_______ 7/5:王女7歳
>やっと今頃ですが、パーソナリ・コムピューターはこの世界のものではないのですね。
書いてある文字がこの世界のものではありませんでした。
今まで何かの記号だと思っていたのですが、文字だったとは…
3回目の更新です。
これ、ブログを書く以外もいろいろ使えますね〜
給仕の奴らとよくやっていた「ソリティア」というカードゲームが1人でも楽しめるのです。
他にもいろいろ楽しめそうなので、現在研究中なのです。
あ、あと他の方のブログに、記号の組み合わせで表情を表したものが載っていたので、僕もやってみることとします。
\(o ^ω^ o)/
ではまた、今日も日常を。
「ね、すてら………」
王女が入られたお風呂のシャワーの音に、一切の下心もなしに僕は耳を傾けていました。
なんの為かと?
────まあ、はい。
そんなところで突然浴室の中から王女の声が聞こえたのです。
ここに居たのにお気づきになっていた王女の勘の良さには拍手しかないというものです。
でも僕はそれどころではありませんでした。
「何故ここに?」と天使スマイルで問われたらひとたまりもないためです。
「ん?どうした王女?」
僕はできる限りの平常心でこう答えました。
すると中から、少し震えた王女の声が聞こえました。
「……あ、あのね…その、ネックレスつけたままお風呂に入っちゃって……………水に…濡れたらだめなんだけど、うぅ……」
照れているのか王女は、一瞬の躊躇を置いてこう言います。
「はず、して…?」
ここからはお恥ずかしいものですが少し理性を失ってしまったようです。
……可愛い王女が悪いのですよ。
「んじゃ、ドア開けるぞ。」
「やだやだやだやだやだやだやだやだやだバスタオル持ってきてーーーーーっ!!」
ドアノブを押さえつつもう片方の手でバンバンと扉と叩いて猛抗議です。
王女さん、わがままモードですね。
まあそんなわがまま聞くはずがないのですが。
「持ってくるわけないだろ。開けるぞ」
「にゃうぅ……」
王女はうずくまるようにして僕に背中を向けました。
綺麗なそのうなじには純金と思われるネックレスの鎖が。
「………………………」
「………………………」
「どんだけ時間かけてるのよー!もぅ!わざとれしょ!」
───噛みましたね!?
あぁ生きていたらこんな可愛いシーンが見られるのですね。
もちろん録音済みです。
王女の言う通りわざと時間をかけていますけど、それが何か?
「なんだよ今頃恥ずかしいのか?僕は王女が生まれた時からずっとお世話をしてあんな───」
「きゃーーーーーっ!違うっ!違うっ!寒いの!」
僕の言葉を遮るような叫び声の後、近くにあった洗面器の水を投げられました。
「投げられた」というのは表現の間違いではないのですよ?
洗面器ごと投げられましたから。
「……人の体温はおよそ36度だそうです。割と暖かいのでは?」
「寒い」といったのが運の尽き。
裏目に出た…と顔が語っています。
それももう遅いわけで。
華奢な──というより小さな──体をそっと抱きしめました。
ガラスでできた人形のようなその身体を、壊さないように。