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犬女ちゃんと女の戦い(2)

お嬢様はいきなり、

犬女ちゃんの洗礼を受けた。


「きゃっ!」


珍しく短いスカートを

履いて来ていたお嬢様は、

スカートの中に、

犬女ちゃんの頭を突っ込まれた。


お嬢様のスカートはめくり上げられ、

可愛らしい苺のパンツが、

丸見え状態であった。


先日、自分も同じことをされ、

Tバックを見られてしまった夏希は、

純心がこの場にいなくて

本当によかった、と思う。

苺のパンツとTバック、

どちらが純心の好みかは知らないが。


犬女ちゃんは、毎朝散歩で

お嬢様に会ってはいたが、

毎回大型犬に追い回されて、

オチオチのんびりしていられないため、

お嬢様の匂いを嗅いだのははじめてだった。




しかし、お嬢様を、改めて見ると、

まるでフランス人形のようで、

本当に綺麗だと思う夏希。

純心が女神だと思ったのも無理はない。


ここは同じ土俵では勝負出来ないため、

なんとか犬女ちゃんと仲がいいアピールをして、

お嬢様に犬女ちゃんの世話当番を

諦めてもらうしかないと考えた。



お風呂場で全裸になって、

お風呂に入る準備が整う犬女ちゃん。


「犬女さんのお洋服は、

こうなっているのですね。

はじめて見ましたが、

勉強になりますわ。」

獣医を目指しているだけあって、

研究熱心なお嬢様。


夏希は早速、

犬女ちゃんと仲がいいアピールをはじめる。

「どうせだから、あたしも一緒に

お風呂入っちゃおうかなー」


夏希もお風呂に入るため、

脱衣所で服を脱ぎはじめる。


全裸になったところで

犬女ちゃんに抱き着き、

仲良しアピールする夏希。



「やはり、スキンシップが大事

ということですのね。

それでは、私もご一緒させていただきますわ。」

お嬢様も決意を固め、

おもむろに服を脱ぎはじめる。

このお嬢様、結構天然なのかもしれない。


『うわぁ、

なにこのスタイルのよさ。

胸もあたしよりあるし、

何から何まで完璧じゃない。

色白だし、髪の毛光ってるし、

本当に後光が差してるようだわ。』

お嬢様の全裸に見とれる夏希。


またお嬢様も夏季の裸に見とれている。

『手足が長くて、スタイルがよくて、

まるでモデルさんみたいですわ。

カモシカのような足も素敵。

健康的な美に溢れていますわ。』



お風呂場で泡を立てまくる夏希。

「犬女ちゃんは、

あわあわ大好きなんだもんねー」

ここでも犬女ちゃんの好み知ってます

アピールを欠かさない。


狭いお風呂場でくっついて、

犬女ちゃんを洗ってあげる、夏希とお嬢様。

犬女ちゃんは二人のぷにぷにが密着して、

なんだか気持ちがよくて、嬉しくて尻尾を振る。

犬女ちゃんが男だったら、きっと

ここが極楽浄土だと勘違いしたに違いない。



「え、そ、そこも洗うのですか?」


犬女ちゃんの大事なところを

洗う段になり、お嬢様はひるんだ。


「当たり前じゃない、

ここが一番綺麗にしなきゃ

いけないところでしょ」


夏希はここがチャンスとばかりに、

これが出来ないと

お風呂当番は無理ね、

アピールをした。


「も、もちろん、

や、やらせていただきますわ。」


意地になったお嬢様。

若干顔を引きつらせながら、

おそるおそる手を伸ばす。


『見るのがこわくて、

自分のも見たことないのに…』


犬女ちゃんは、堂々とお嬢様に

大事なところを見せつける。


「ひぃっ!」


自分の大事なところすら、

まともに見たことがないお嬢様には、

刺激が強かったらしく、

目を白黒させていた。



体を洗い終わると、

三人であわあわの湯船に浸かる。

狭いのだから、交代で入ればいいのに、

犬女ちゃんと一緒に入ろうと、

結局三人で湯船に浸かることに。


犬女ちゃんは、二人から

抱きしめてもらっていると勘違いし、

嬉しさのあまりハァハァと呼吸しながら、

狭い湯船で暴れる。

お嬢様の胸に顔を埋め、

夏希の胸に顔を埋め、

いろんなとこに触れまくる。


「きゃっ!」

「ひぃっ!」

という声が響き渡る、

お風呂場であった。



*****



一方、その頃純心は。

生徒会長に絡まれまくっていた。


「ちょっと、あなた

そこの看板曲がっているんじゃなくって?」


「細かいところまできちんと、

見ていただかないと困りますわよ。」


何かにつけては、純心のそばに寄って来て、

いろんなとこに文句を付けていた。


『あの、ここまで来ると

さすがにうざいんですけど』


会場設営が終わって、

これでやっと帰れると

純心が思ったところで、

生徒会長はまた余計なことを言い出した。


「部活紹介のときの段取りを

確認しておきますわ。」


「大道具、小道具の設置場所も

確認いたしますわよ。」


純心は担当違うんで、

と言って帰ろうとしたが、

そんなことを許す生徒会長ではなかった。



純心は自宅の風呂場が、

この世の楽園になっていることも知らずに、

生徒会長にこき使われていた。

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