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犬女ちゃんと妹ちゃん(4)

純心母が、ときどき小さい子供を

家で預かることになったとLINEで話すと、

いつもの女子達はすぐに集まって来た。



「随分と賑やかだねー」


犬女ちゃんと遊んでいる

小さい子供達を見て、夏希が言った。


「今はまだおふくろがいるからいいけどさ、

おふくろいなくなったら、どうすんだこれ」


小さい子供にあまり免疫がない純心は嘆く。


「私達もお手伝いさせていただきますわ。」


優しいお嬢様であれば、

小さい子相手でも大丈夫だろう。


「こう見えて、私も子供は嫌いじゃなくってよ。」


生徒会長は根拠の無い自信で胸を張った。


-


その場に一緒にいた愛ちゃんは

目を輝かせている。


ちょっと連絡しただけで、

これだけの美女が、

すぐに集まって来るあたり、

さすが私が見込んだ

お兄ちゃんのことだけはあります。


別に純心が呼んだわけでも、

母が招集をかけたわけでもないのだが。


そして、本人達の前では

さすがにハーレムとは言えないが、

なんと美しい方々で

構成されたハーレムであろうかと、

心震わせて感動していた。



そんな愛ちゃんの妄想を他所に、

純心達は話を進めていた。


「お母様がおっしゃる通り、

いきなり大人ではコミュニケーションの

ハードルが高いかもしれなくてよ。」


「お祭りのときは、私達でも、

その場の大人の空気に

入って行けませんでしたものね。」


「まずは子供から慣れるのもありかもねー」


『お前達は俺のカウンセラーかなにかか!』


確かに夏祭りのときのような、

大人とのハードなコミュニケーションというのは、

今の純心にはハードルが高過ぎる。

子供ぐらいがちょうどよいのかもしれないと思うし、

子供レベルなのかとも思い、落ち込む純心。


-


愛ちゃんは、当然犬女ちゃんの

お世話係にも自ら志願して来た。


「しかし、まさか四人目が現れるとはねー」


お世話係の志願者が

新たに出現したことに驚く夏希。



「みなさまのような

お美しい方々の足元にも及びませんが、

私も精一杯頑張らせていただきます。」


女子達は先ほどから

散々褒められていて、

悪い気はしていなかった。


可哀想なのは犬女ちゃんで、

四人目が現れたことで、

毎日お風呂に入ることが確実になってしまった。

お風呂があまり好きではないのに。


ただ、ここ最近は夏の暑い日が続いているから、

お母さんが毎日お風呂に入れてはいたが。



「しかし、十四歳の多感な少女に、

あんなことをさせていいものか…」


犬女ちゃんの大事なところを洗うのは、

お嬢様も生徒会長もびびったと言う。

十四歳の少女にそんなことを

させていいものか純心は迷った。


「ご心配には及びません。

私、自分の大事なところは

しっかり定期的に確認しております。

アンダーヘアーのお手入れだって

しているんですよ。」


十四歳の少女とは思えない言動。



「お、大人ですわ…」

「こ、この子、やりましてよ…」


未だに自分のは怖くて見られない

お嬢様と生徒会長は驚愕した。


-


小さい子達といっぱい遊べた

犬女ちゃんは、ご満悦だった。


同様に小さい子に癒されまくった

純心母も上機嫌だった。


「今晩はみんな晩御飯を食べて行っておくれよ、

腕によりをかけてご馳走をつくるよ。」


「おばさんがいてくれてよかったあ。

こんな大勢、純心だったら絶対鍋だったよ、これ。」



こんな十人超えの大人数で食事なんて、

学校以外でしたことないぞ、と思う純心だった。






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