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梅つぼみ

作者: 夜朝

枯れ枝の端にふくらむ梅つぼみ

包む空気を紅に染め

久方ぶりの晴れ空の下に

微笑む花いくつ


ひとつふたつと指差した

爪の先にも紅落ちて

ひらけば匂う梅の香の

待ち遠しさに花むすぶ


明けの朝日の金浴びて

朱色輝く珠つぼみ

細枝飾る小玉の

連なる先に小鳥舞う


冬のさなかの道の端

白光散らす影よけて

春待ち顔の人の横

午睡まどろむ猫のひげ


漆黒の宵を背に浮く銀月が

夜毎にゆるむ紅の姿

映して淡く照る

見上げて揺れる狐耳


だいぶん ふくらんだねぇ

いつごろ ひらくんだろか

さいたら おまつりしよう

そうしよう そうしましょう


枯れ枝の端でふくらむ梅つぼみ

皆の期待を一身に受けて

その日を楽しみに

今はまだと囁いた


はるや はる

はやく こい こい

うめまつり


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