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竜王と黄金のハート  作者: 葉月秋子


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      12 シム その12

12 シム その12



 ロードリアスとラクロアの国境。


 人里離れた深い森の中、川岸の泥に打ち上げられたぼろ布のようなものが、半ば水につかって、打ち寄せるさざ波に揺れていた。


 水を飲みに来た若い岩狼が、血の匂いに気付く。

 たやすく手に入る獲物があるのを知って、踊るような足取りで近づいた。


 その足が、ぴたりと止まる。


 鼻腔を広げて慎重に空気を嗅ぎ、打ち寄せられた物を調べようとする。

 耳がぺたりと伏せられ、尾が下がる。

 恐怖に唇がまくれ上がった。

 悲鳴のような哀れな声をあげて、飛び上がり、必死になって逃げ去っていった。



 さざ波に揺れたぼろ布が、向きを変える。


 固く目を閉じた、血の気のない小さな顔が上を向く。

 銀と言っていいほど薄い色の金髪を額に張り付かせた、痩せてやつれた少年の顔だった。



                                    第四章に続く



 

ふう、やっと通らなければならなかったつらい章がおしまい。

新しい出会いが始まります。

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