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第9話 やっと出会えたルームメイト

 私が入学式の会場で同じクジを持つ人を探し回っていると、三人組の男女に出会った。


 その内の一人、頭部に兎の耳がある少女がこちらに来た。


「に、你好!我名咲華豊命!えっとえっと、ここから先どうやって海王語を話せば....。」


「初めまして咲華豊命さきはなとよのみことさん。私は海王国の第一皇太子である海活了です。

 私は多言語話者なので月華語も話せます。貴方は私と同じ色と番号のクジを持っていますが、後ろにいるお二方も同じクジを持っていますか?だとしたら、私達はこれからルームメイトになりますね。」


「第一皇太子様!?」


 咲華豊命さんはパニックを起こしてフリーズした。


「あの、咲華豊命さん?意識はありますか?体調が悪いなら保険医を....。」


「わざわざ呼ぶ必要はないでしょう。緊張して気を失っているだけだす。」


 海活了と咲華豊命の間に頭に犬の耳と人間の耳を持つ少年と人間の耳の位置に馬の耳を持つ少女が割り込んできた。


「初めまして海活了皇子。私はダリウス=クロード=ゼス=ローレン=スティール=エラントです。

 犬系の強化人間が居住する都市国家エラントの王位継承権保持者です。」


「つまりあなたも私と同じ王族という事ですか?」


「その通りですね。ところで私は海王語を発音するのが不得意であり勉強中なので、普段の会話はエラント語で行ってもよろしいでしょうか?これからルームメイトになる方に対して大変失礼ではあると思いますが、どうかよろしくお願いいたします。」


「私からもよろしくお願いします!海王語はまだ分かりません!どうかよろしくお願いします!

 あ!私の名前はエファ=ミントです!」


「分かりました。これからルームメイトとして仲良く共同生活を送りましょう!」


 海活了とダリウスとエファは握手を交わした。ただ一人、咲華豊命を除いて。

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