状況説明
畑の片隅には巨大なテントが出来ていた。
元からあった小屋を利用したものらしく、急ごしらえにしては造りも立派で、ちょっとした拠点程度には申し分なく見える。
落ちつつある日を浴びて赤く輝く幕に近づくと、今にもお腹が鳴りそうになる匂いがほわほわと。中がどういう状況なのかは、これで十分予想がつく。
ルネッタが戻った最初の言葉を考えている間に、隣に立っていたエリスが躊躇無くばさりと幕を払った。
――あああ……
まぁいいか、とルネッタも諦める。エリスに続いてテントの中へと入っていけば――目も眩むような料理の数々が巨大な木のテーブルへと並べられていた。
こちらを見たルナリアが、目と顎で軽い合図。ルネッタとエリスの二人はそそくさと自分の席へとつく。
卓を囲むは八人。
ルネッタ、ルナリア、エリス、ジョシュア、ラクシャ。そしてエレディアと配下の二人だ。
「話は食べながらにいたしましょう」
ジョシュアのその言葉で、奇妙な夕食は始まった。
もはや塊のような肉を豪快に食いちぎるエリスと――どうやら彼女が殺した家畜のようだ――表情と仕草は穏やかながらも凄まじい速度で食べ続けるルナリアの二人は特に目立つ。
とはいえそれも二人が特筆に値するというだけで、他のエルフ達も見ていて恐ろしくなるほどの速さで山盛りの料理を平らげてはいる。
唯一の例外は、先ほどから何一つ口につけないエレディアくらいなものだ。硬く結ばれた口元に、時折ぴくぴくと震える頬。不満など限りなくあるのだろうが、一番は人間であるルネッタが同じ卓についていること、だったりするかもしれない。
彼女は急に顔をあげると、
「ジョシュア殿」
「そうあせらず。話すべき事は山ほどありますので、順序だててまいりましょうか」
彼は食器を置くと、手元のグラスを一気に煽った。ふうと一息、そしてゆっくりと語りだす。
「戦況は芳しくありません。当初の予定では歩兵同士がぶつかり合う間に砦と化した老大樹を強襲、ウェール殿を確保するなり殺害するなりで一気に終わらせるつもりでした。こうして集まるのも祝杯のため……となるのが理想でしたが」
「ですから、それは失敗したのでしょう!?」
「そうです。予想外の戦力……つまりは黒爪樹の出現によって戦力比は五分どころか、向こう側に傾いてしまったと言って良い。暗殺染みた真似はもはや不可能ですし、正面きっての戦いでも大変にやっかいです」
ジョシュアが己の額を軽く擦った。
「正直なところ、手持ちの戦力では苦しいというのが現状です。王陛下に援軍を願いたいところですが――」
「そ、それは……」
明らかに狼狽し、なにやら言葉にならない声をもごもごとエレディアは吐いた。
「無論承知しておりますよ。あなたの立場からも、そして我々の立場からもこの時点での援軍要請は中々に難しい。どうにか手を考えたいところです。なに、時間は丸一晩ありますのでゆっくりと考えますとも……団長」
「なんだ?」
ルナリアは食事の手を止めた。じ、とやや鋭い瞳がジョシュアを捉えている。
「実質四人相手はどうでしたか?」
「……厳しいな。あのまま続けても勝てたかは怪しいものだ」
「では、一対一を作れたとして何秒あれば仕留められます?」
眉をしかめ、僅かに俯いて、考え込むような沈黙を挟んでから彼女は答えた。
「二十秒は欲しい」
「ふむ……やはり難しいですね。あの場で三人を二十秒自由にすれば、こちらが崩壊しています」
「ああ。それも私の相手が逃げずに戦ってくれるのが前提だからな。実際はさらに困難だろう」
「何かを捨てねば、勝てない、ですかね」
重く低いジョシュアの声に対して、
「あの、少し良いかしら……」
おずおずとした態度で口を挟んだのはエレディアだった。
「はい、エレディア候。疑問があればなんなりと」
「ではお尋ねしますけれど、こうして、その……ずいぶんと余裕を持って食事を取るのですね。魔力の維持のために食べねばならぬ、それはもちろん理解しているわ。けれどいつ敵が来るかも分からぬ時にこれは……悠長すぎないかしら」
「ふむ、当然の懸念ですね」
そういえば、夜襲の心配は無いとジョシュアは言っていた。ルネッタも似たような思いはある。
ジョシュアがにこりと微笑んだ。とてもとても、わざとらしく。
「エレディア候にお尋ねしますが、錬騎兵の持つ最も大きな利点はなんでしょうか」
「は? え、と……強い、ことかしら? とても、凄く」
作ったような笑顔は崩さず、ジョシュアが返す。
「無論それは大事です。前提とも言えます。しかし何よりも大きな要素は……戦力の集中です」
「しゅう、ちゅう?」
「兵数百に匹敵する力が、僅か一体の個であるエルフに宿っているのです。戦場に置けば陣を貫き、門に立たせれば強固な障害となりましょうが、何よりも脅威となるのは閉所での戦闘です。市街戦でも、城内でも、狭い道に数百の兵力を集中することは出来ません。動けなくなって自滅するだけですからね」
「それは、確かに……」
頷くエレディアの様子は、なんだか不思議と幼く見える。
「閉所への物量投入という不可能を、錬騎兵は事実上可能にします。これは市街戦などにおいて大変な脅威ですが、同時にもう一つ、極めて有効な戦術を可能とするのです」
「有効、とは?」
ジョシュアの表情が変わった。冷徹でいて、酷薄でいて、まさに戦士のような顔で、彼は言う。
「暗殺ですよ」
言葉を受けたエレディアはきょとんと呆けていたが、段々と、本当に段々と顔色が青ざめていく。
ジョシュアが冷たく言った。
「数百に相当する兵が窓からなだれ込んで来るのです。当然守れませんね。また、相手が個という時点で事前に見つけるのも大変に困難です。結局取りうる対策といえば、居場所さえ掴めぬほどに深く隠れるか、こちらも同じ質の護衛を使うか、あるいは狙われる本人が錬騎兵並の力をつけるか。つまり――」
震えるエレディアなどまるで無視するかのように、
「あなたの首がそうして体に繋がっている。それこそ、相手が夜襲などというつまらぬ手に走らないという証拠になります。まさか黒爪樹は昨日ようやく雇えた、などということも無いでしょう。出来る戦力があるのにしない、つまり出来無い理由がある」
再びにこやかな笑顔に戻ると、彼は手元のグラスに酒を注いで飲み干した。
「さて、少々話は変わりますが……ウェール殿はここセルタの財務官であった。間違いありませんね?」
「え、ええ……」
「失礼ながら、彼が消えた後、街の税が持ち出された様子などはありましたか?」
エレディアは一瞬考えるような仕草をしたが、すぐに隣に座る配下へと視線を流した。受けた部下は小さく首を横に振る。
「いいえ。その辺りには何一つ手をつけさせておりませんわ」
「なるほど」
あごに手を当て小さく唸り、ジョシュアは次にラクシャへと声をかける。
「ラクシャ隊長。確かあなたは黒爪樹と交戦経験があるとか」
「あー……敵対してたのは事実ですが、幸いと言いますかね、配置が微妙にずれてまして。姿を遠くに見た程度で終わってしまいましたね」
「ふむ。ちなみにどういった戦いだったのでしょう」
「中央の縄張り争いですよ。途方も無い金持ち同士の下らん戦です」
なぜか嬉しそうに指を一本立てて、ジョシュアは目線をエレディアに戻すと、
「大事なのはコレです」
「これ……とは?」
「あくまで噂ですが、黒爪樹を雇うために必要な手段は二つ。一つは単純に膨大な資金。彼らの要求する金額は正に喜劇の如くだそうで、その所為で破産した貴族まで存在するとか。ラクシャ殿が参加した戦はまさしくそういう手段を使ったのでしょう。ところがウェール殿は資産家というわけではありませんし、街の金を持って逃げた様子も無い。彼らを雇うだけの資金はどう足掻いても用意できません。それこそ魔法でもない限り」
エレディアは眉根を寄せて、僅かに体を傾けた。それだけで半ばむき出しの大きな胸がたぷんと揺れるが、誰一人動揺さえ見せない。
ジョシュアが涼しげに続けた。
「さて、再び話は変わります。反乱の首謀者であるウェール・ラグ・ララザルム。彼の目的は何だと思います?」
「……私の首でしょう」
「そう……と言いたいところですが、少々違います。彼の目的は――恐らくではありますが、この街の統治権です。あなたの首は手段に過ぎません」
その言葉に、なぜかルネッタは背筋を伸ばしてしまった。仮にも領主に向けてあっさりとそんなことを言うジョシュアに、感心を超えた恐怖さえ覚える。
不快を隠そうともせず顔をしかめるエレディアを、しかしジョシュアは毛ほども気にした様子も無く、
「これははっきりと断言できますが、反乱が成功しあなたの首を落としたとしても、王はセルタの統治権など認めません。さらなる鎮圧部隊が編成され、今度こそウェール殿と反乱軍を『磨り潰す』ためにやってくるでしょう。力で奪い取った街一つ、そのまま寄越せと要求するには、あなたの首では重さがまるで足りないのです」
――うひゃぁ、うひゃぁぁぁ……
暴言、などという生易しいものを軽々と通り越している。仮にルネッタが言えばその場で殺されても文句は言えないかと思う。
エレディアは恐ろしいほどに目を見開いて、頬は怒りのためか細かく震えている。手などは色が変わるほどに握り締めたままだ。
だというのに、なぜか彼女は叫ぶことも無く、怒りを発散するかのような深い呼吸を一つ。
もはやわざとにしか感じない冷静さで、ジョシュアは言う。
「ここで話が一つに繋がります。黒爪樹を雇うための第二の手段は……戦うに足る相手を用意すること。血湧き肉躍る極上の相手が用意できるならば、彼らは無報酬でもやってくるとか。そしてウェール殿。彼が街を欲しがるのであれば、見合った手柄を上げれば良い。国中に名を轟かせるような首級を上げて、力を存分に認めさせれば、王とて沈黙を選ばざるをえません。その二つを同時に満たせる相手は――即ち我々第七騎士団。名実共に国家最強のエルフである団長ルナリアに、未だに名が轟く東側最強の元剣闘士、副団長エリス。いずれも十分すぎる首ですね」
「いやー、気持ち良く断言してるところ悪いけどさージョシュアー」
なぜかルナリアが口を挟んだ。彼女は持っているフォークでスピっと彼を指し示すと、
「お前の首もきっちり入ってると思うよ。ラクシャはまだ入団したばっかりだから分からんけど」
その言葉に、ジョシュアは初めてはっきりとした感情を顔に出したようだ。
眉をしかめ、口元をゆがめ、目を細めてぐにぐにと動かす。
嫌そう。本当に嫌そう。
「……まぁ、それは良いでしょう。次に問題となるのは黒爪樹の戦力、その子細となりますが……総勢は確認出来ている限りで八名。中央の五名は私と団長が直に肌で感じました。いずれも間違いなく最上級の錬騎兵です。残り三名の内、列を突破し本陣までたどり着いた一名はラクシャ隊長が直接交戦しましたね」
「ええ、バケモンでしたよありゃ。申し訳ないが、次やって勝てるとは思えません」
ジョシュアは小さく唸り、次にエリスに尋ねた。
「向こうの団長はエリス副長が相手をしたわけですが……」
負けて帰ってきたと言ったのはエリス本人だ。力の程など、それだけで嫌と言うほど想像できる。
エリスは乱暴に手に持った肉を食いちぎると、
「強かったですよ、そりゃもう。ただし、次やったら私が勝ちます」
すぱりと断言してはいるものの――自信というより決意に聞こえる。やはり甘い相手では無い、のだろう。
まるであてつけのような言い方にラクシャが呆れて肩を竦めたようにも見えたが、ルネッタに口を挟む度胸などあるはずも無く。
困ったように頬をかいて、なぜかジョシュアはエレディアを見た。
「黒爪樹団長、ルース・ラッハでしたか。エレディア候はこの名に聞き覚えなどありませんか?」
「い、いえ……なぜ、私に? そもそも名を聞いてどうするというの」
ジョシュアは椅子に深く腰掛けて、再び手元の酒を一口。
「うちの副長とまともに戦える者など、国中探しても百と居ません。互角ともなれば更にその半分。それほどの力を持った者が無名などということはまず無いはずです。相手を知れば対策が打てるかもしれませんし、どこぞの貴族筋だとなれば圧力をかける手もありえなくはない。現状はそれなりに厳しいのですから、縋れるものは思いつく限り縋るべきです。そうは思いませんか?」
「それは、そう、ですが……あいにくとそんな名に聞き覚えは……」
急に、エリスが顔をあげた。
「あ」
「どうしました副長?」
「いや……聞き違えの可能性もありますがね、ウェール殿が黒爪樹の団長を別の名で呼んでたような……えーと……ルクサレス、でしたかね」
ぱちくりと、まばたきをして。
視線をいくらか泳がせた後。
ジョシュアはすっと指を一本立てて、
「もう一回」
「ん? ルクサレスだったと思いますよ」
しっかりと飲み込むように言葉を聴いて、ジョシュアは大きく体を反らした。頭を背中につける勢いで仰け反ると、手足をだらりと伸ばして溜息をつく。
なんだと思ってみんなで見守っていると、その姿勢のままぽつりと一言。
「古老の一人です」
「はぁ!?」
皆が一斉に漏らした声は、ルナリアのものが一番大きかったように思う。
「正確には元古老です。今は何の関係もありませんよ」
「本当なのか? ルクサレスなんて名前聞いたことも無いぞ」
ルナリアの問いに、疲れたように彼は返す。
「それも当然と言えば当然です。在位期間は僅か二週間。厳しい条件と審査の目をあっさり抜けたかと思えば、家ごと潰してさっさと辞めてしまいました。正式な発表はその後にする予定だったらしく、ほとんど名は広がっていないはずです。加えてそれ自体も何十年以上も前の話ですからね」
「なんでまたそんな」
ぐるりと体勢を戻すと、疲れたような声でジョシュアは言った。
「古老のままだと好きに戦が出来無いから、だそうですよ」
「ああ、そういうことね……」
ルナリアの口からも、魂ごと抜けるような溜息が漏れる。
「これは交渉も圧力も効かんな」
「でしょうね」
見事に気落ちする二人に反して、エリスはゴギリゴギリと首を鳴らすと、はつらつとした笑顔で告げた。
「私は俄然やる気が出てきましたよ」
「お前はそうかもしれんけどね」
太陽のように明るく、同時に瞳には炎と狂気が渦巻いている。エリスらしい表情だとは思う。無論怖い。
咳払いを一つして、ジョシュアは話を戻した。
「とりあえず向こうの団長に関してはこれで分かりました。凄まじい実力もある意味当然であり、交渉その他はまず不可能。さて、残りは一人ですが……この最後の相手こそ、私はもっとも注意するべきだと思っています」
「それほどの強さだと?」
ルナリアの返事に、ジョシュアは静かに首を横に振った。
「この敵が暴れたのは戦列の左翼。話に聞く限りは女ですが、その狙いが奇妙なのです。こちらの百人長に相当する物は誰一人狙われておりませんが、反するかのようにセルタの一般兵は相当数が削られました。これは定石から大きく外れた行為です」
「普通は指揮する者から落とすはずだからな。で、気になる点は?」
「単純にその数です。分かっているだけでも、実に二百八名が彼女一人に討たれています」
二百八という数字に、誰もが言葉を失った。
「その戦果から判断すれば、他の団員に引けを取らぬだけの力はあるのでしょう。にもかかわらず徹底して一般兵を狙うその行動は……戦術というよりもある種の『趣味』を感じてしまいますね」
「同感だな」
「あるいは最優先して仕留めるべきはこの女かもしれません……エレディア候、どうしました?」
釣られてふと見れば、そこには両手で己の肩を抱いて、小さく震えるエレディアの姿があった。
「こ、古老の方が……私の敵、敵に? なぜ、どうして、こんな……こんな」
ぶつぶつと言葉を繰り返すエレディアに、柔らかく言葉をかけるのはルナリアだった。
「ご心配なさらず。ジョシュアの言葉の通り、敵方もそう無茶はしないでしょう。であれば向かい合うは素直な戦場、正に我らの仕事です。必ずや反乱を鎮圧し、セルタを元に戻して見せましょう。ご安心を」
「ほん、とう、ですか? 信じてよろしいのですか?」
「ええ。あなたの身に刃が届くことなど決してありませんよ」
「ああ、ありがとうございます、ルナリア殿……」
エレディアは頬を染めて、目じりに涙を浮かべ、体つきを強調するかのように身を乗り出す。なるほど、これは男であれば一瞬で落ちるのかもしれない。
ジョシュアがぽん、と手を叩いた。
「さて、とりあえず夕食はこのあたりに致しましょうか。恐らく今は安全とはいえ、やはりここは前線です。エレディア候には館に戻っていただくのがよろしいかと」
「もちろん戻るわ。どうか……どうかよろしくお願いしますね」
席から立ち上がると――驚いたことに――彼女は深々と頭を下げると、配下を引き連れてテントからそそくさと出て行った。
残されたのは、山とあったはずの料理が綺麗に消えたテーブルと、奇妙な沈黙。
最初に破ったのはエリスだった。頬杖をついて、気の抜けた声で言う。
「まさか本人がここまで来るとは」
「それだけ不安だったんだろ。それに立派なもんじゃないか」
「逃げ出すよりは遥かに、ですかね」
気だるそうにグラスに追加の酒を注ぐ。好き嫌いの分かりやすいひとだなぁとは思う。
ルナリアが椅子を僅かに引いて、足を組んだ。
「さてジョシュア」
「ええ。先ほど団長が頼もしく守ると言いはしましたが、状況は少しも甘くありません。夜襲や奇策に奔らないだろうというのもあくまで予想の話です。実際はどうなるか……なにしろ副長」
エリスはごぼりと酒を煽って、なんだよとでも言わんばかりの顔をする。
「ルクサレスは、確かにウェールを背後から斬ったのですね?」
「それはもうばっさりと。相手が弱ければ死ぬような場所を」
重い溜息、そしてジョシュアは続ける。
「つまり黒爪樹の制御など、ウェールにはまるで出来ていないのです。戦を楽しむために奴らがどこまでやるか、もはや読めません」
疲れたように瞳を閉じて、彼も同様に酒を煽る。
次の言葉は、ルナリアから出てきた。
「ルネッタ」
「ひゃいっ!?」
もはや完全に『居るだけ』だったのだ。突然の声に思わず背筋が跳ねてしまった。
ルナリアは少しだけおかしそうに笑って、すぐに硬い表情に戻った。
「そのあたりのことを踏まえて、お前に仕事を与える」