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専業主婦!  作者: せりもも
第1章 PTAモンスター、爆誕!
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アジの骨せんべい



 次の日、学校から帰った美弥を待ちかねるようにして、朝の成果を聞いてみた。

 実は、一日中気になって、家事が手につかなかったのだ。


「謝ったよ」

あっさりと美弥は答えた。


「そう。偉かったね。さとる君はなんて?」

「さとる君も、ごめんねって」


拍子抜けするくらい、あっさりと美弥は答えた。今日のおやつは、アジの骨を油で揚げたおせんべいだが、それを食べるのももどかしそうである。


 外に遊びに行きたくて行きたくて、そわそわしている。



「今日は、誰と遊ぶの?」

「ユリちゃんとヒメちゃん」


「さとる君は? 遊ばないの?」

ひやりとした。親から禁じられたか?


「ううん。塾があるから、後から来るって」

「ああ……」


 そんなものなのだ。そんなもの。


 心配なんて、無用の長物。次の日になればすっかり忘れてしまう。そして、仲良く遊ぶ。


 けんかしたって、泣いたって、一晩寝れば、屈託なんて、消え去っている。

 むしろ、親の方が、引きずってしまうものなのだ。








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