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Elvish  作者: ざっか
第二章
49/117

人物紹介三


その三です。ネタバレにご注意ください。




アンジェ・レム・ライール


エルフ達の最高権力である古老の一角、ライール家の現当主。

蒼く輝く髪は腰まで伸びる長さであるが、その色は自前ではなくあくまで染めたもの。同じくサファイアのように輝く瞳に合わせたのである。

顔つきは十五、六のまさに美少女といった様子だが、その体は非常に複雑な固定化を経て作り上げられている。手足は小さめだが長さはそれなり、胸は巨大で腰は細いと、エルフの価値観を最大限発揮する形になっている。それでも歪さを感じさせないのはまさに技術の結晶ゆえ。

服装は常に神話の女神、それも色欲を奨励するかのような類の神を思い起こさせる高価な布切れである。これも美しく若いからだを誇りとする価値観へとあわせたもの。ある意味では誰よりも正しくエルフをやっている。

魔力量は古老にふさわしく桁外れに多いのだが、そのほとんどは固定化周りに注がれている。副産物として得られた肉体のスペックは容易にエリスに届くほどあるものの、戦闘技術に関しては皆無である。これは古老に限らず、上位のエルフ達にはまず見られない形になっている。

国内最高峰の財力に、まさに桁外れの野心を併せ持つ災いの種。

趣味は可愛い子を愛でること。性的な意味も無論多分に含む。




ディア・ラグ・ソークス


数少ないアンジェ直下の兵であり、彼女の側近を勤めるエルフの女。

少しウェーブのかかった茶髪は首にかかる程度の長さで、瞳は主と同じ蒼である。顔立ちは明らかに気弱そうで、思わず周囲の者が苛めて見たくなるほど。本人も意外とまんざらでもない。

体格は全体的に細めで、胸もそれなり。これはアンジェがそのように調整させた結果である。もっともディアの美しさを際立てる造りにしたとはアンジェ談。

腕前は十分に一流。エリスら最上層には届かないまでも、ラグの名に恥じぬ力は持っている。

公私共にアンジェの従者一号である。無論夜も含む。




イライザ


同じくアンジェの側近である女エルフ。ただしその役職に戻ったのは極最近のこと。

髪は茶髪だが、ディアよりもずいぶんと色が濃い。長さは同じ程度である。瞳は灰色で、これはエルフの中でも珍しい。顔立ちも当然のように美形ではあるが、一見すると美しい男性にも見える。

それに合わせるかのように体つきは引き締まった立派なもので、胸も目立たない。これは任務の都合――と思わせてアンジェの純粋な趣味である。

こちらも腕前は一流だが、単純な剣術などよりも地形や脚の速さまでもを利用した戦い方が得意。まさしく特殊な任務のために鍛えた代物である。彼女が帰ってきたことは、アンジェにとっても大変喜ばしいことだった。色々な意味で。




アスルム


ライールの支配権に領土を持つ領主の一人。反アンジェ筆頭と言われていたが、これは祭り上げられただけであった。

滅ぼす、殺す、あるいは屈服させる――手段を問わず彼を乗り越えさせることが、アンジェを真のライール当主と認める試験のようなもの。無論、彼自身もそれを認識しており、逆に状況をどう利用してやろうか苦心する毎日だったようだ。

結果夢は破れたが、命は失わずに済んだ。今後は平和に暮らす予定である。

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