇にはかなりのダメージがあったように見える。

 もがき苦しんでいる様子が見てとれる。



「もういっちょ!!」


 サンポの放った投げナイフが大蛇の両目に突き刺さった。隙だらけとはいえ、痛みにもがき動き回る大蛇の目に当てるのは相当難しいだろう。流石である。


 これで視界を奪うことができただろう。そして気づくと大蛇の真上には、小さめの黒い雲が出来ていた。



「ふぅ…、よし。落ちろ!!ライトニング!!」


 ギルが高難度の雷魔術を放った。今まで集中していたのだろう。額には大粒の汗が見られた。

 稲妻が大蛇の真上から一直線に落ちた。稲妻はその強固な身を焼き焦がした。


 だが苦労した分威力も絶大。雷が当たった瞬間、体内の血液が沸騰したのか、大蛇の傷口から煙が出てきた。


 怒濤の攻撃ラッシュが効いたのか、大蛇はすでに虫の息だ。後一息で殺れる!



「よぉし、とどめだ!!ツトム!!合わせろ!!」

「おう!!」


 マキシムさんはそういうと、金属バットでボールを打ち上げるように、バトルハンマーで大蛇の体を空中に打ち上げた。

 非常識すぎる腕力だ。


 そして俺は…



「これで避けられねえな?」


 打ち上げられた大蛇より高く飛び上がる。強化の出力は40%。限界ちょいオーバーだ。

 今の段階でこれ以上強くかけると体が千切れそうな気がする。


 だが後は灰棒を振り落とすだけ。簡単な仕事だ。



「うおおおお!!!」


 ドパン!!という効果音と共に大蛇の頭は爆散した。表皮は一瞬抵抗を感じたが、すぐに砕けた。中はほとんど手応えがなく、豆腐を叩いたようだった。


 首を失った大蛇は力なく崩れ落ちた。ようやく倒した。上級の魔物がこんなに強いなら魔族はどれだけ強いんだって話だよ。

 そして大蛇は黒い煙状になって消えていった。ああ、魔物は魔素に還元されるんだっけか。



「…ふぅ、ようやく倒せましたね。」

「オイラもとうクタクタだよぉー。」


 グレゴリーは大きく息を吐いて、やれやれといった様子で言った。サンポもそう言いながらその場で大の字に倒れた。



「うむ、強敵であった!」

「ああ、そうだなぁ。しっかし中級上位のはずのタイラントサーペントがこんなに強いとはどうなってんだ?」


 マキシムさんとギルはそう話す。確かに事前の情報よりも大分強かった。あれが仮に中級上位ならもうやってられないわ…


 俺がそう考えていると、カイが自分の手を見て黙っていた。



「どした?」

「…いや…少しな…」

「?」

「……以前よりも身体能力が上がっている。」

「おお、それは良かった…な?」


 能力が上がったんならそれはいいことだと思ったが、カイはあまり嬉しそうにしていない。どちらかというと怪訝な顔だ。



「…技量はまだ伸びしろがあることは分かっていた。…だが、ここ数年力や速さは変わらなかった。…だからすでに限界値だと思っていた。」


「そうなのか?」


 カイは見た目俺とそこまで変わらないし、そんなことなさそうだけどなぁ。カイは細マッチョだし力は鍛えればもっと上がるような気もする。



「…身体能力もそうだが魔力の操作も容易になっている気がする。」


 魔力操作か…何か原因があるのだろうか。少し考えていると、ギルやマキシムさんもそのような感覚があると言い出した。



「確かに俺も最近魔力の通りが良い気がするな。さっきのライトニングも思っていたより威力が出たし。」


「わしもだ。年齢のせいかやはり若い頃よりも動けなくなったと思っていたのだがなぁ。ここ最近は体が良く動く。」


ここ最近魔物を多く倒すようになったことが関係しているのか?ゲーム的に言うとレベルアップのような。この世界に経験値やレベルアップの概念があるのかは分からないが…



「サンポやボブ…、じゃなくてグレゴリーは?何か変わったか?」

「今の何言いかけました?ボブって誰のことですか?」


 ちっ…。地獄耳め…。どうでもいいとこ拾ってきやがって。


「ゴリ…、催眠術師だよ。」

「…もういいです。私も確かに身体能力が上がっています。まあほんの僅かですが。」


「オイラはねー、うーん…変わったような気もする。変わったかな?いや、うん。これは変わってる!」


 いや、どっちやねん。つまりサンポはあまり変わらんのね。なんでだろう、保有魔力が少ないから?聞いた感じグレゴリーも大して変わっていないらしい。


 ただこの2人と一緒に戦うようになったのはここ最近だ。もし経験値的なのがあったならまだ変化が薄いのかもしれない。


 でも2人とも戦闘経験は豊富なはずだし。魔物も相当数倒してきてるんじゃないのか?うーん…



「まあとりあえずは様子見しておこうぜ。詳しい原因も分からないし。」


 ギルがそう言った。考えても分からないのでとりあえず放置。これ鉄則。お国柄なのか脳筋の多いパーティゆえこうなることが多い。そこには俺も含まれるがね。

 まあ悪影響はないみたいだしとりあえず戦闘力が上がるのは喜ばしいことだ。



「それもそうだな。全員、目に見えるほどの変化が現れたらまた話すことにしよう。」


 俺がそう言うと、皆納得したのかとりあえずこの話は終わった。



 

 そして街に戻ろうと思っていたら、大蛇を倒した後に発生した煙が晴れて何かが出てきた。


「これは…大蛇の皮か?」


 あれ?魔物は死んだら魔素に還元されるだけじゃないのか?これじゃあまるでドロップアイテムみたいだ。

 今まで魔物を倒してもこんな物出なかったからないもんだと思ってたけど、珍しいものなのだろうか。


周りを見ると、みんなも珍しい物を見たような顔をしている。どうやら本当に珍しいものらしい。1番魔物を相手にしてそうなサンポも目をキラキラさせながら見ている。



「すげえ!!魔物の身残しだ!オイラこの仕事長くやってるけど初めて見たよ!」

「身残し?」


 聞きなれない言葉だ。ただまあニュアンス的にはドロップアイテムのことを言ってるんだろうな。ギルからこの説明はなかった気がする。そう考えて、ギルをチラッと見た。


「ん?上級以上の魔物を倒したときに稀にこういった強い魔力の篭っている部分はこうして残るんだ。言ってなかったか?」

「言ってなかったと思う。まあいいや。へぇー、じゃあマジでドロップアイテムだ。」

「どろっぷあいてむ?向こうの言葉か?」

「ああ、倒した魔物が置いていく物のことを言うんだ。」

「ふーん。こっちでは『身残し』って言ってるんだが。ま、似たようなもんだ。」

 


 さて、身残しで残ったこの大蛇の皮だけど、何に使えるかな。防具とかか?



「先ほどの感じですと、衝撃には強そうですね。防刃効果もありそうです。魔術もある程度弾くようですし。街に持ち帰ればツトムの防具にできそうですね。この大きさですとツトムの分くらいしか作れなさそうですが。」

「いいのか?みんなで少しずつ使う方が良くないか?」


 グレゴリーが皮を触りながらそう言うが、防具の要所に張るだけなら全員分できるだろう。防具を作ったことがないからわからないけど。



「いえ、これはあなたが使うべきです。私たちはあなたを失うことがもっとも避けたいことです。ならばあなたの防御力を最優先で上げるのは当然でしょう。」

「そんなことないと思うが…皆はそれっでいいのか?」


 そう聞くと皆良いと言ってくれた。



「それはツトムが使うべきだよー。それになんだかこれからもまたチャンスはありそうだしね。」

「ガハハ!!わしも今はいらんから使え!」


 サンポとマキシムさんはそう言った。これ以上は逆に失礼だよな…。よし。



「じゃあありがたく使わせてもらうよ。よし、じゃあ戻ろうか。」


 そう言うと皆帰ろうとし始めるが、なんだろうか。ギルが先ほどから何か考え込んでいるみたいだ。俺はその場に残り、ギルに話しかけた。



「ギル、どうした?」

「いや、ちょいと気になっててな。」

「何が?」

「この魔物だよ。こんな変異種がこんなところに出るのもおかしいけどな。こんなところで大人しくジッとしていたってのがどうもな。まるで()()()()()()()()()()()()()()()()()()|じゃないか?」


 言われて見れば確かにそうだ。なぜ村も襲わず、俺たちが来るまで大人しくしていたのだろうか。まるで俺たちをここに誘い出すような…。まさか…



「囮…か?」

「その可能性がある。」

「まさか王都が!!?」

「かもしれねぇ。やべぇ、急いで戻るぞ!!」


 なんてことだ!もしこれが本当だとしたら王都は…


 くそ!!出発してから何時間経った!?急がないと!



「みんな!!王都が襲撃されてるかもしれない!!急いで戻るぞ!!」

「何ですって!?」「なにぃ!!?」「うそ!?」「……!」


 俺の思わぬ言葉に皆驚愕の表情を浮かべる。だがそれにかまっている暇はない。



「とりあえず説明はあとだ!!全速力で帰るぞ!!」


 そう言うと俺は出力全開で馬車を引き始めた。悪いが馬はここに置いて行く。馬を強化するより俺が引いた方がよほど速いからな。



「悪いけど乗り心地は保障しない!!とりあえず何かに掴まっててくれ!!」

「ちょ!!おま!これやば――」


 そして俺が引く馬車は走り出した。行きの何倍もの速度と揺れと共に。

多分続けます。頑張ります(´・ω・`)


ただ不定期になると思うのでご了承くだちい。

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