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犬女ちゃんと愛ちゃん

犬女ちゃんのお世話係りはみな、

ファーストキスを犬女ちゃんに

奪われているという事実を知った愛ちゃん。


自分も犬女ちゃんに

ファーストキスを奪われないと

このハーレムに居られないではないかと、

また、間違った方向の思い込みをはじめる。



中二の少女が、好きな男の子に

ファーストキスを奪われたい

と思うならいざ知らず。


中二の少女が、犬女ちゃんに

ファーストキスを奪われたい

と必死なのはどうなのであろうか、

と純心は思う。



愛ちゃんは、まずは犬女ちゃんに

取り入ろうと必死に近づく。


愛ちゃんの股間の匂いを

嗅ぎはじめる犬女ちゃん。

愛ちゃん、犬女ちゃんには

可愛い女子と認められたようだ。


犬女ちゃんは、

恒例のスカートめくり、

もといスカートの中に

頭を突っ込んで匂いを嗅ぐ。



純心の目には愛ちゃんの、

熊さんパンツが映る。


その瞬間、様々なことが

純心の頭の中をよぎる。


まさかお嬢様の苺パンツを上回る

幼児性のあるパンツを目にする日が

来るとは思わなかった。


そういえば、生徒会長だけは

パンツ見てないんだけど

どんなパンツなのだろうか。


この子、妹キャラを自称している割に、

お嬢様や生徒会長よりも、

妙に大人ぽいところがあるから、

黒いレースの下着とかだったら、

どうしようかと思っていたけど、

子供らしいお子様パンツで安心した。


というか、

中二女子のパンツについて、

これだけ考えさせられることに

なるとは思わなかったよ、実際。


というようなことを、

わずか一瞬の間に

純心は考えていた。



「きゃああ!」

愛ちゃんは慌てて、

スカートを引っ張って隠した。


「見たでしょ?」


顔を赤くして、

恥ずかしがっている愛ちゃん。


「お兄ちゃんの馬鹿!」


『お前、ただ単にそのセリフ言いたかっただけだろ!』


しかし、大人びていても

やはり子供らしいところに

純心は少し安心する。



「いきなりこんな

シチュエーションを強要されるとは、

やはりお兄ちゃんのハーレムは、

ハードモードですね」


『強要とか言うな、強要とか。

俺、通報されるからー、幼児虐待で捕まるからー』




肝心の犬女ちゃんにファーストキスを

奪ってもらうというほうは、

犬女ちゃんがまったく

キスしようとして来なかった。


生徒会長にすぐキスしてしまったために、

誰にでもキスする癖がついたと、

みんなに誤解されてしまっていたが、

もともと犬女ちゃんは

そんな女の子ではなかった。


犬女ちゃんにも、

犬女ちゃんなりの基準があるのだ。


純心のことが大好きで、

自分に優しくしてくれて、

可愛い女子、

そんなところであろうか。


犬女ちゃんは、キスをするには

まだ値していないと、

愛ちゃんを見て感じたのだろう。


純心が大好き、というのが

特に足りていないのかもしれない。


愛ちゃんの場合、ちょっと背伸びをした

高校生のハーレムシチュエーションに

憧れているのであり、

純心を好きというのは、

どうにもあやふやなところがある。



愛ちゃんは、目を閉じて、

可愛らしい唇を付き出しているが、

犬女ちゃんは一向に反応しなかった。

まだ大事な群れの仲間だとすら、

認められていないようだ。


「なんで犬女さんはファーストキスを

奪ってくれないんでしょうかね?」


若干涙目の愛ちゃん。


とはいえ、

愛ちゃんのほうからキスをするのでは、

奪われたことにはならない。

犬女ちゃんから、

奪いに来てくれないと意味がないのだ。


「でも、でも諦めませんよー!

いつか犬女さんにファーストキスを

奪われてみせますよー!」


めげずに闘志を燃やす愛ちゃん。



『やばい、こいつは鋼鉄メンタルの

挫けないアホかもしれない』


純心は嘆いた。







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