第8話「熱と汗(冷却)」
「ペナルティね。」
にこやかにさっちゃんは私に宣言した。
さっちゃんの言葉を信じるなら、私は殺されることはない。そしてそれは良いことではない。
最初は足を壊された。次は何を壊される?
「次は手を壊すの…?」
やけになって私はさっちゃんに聞く。
「どうしてあなたの手を壊さなけりゃならないの?」
優しい口調で後ろ手に縛られた私の手をさすった。
「この手を壊したら、私を殺してもらえないじゃない?」
「それじゃぁ、どこを壊すの。次は足の指じゃなくて足首?それとも足そのもの?」
「さぁ、その時が来れば分かるわよ?私は来ないことを祈ってるけどね。」
不意に、さっちゃんが私の手を強く握りしめた。
「思っていたより熱がひどいわね。ちょっと待って、汗を拭くから。」
タオルで私の汗を拭き終わったさっちゃんは額に手を当てて、私の体温を測る。さっちゃんの手は冷たくて気持ちよかった。
「解熱剤って座薬しかないから、これで我慢してね…。座ったままじゃ、おしりにするのは無理か…」
返事をする気にもなれなくて、黙ってさっちゃんから目をそらす。
「別に好きな人いないんだから、いいよね?」
そらした先までわざわざ移動して、ニコニコしながらさっちゃん私を見つめる。そして私の股間に手を入れて、私の中に一気に何かをねじ込んだ。