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35分の記念日  作者: 芒雲 紘真
第七章:35分の記念日
36/37

ページ35 未来と希望

颯太が病室に戻ると、陽菜と大輔と彩花の3人が慌てていた。

澪が病室から居なくなった。

「先生、居たんでしょ!どこに行くか聞いてないの?」

陽菜が一ノ瀬に詰め寄る。

「どこに行くのかは聞いてないな。」

それを聞いて、「どうする?」と騒いでいる3人に対して、颯太だけは冷静にその意図を汲み取った。

「何かは言ってたんですか?」

一ノ瀬は颯太に「さすがだな」という目線を送った。

颯太の目は今までとは違う。

覚悟を持った目をしていた。

「海を見て『水族館』とだけ言って出ていったよ。」

その言葉を聞いて、颯太はすぐさま病室を飛び出した。

陽菜もすぐに追いかけようとするが、大輔が止める。

「水族館までは距離がある。タクシーで行こう。

 道の途中はあいつに任せよう。」

そうして3人は先に出たあいつに行き道を任せて、先回りして水族館を目指すことにした。

一ノ瀬は颯太の背中が廊下に消えるのを見届けた。

「行ったか。」

呟きに誰も答えなかった。

でも、誰もが同じことを思っていた。

――――――

 

颯太は走った。

ただ夢中で走った。

前にもこんなことがあった気がする。

暗い夏の夜。

あの日はきっとまだ迷っていた。

答えもない何かに。

それでも走った。

ただ逢いたくて。

そして今日も同じだ。

走る。

あの人に逢うために。

革靴が地面を叩く音が、また鳴っていた。

あの夜と同じ音だった。

違うのは、季節だけだ。

夏の夜だったあの日は、空気が重く、汗がすぐに滲んだ。

今日は春の風が吹いていた。軽くて、少しだけ温かかった。

それでも颯太の体は熱かった。

走りながら、颯太は思った。

走る理由が変わった。

あの夜は「会いたい」だけだった。

今日は「会いに行く」だ。

その違いが颯太には分かった。

迷っていない。

怖くない。

ただ、前に進んでいる。

それだけだった。

 

颯太はたどり着いた。

 

水族館に。

2人だけの水族館。

 

海沿いのあの道。

先客は太陽を反射する光を見つめていた。

颯太は息を整え、一言だけ言って隣に座った。

「思い出したの?」

先客の、笹川澪は呟いた。

「なーんにも。」

「そっか。」

颯太は笑った。声には出さなかったが、笑っていた。

「なーんにも」という答えを、颯太はずっと怖れていた。

でも今、その言葉を聞いて、怖くなかった。

澪がここにいる。

この場所に来た。

それだけで十分だと、颯太は思った。

自分の日記と颯太の渡したアルバムを交互に見返す。

そしてパタンっと閉じて、海側に走り出す。

「わあぁぁあーー!」

澪の声が海に響き渡る。

「誰だよ、望月颯太って。何者だよ。」

そう叫んでるのは颯太の知らない澪で、

颯太の知ってる澪でもあった。

「俺でーす」

颯太は後ろでふざけてみせた。

「君であって君じゃない。」

俺と同じようなこと思ってる、と颯太は心の中で思った。

それが少し嬉しかった。

君であって君じゃない。

その言葉が、颯太には不思議なくらい刺さらなかった。

傷つくかと思っていた。でも違った。

覚えていない澪も、澪だ。

この場所に来た澪も、あの夜に笑っていた澪も、全部同じ人間だ。

颯太はそれが分かっていた。

だから平気だった。

 

風が吹いて、潮と春が混じった匂いがした。

「愛がなぜ憎しみに変わるのか。」

颯太はそう呟いた。

「あっそれ!」

と言い、澪は戻って日記を捲る。

そして澪の答えを見た。

自分とは違う答えだった。

「俺の答えはね『愛は過去で、恋は今』だと思うんだ。

 そして恋が愛になれなかった時、憎しみに変わるんだと思う。」

「愛になれなかった時って?」

「例えば、付き合えなかったとか。」

「あ〜、なるほど。」

「でもそれで終われなくて。じゃあ未来は何なんだって。」

澪は黙ってその続きを聞いていた。

「未来は()()だと思う。」

 

希望。

その言葉はあまりにも広く、あまりにも曖昧だと颯太自身も思っていた。

「大事なのは希望の持ち方だと思うんだよね。希望を恋の延長に重ねちゃうとそうじゃない未来が来た時に憎しみに変わってしまう。」

澪は黙って相槌だけ打っていた。

まるで澪もこの続きに答えを求めてるみたいだった。

春が多めになった風は温かさを覚えた。

「私は何に希望を持ったらいいのかな?」

「それは澪自身が決めることだよ。」

「そっか。」

 

波の音が響く。

音だけを聞くとまるで、夏のようだった。

2人で眺めた、あの夏の海。

その「あの夏」を、颯太は覚えている。

澪は覚えていない。

でも今、同じ海の前に2人でいる。

過去は非対称でも、今は同じ場所にいる。

颯太にはそれが、何よりも大事なことに思えた。

澪はアルバムの表紙を見た。

何かを確かめるように。

「やっぱ分かんないや。ここには私の愛がある。でも恋はないし希望も分かんない。

今の私に希望があるとしたら全部思い出したい。」

澪は自分で言いながらそれがワガママだと分かっていた。

記憶が残るようになっただけでも、35分だけ覚えていた頃の自分からしたら贅沢だ。

それでも今の澪は、35分だけ覚えてる自分を羨ましく思っていた。

きっと幸せだったんだと、日記からもアルバムからも見て取れたからだ。

颯太は澪にかける言葉を見つけられなかった。

 

しばらく、波の音だけが続いた。

颯太は何も言わなかった。

言えなかったのではなく、今は言葉じゃないと思ったからだ。

澪が「全部思い出したい」と言った。

その言葉を、颯太は否定しなかった。肯定もしなかった。

ただ、隣で聞いていた。

それで良かった。

それが今の颯太にできる、一番誠実なことだった。

 

ポチャン。

海に何かが跳ねる。

 

澪は思い出せない。

颯太は覚えている。

愛が過去だというなら颯太だけの愛。

 

「水族館。」

2人はそう呟いた。

 

澪はそれを思い出したかった。

颯太はそれに運命を感じた。

恋が今だというなら颯太だけの恋。

 

でも希望は重ねることが出来る。

例えまた忘れてしまっても。

何度も。

何度でも。

「笹川澪さん。俺と付き合って下さい。」

颯太の恋が始まって、颯太の愛が終わったこの場所で

あの日と同じ白を告げた。

きっとこれから何色にでも染まれる白を。

この言葉を言う前に、颯太は一瞬だけ目を閉じた。

怖いかどうか、確かめた。

怖くなかった。

振られても、また来ればいい。

何度でも。

それが颯太の希望の持ち方だった。

「まずは、ごめんなさい。」

颯太は振られた。

でも何故か嬉しかった。

何度も振られたあの日々を思い出した。

にしても1つ気になることがあった。

「その振り方、最近のじゃない?」

「病室のテレビで見た。」

そう言って澪は笑って見せた。

初めて見た時と同じ、今すぐにでも消えてしまいそうな笑顔で。

颯太はその笑顔を見た瞬間、胸の奥で何かが溶けた。

ずっと探していた笑顔だった。

アルバムの中にあった笑顔が、今、目の前にある。

記憶は戻っていない。

でも笑い方は同じだった。

澪は澪だ。

颯太にはそれだけで、十分すぎた。

「まずは友達からお願いします。」

その言葉に颯太はそっと手を重ねた。

 

「友達って手繋ぐの?」

「うん、繋ぐよ。」

この嘘がバレた時、颯太は怒られるかもしれない。

それでも今、こうしたいと。

いや、これが自分の希望だった。

繋いだ手は温かかった。

春の風の中で、2人分の温度が重なっていた。

颯太は前を向いたまま、少しだけ手に力を込めた。

澪は何も言わなかった。

でも、離さなかった。

 

少し離れたところに陽菜がいた。

陽菜に呼ばれたのか、大輔と彩花が集合。

「おっ、いるじゃーん」

合流するなり彩花が2人を見かけて近づこうとするのを、

陽菜と大輔が制止する。

彩花も2人の様子をよく見て納得する。

颯太と澪は2人で手を繋ぎながら、海辺を歩いていた。

「帰ろうか。」

大輔の提案に2人は無言で承諾した。

陽菜は2人の後ろ姿を見ながら、目を細めた。

何も言わなかった。

でも、ずっと見ていた。

彩花が陽菜の隣に来て、小声で言った。

「愛じゃん。」

「うん。」

陽菜は小さく笑った。

大輔は何も言わなかったが、少しだけ空を見上げた。

 

ポチャン。

魚が祝福するように光に照らされていた。

その音を、颯太は聞いた。

澪も聞いた。

2人は同時に海を見た。

波紋が広がって、消えていく。

「水族館。」

今度は颯太だけが、小さく呟いた。

澪には聞こえなかったかもしれない。

でも、それでよかった。

これは颯太の愛で、颯太の恋で、颯太の希望だから。

いつか澪が思い出す日が来るかもしれない。

来ないかもしれない。

でも颯太は決めていた。

思い出してもらうために会いに行くのではなく、

今の澪に会いに行くために、これからも来る。

春の海辺に、2人の足音と波の音だけが残った。ージ35 未来と希望

颯太が病室に戻ると、陽菜と大輔と彩花の3人が慌てていた。

澪が病室から居なくなった。

「先生、居たんでしょ!どこに行くか聞いてないの?」

陽菜が一ノ瀬に詰め寄る。

「どこに行くのかは聞いてないな。」

それを聞いて、「どうする?」と騒いでいる3人に対して、颯太だけは冷静にその意図を汲み取った。

「何かは言ってたんですか?」

一ノ瀬は颯太に「さすがだな」という目線を送った。

颯太の目は今までとは違う。

覚悟を持った目をしていた。

「海を見て『水族館』とだけ言って出ていったよ。」

その言葉を聞いて、颯太はすぐさま病室を飛び出した。

陽菜もすぐに追いかけようとするが、大輔が止める。

「水族館までは距離がある。タクシーで行こう。

 道の途中はあいつに任せよう。」

そうして3人は先に出たあいつに行き道を任せて、先回りして水族館を目指すことにした。

一ノ瀬は颯太の背中が廊下に消えるのを見届けた。

「行ったか。」

呟きに誰も答えなかった。

でも、誰もが同じことを思っていた。

――――――

 

颯太は走った。

ただ夢中で走った。

前にもこんなことがあった気がする。

暗い夏の夜。

あの日はきっとまだ迷っていた。

答えもない何かに。

それでも走った。

ただ逢いたくて。

そして今日も同じだ。

走る。

あの人に逢うために。

革靴が地面を叩く音が、また鳴っていた。

あの夜と同じ音だった。

違うのは、季節だけだ。

夏の夜だったあの日は、空気が重く、汗がすぐに滲んだ。

今日は春の風が吹いていた。軽くて、少しだけ温かかった。

それでも颯太の体は熱かった。

走りながら、颯太は思った。

走る理由が変わった。

あの夜は「会いたい」だけだった。

今日は「会いに行く」だ。

その違いが颯太には分かった。

迷っていない。

怖くない。

ただ、前に進んでいる。

それだけだった。

 

颯太はたどり着いた。

 

水族館に。

2人だけの水族館。

 

海沿いのあの道。

先客は太陽を反射する光を見つめていた。

颯太は息を整え、一言だけ言って隣に座った。

「思い出したの?」

先客の、笹川澪は呟いた。

「なーんにも。」

「そっか。」

颯太は笑った。声には出さなかったが、笑っていた。

「なーんにも」という答えを、颯太はずっと怖れていた。

でも今、その言葉を聞いて、怖くなかった。

澪がここにいる。

この場所に来た。

それだけで十分だと、颯太は思った。

自分の日記と颯太の渡したアルバムを交互に見返す。

そしてパタンっと閉じて、海側に走り出す。

「わあぁぁあーー!」

澪の声が海に響き渡る。

「誰だよ、望月颯太って。何者だよ。」

そう叫んでるのは颯太の知らない澪で、

颯太の知ってる澪でもあった。

「俺でーす」

颯太は後ろでふざけてみせた。

「君であって君じゃない。」

俺と同じようなこと思ってる、と颯太は心の中で思った。

それが少し嬉しかった。

君であって君じゃない。

その言葉が、颯太には不思議なくらい刺さらなかった。

傷つくかと思っていた。でも違った。

覚えていない澪も、澪だ。

この場所に来た澪も、あの夜に笑っていた澪も、全部同じ人間だ。

颯太はそれが分かっていた。

だから平気だった。

 

風が吹いて、潮と春が混じった匂いがした。

「愛がなぜ憎しみに変わるのか。」

颯太はそう呟いた。

「あっそれ!」

と言い、澪は戻って日記を捲る。

そして澪の答えを見た。

自分とは違う答えだった。

「俺の答えはね『愛は過去で、恋は今』だと思うんだ。

 そして恋が愛になれなかった時、憎しみに変わるんだと思う。」

「愛になれなかった時って?」

「例えば、付き合えなかったとか。」

「あ〜、なるほど。」

「でもそれで終われなくて。じゃあ未来は何なんだって。」

澪は黙ってその続きを聞いていた。

「未来は()()だと思う。」

 

希望。

その言葉はあまりにも広く、あまりにも曖昧だと颯太自身も思っていた。

「大事なのは希望の持ち方だと思うんだよね。希望を恋の延長に重ねちゃうとそうじゃない未来が来た時に憎しみに変わってしまう。」

澪は黙って相槌だけ打っていた。

まるで澪もこの続きに答えを求めてるみたいだった。

春が多めになった風は温かさを覚えた。

「私は何に希望を持ったらいいのかな?」

「それは澪自身が決めることだよ。」

「そっか。」

 

波の音が響く。

音だけを聞くとまるで、夏のようだった。

2人で眺めた、あの夏の海。

その「あの夏」を、颯太は覚えている。

澪は覚えていない。

でも今、同じ海の前に2人でいる。

過去は非対称でも、今は同じ場所にいる。

颯太にはそれが、何よりも大事なことに思えた。

澪はアルバムの表紙を見た。

何かを確かめるように。

「やっぱ分かんないや。ここには私の愛がある。でも恋はないし希望も分かんない。

今の私に希望があるとしたら全部思い出したい。」

澪は自分で言いながらそれがワガママだと分かっていた。

記憶が残るようになっただけでも、35分だけ覚えていた頃の自分からしたら贅沢だ。

それでも今の澪は、35分だけ覚えてる自分を羨ましく思っていた。

きっと幸せだったんだと、日記からもアルバムからも見て取れたからだ。

颯太は澪にかける言葉を見つけられなかった。

 

しばらく、波の音だけが続いた。

颯太は何も言わなかった。

言えなかったのではなく、今は言葉じゃないと思ったからだ。

澪が「全部思い出したい」と言った。

その言葉を、颯太は否定しなかった。肯定もしなかった。

ただ、隣で聞いていた。

それで良かった。

それが今の颯太にできる、一番誠実なことだった。

 

ポチャン。

海に何かが跳ねる。

 

澪は思い出せない。

颯太は覚えている。

愛が過去だというなら颯太だけの愛。

 

「水族館。」

2人はそう呟いた。

 

澪はそれを思い出したかった。

颯太はそれに運命を感じた。

恋が今だというなら颯太だけの恋。

 

でも希望は重ねることが出来る。

例えまた忘れてしまっても。

何度も。

何度でも。

「笹川澪さん。俺と付き合って下さい。」

颯太の恋が始まって、颯太の愛が終わったこの場所で

あの日と同じ白を告げた。

きっとこれから何色にでも染まれる白を。

この言葉を言う前に、颯太は一瞬だけ目を閉じた。

怖いかどうか、確かめた。

怖くなかった。

振られても、また来ればいい。

何度でも。

それが颯太の希望の持ち方だった。

「まずは、ごめんなさい。」

颯太は振られた。

でも何故か嬉しかった。

何度も振られたあの日々を思い出した。

にしても1つ気になることがあった。

「その振り方、最近のじゃない?」

「病室のテレビで見た。」

そう言って澪は笑って見せた。

初めて見た時と同じ、今すぐにでも消えてしまいそうな笑顔で。

颯太はその笑顔を見た瞬間、胸の奥で何かが溶けた。

ずっと探していた笑顔だった。

アルバムの中にあった笑顔が、今、目の前にある。

記憶は戻っていない。

でも笑い方は同じだった。

澪は澪だ。

颯太にはそれだけで、十分すぎた。

「まずは友達からお願いします。」

その言葉に颯太はそっと手を重ねた。

 

「友達って手繋ぐの?」

「うん、繋ぐよ。」

この嘘がバレた時、颯太は怒られるかもしれない。

それでも今、こうしたいと。

いや、これが自分の希望だった。

繋いだ手は温かかった。

春の風の中で、2人分の温度が重なっていた。

颯太は前を向いたまま、少しだけ手に力を込めた。

澪は何も言わなかった。

でも、離さなかった。

 

少し離れたところに陽菜がいた。

陽菜に呼ばれたのか、大輔と彩花が集合。

「おっ、いるじゃーん」

合流するなり彩花が2人を見かけて近づこうとするのを、

陽菜と大輔が制止する。

彩花も2人の様子をよく見て納得する。

颯太と澪は2人で手を繋ぎながら、海辺を歩いていた。

「帰ろうか。」

大輔の提案に2人は無言で承諾した。

陽菜は2人の後ろ姿を見ながら、目を細めた。

何も言わなかった。

でも、ずっと見ていた。

彩花が陽菜の隣に来て、小声で言った。

「愛じゃん。」

「うん。」

陽菜は小さく笑った。

大輔は何も言わなかったが、少しだけ空を見上げた。

 

ポチャン。

魚が祝福するように光に照らされていた。

その音を、颯太は聞いた。

澪も聞いた。

2人は同時に海を見た。

波紋が広がって、消えていく。

「水族館。」

今度は颯太だけが、小さく呟いた。

澪には聞こえなかったかもしれない。

でも、それでよかった。

これは颯太の愛で、颯太の恋で、颯太の希望だから。

いつか澪が思い出す日が来るかもしれない。

来ないかもしれない。

でも颯太は決めていた。

思い出してもらうために会いに行くのではなく、

今の澪に会いに行くために、これからも来る。

春の海辺に、2人の足音と波の音だけが残った。

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